アメコミ仲間に約束したようにDCの名作Crisis on Infinite Earthsを買ったので早速レビュー。ゴールデンウィーク中に最後まで読み終えることができて良かった。
筋書きをMarv Wolfman、画をGeorge Perezが担当。元々1985年DC Comicsの50周年記念で出版された作品。本編だけで364ページもある。1年かけて連載された12冊をまとめものだとして、1カ月分で30ページは普通の連載ものの2倍だ。
浮「のはこんな高いのに(税込6,458 yen)皆んな買ってることだ。アメコミ仲間も多数。一度読んでる人だって邦訳版買ってる人もいるくらい。アメコミ専門店Blisterでは売り切れとの情報も得た。
ざっと粗筋。反物質の力で多元宇宙を一つまた一つ破壊していくAnti Monitor。残った多元宇宙から集められたヒーロー達が、そして悪人達が協力し、この敵を唐キ。
いつものように、気に入ったシーン等を順不同で紹介。まずは、Perezの画の凄さには圧唐ウれた。細部まで丁寧に描いていて、ビックリだよ。それでいて、力強いんだよね。上記のように、これだけのページ数をどれだけの時間かけて描いたんだろう。128、129ページの見開きは特に凄い。DCのヒーロー達が集まるシーンなのだが、どこに誰を描くのかの構想を練るだけでも軽く1日はかかりそう。Perezのことだから、そんなにかからないと思うけど。
添付した表紙も良し。実は表紙の裏面も綺麗な画になっていて、それも楽しんで欲しいな。
別宇宙のLex LuthorとLois Laneの子供が凄い力を持っていて、問題解決の鍵なところが良いかな。これ、SUPER MAN誕生秘話と被らせてるよね。滅亡する世界から子供を脱出させ命を救う親。成長した子が違う世界の平和のために戦うって基本線が一緒。
Luthor(残った宇宙の一つの)が悪(わる)の癖に冷静にヒーローと協力するところが、不思議かな。絶望の中で最後まで悪を通すって選択肢もあったと思うけどね。
この話の中で、ヒーローがバッタ、バッタと殺されていく。FLASH、SUPER GIRL、WONDER WOMAN等ね。(添付の表紙を見ればわかるか。)それも凄いな。50年の歴史の中でそれだけ、駒が沢山あるってことだ。ライバルのMarvelだってそこそこヒーローが沢山いると思うけど、この作品を読んでみて改めてDCの作品群の多さに恐れ入ったな。
面白いのはDCで作られたヒーローもMarvelのそれも同じようになっちゃうんだなってこと。見た目や能力もそうだし、名前だってそう。前者の例が伸び縮みできるヒ―ローや足の速いヒーローが両方の出版社にいる。それから、後者の例で言えば、日本のヒーローがRISING SUNだったりするし。(607年に出された手紙の影響が凄いんだかって話。)これDCで、Marvelで言えばSUN FIREだったりね。(コスチュームも似てる。)
この6年後にMarvelからInfinity Gauntletなる作品が出版される。同じくPerezの画(途中からRon Limになって残念な気持ちだった。)なのだが、ずっと話がコンパクトだね。
何点か気に入らない点も列記する。まず、オマケのヒーロー辞典が出演順なところ。その後にアイウエオ順のものも付けられているのだが、同じようなものはまとめて欲しい。
それから、ヒーローの名前の発音。間違っていてイライラする発音がかなりある。日本人が、英語の発音が苦手な一つの要因は、小さい頃から刷り込まれた誤ったカタカナ英語だ。このブログでは少なくとも人の名前や題名はアルファベットを使っている。
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