今回は、SUPERMAN。「スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード」なる日本語版が先月出版されたので、それに関するレビューを書こう。添付画像は、その表紙。この中に、鬼才Alan Mooreが筋書きを書いた3つの話が収録されている。2,520 yen払って、これだけの量かという感じはあるな。アメコミの邦訳版は高いよ。ただし、売る立場になったら、この価格設定は正解。安くしたからって売れないのだから、コスト(主に、末フための人件費と版権だろう。)を回収するために最大限の価格を設定するのは、当然だ。
何といっても、一番最初の話「何が、マン・オブ・トモローに起こったか」について語るべきだろう。画をCurt Swanが担当。Curtはおいらがアメコミを買い始めた1970年代にSUPERMANを描いていた人だ。正直特に思い入れのある人じゃない。まあ、古き良きアメコミの画家の一人だな。特筆すべきは前半のインク入れをGeorge Perezが担当していること。個人的には彼に原画を描いてほしかったが。彼のTEEN TITANSやAVENGERSの画は最高だった。TEEN TITANSなんて、1980年あたりは落ち目だったDC Comicsの作品の中でMarvelのX-MEN(この当時X-MENの人気は群を抜いていた)と渡り合えた唯一の作品だったからね。いずれにせよ、Georgeのインクでこの作品がぐっと魅力的になったのは事実だね。
内容は、SUPERMANの最終話があるとしたら、どんな話になるのだろうってところを描いたもの。幻のドラえもん最終話のSUPERMAN版だな。新聞社の記者がSUPERMANの昔の恋人Lois LaneにSUPERMANの最期はどんな様子であったかを取材する形をとっている。話の進め方は流石Alan Mooreだな。最後まで飽きさせない。また、当たり前って言えば当たり前だが、SUPERMANの敵役総登場だな。例えばLex Luthor、Braniac等だ。不満があるとすれば、Lexの扱いが低すぎるな。こいつは、SPIDER-MANで言えばGREEN GOBLIN、もう少ししぶとさや、狡猾な一面がほしかった。
その他の2作品は最初の話に比べるとちょっと質が落ちる。一つなんて他の邦訳版にも収録されていた作品だからね。その辺の恨み節は、下記のサイトで言及されているので省略。
http://supaemon.at.webry.info/201006/article_1.html
んーん。それにしてもAlan Mooreが何故故にこれほどまでに日本で高く評価されているのか謎だ。上記の通り、最初の話は面白いけど、残りの2話は別に月並みな作品だよ。SUPERMANや他のDCのヒーロー達が出てなかったら絶対買わない。
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