アメコミとラーメン

X-MENその54


1月空けてX-MENの新刊3冊(+ アルファ)についてレビュー。

今月もまず最初に読むのはUncanny X-MEN。その 529号。筋書きをMatt Fraction、画をWhilce PortacioとHarvey Tolibaoがそれぞれ担当。今回のWhilceの画もあまり良くない。相変わらずの三白眼。後半部分をHarveyが描いているのだが、こちらも似たりよったりか。ただ、彼はまだこれからの画家。成長の可能性は大いにある。長い目で見てあげないといけないかな。前回の繰り返しながら、表紙のTerry, Rachel Dodson夫妻の画は良いね。添付画像のEmmaの表情は好き。

内容の方はと言えば、新しく生まれたミュータントを探しの旅が続いている。そちらの方は、本誌とは別の雑誌Generation Hopeってミニシリーズに続くらしくこの号で終わり。東京の風景が結構正確に描かれていて、安心。ステレオタイプな日本像(ちょん髷とか、わけのわからない漢字とか)には辟易だからね。同時並行的にEmmaの秘密の話が進行している。他のメンバーには内緒で拘束しているSebastian Shawを彼女がX-MENの基地とは別の場所に移す内容。こっちの話の方が、裏切りを描いていて、面白いかな。どうもEmmaが何を考えているのかが良くわからない。

続いて、X-MEN Legacy 241号。筋書きをMike Carey、画をClay Mannが担当。インド篇の最終話。Children of the Vault(COV)に捕まったMagnetoとRogueだが、何とか抜け出し、COVの秘密基地をムンバイに墜落させる。結局X-MENが勝つのは当たり前として、COVのやっかいものLuzとX-MENの一人INDORAとの仲は、まだまだこれから期待ができるね。んーそれにしても新しく参加しているX-MEN達は皆醜い。もう少しヒーローなんだから、美しいか、かっちょ良いコスチュームを着せてほしい。

3冊めの形容詞のつかないX-MEN 4号。筋書きをVictor Gischeler、画をPaco Medinaが担当。画だけで言えばPacoの画が3冊の中で一番ましかもしれない。7号ぐらいから、Chris Bachaloが復帰するみたいなんで、それまでは我慢かな。John Byrneがレギュラーで復活しないかな。まー無理か。

筋書きの方はまだ吸血鬼ものが続いていて、正直しんどい。ヒーローものでよくある味方の一人が相手に操られるパターンがね。これが個人的に好きじゃない。好きなところは、CYCLOPSの吸血鬼に対する宣戦布告かな。こっちは逆に正々堂々としていて、いかにもヒーローっぽくて良いね。

それにしても、先月、今月とX-MEN3冊の話に元気がないな。それと並行して、Astonishing X-MENのDangerous日本語版を読んだのだが、こちらの方がはるかに質が高かった。筋書きをJoss Whedon、画をJohn Cassadayが担当している。原文も読んでいるのだが、画の質の高さにつられ日本語版も買ってしまった。

話の方は、最初の方だけ面白いかな。ミュータントの自殺をきっかけにX-MENの秘密基地の戦闘訓練用シミュレーションルームのコンピュータが暴走を始める話。ここでも、Emma Frostの裏切りが(意図した裏切りではないが)その次の話に繋がり面白い。それにうすうす気付きながらも、見逃してしまうCYCLOPSの甘さは、現在も同様だ。懲りないね。って言うより、洋の東西を問わず男は馬鹿だね。
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