Hobgoblin登場号も残り少なくなってきたな。今回は、最近買ったSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)85号について。1983年の作品。
筋書きをBill Mantlo、画をAl MilgromとJim Mooneyが担当。添付画像の表紙はMilgromによるもの。
粗筋をざっと紹介。Harry OsbornとLizの重大発表の会に呼ばれたPeter Parker (= SPIDER-MAN)。その帰りに当時付き合っていたBlack Catの元へ行く。会話の成り行きから、外でデートをすることになる。そこへ現れたHobgoblin。新しく身に着けた力を試すため、Green Goblinがなし得なかったSPIDER-MANを唐キことが目的だ。
因みに、Hobgoblinが得た力の源は、初代Green Goblinの力の源と同じもの。それを手に入れた話は、下記でレビューしている。
http://green.ap.teacup.com/amecomitoramen/1091.html
今回も気に入ったシーン、台詞等を紹介する。最初のページでスタッフがHobgoblinの発案者Roger Sternに敬意を表しているのが良いね。敬意と言えば、Hobgoblinの作った装置はJack Kirbyの画へのHomageでもあるな。
Flash Thompsonの機嫌が悪い。理由は明かされていないが、おそらくBettyとの不倫はこの当時から進行中なのだろう。当時の彼女Sha Shanの言葉からもそれがわかるし、彼女もそれを知っていると思われる。
さて、お次はMary Jane (“MJ”) とPeterとの会話に注目したい。MJ “Can you imagine two of us together?” Peter “Looking back, No. There was a time...” MJ “There may be again, lover. Who knows? 後略” 気まぐれなMJらしい言葉ではあるが、Peterに未練があるのは明白。彼にサインを送っているかもしれない。Peterは何となくそれがわかるのだが、相変わらず鈍感なことと、目下の彼女はBlack Catであることから、そのサインを無視しちゃうんだよね。こういうSoap Opera Factor(昼メロの要素)は面白い。
Black CatのBad Luckに関して。Spec 85号で、彼女のbad luck power(戦っている相手が不運に見舞われる力)は、彼女が戦う場所を選んで、その場所にいろいろ罠を仕鰍ッているからだと説明するシーンがある。この設定後々変更されて、本当にそういう力があることになるんだよね。どこかで一時それが失われちゃったかもしれない。
最終ページ。SPIDER-MANがHobgoblinにやられた振りをして、最後に乾坤一擲の勝負に出るシーンがクライマックスか。Black Catは恋人SPIDER-MANのピンチを救うため助けちゃうが、結果Hobgoblinを逃がしちゃうんだよ。SPIDER-MANはそれを責めちゃうんだよね。残念。
ここで、疑問点。初代Green GoblinのNorman Osborne の日記を読んでいるHobgoblin。その中にSPIDER-MANの正体がPeterってことが書いてないのかな。
昔は良かったって話をすると、ただの年寄になっちゃうんだけど、言わずには済まない。この話一つ取っても、一冊のComic Bookの中身が濃い。面白い。画なんかあまり良くないのに、話が面白いから、グイグイ引き寄せられる。買って良かった。
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