大分前に読んだのに、レビューを載せるのを忘れていたAstonishing X-MEN (“AX”)3、4号。
筋書きをCharles Soule、3号の画をEd McGuinessとインクをMark Morales、4号の画をCarlos Pacheco、インクをRafael Fonterizが担当。添付画像はAX 4号の表紙。Pachecoの図案は凄いなRavenらしい。Pachecoの画は本編でもキレキレ。WOLVERINEの大暴れシーンは迫力満点。また、Ravenがチャーミングに描けている点も買い。最近のCABLEでもPachecoが画を描いたのだが、話がつまらなくて残念だった。一方3号を担当したMcGuinessは結構人気あるらしい。だけどオイラはちょっと苦手。
3号を読んで漸く今のAstonishingの作戦がわかってきた。一軍級の画家を毎回とっかえひっかえ投入して売上を伸ばそう作戦だな。努力は認める。やっぱり一軍級の画家の画は見ていて楽しいもんな。
さて、粗筋。PSYLOCKEがShadow Kingに襲われた。PSYLOCKEの助けを得て、Shadow Kingと戦うため、アストラル界へX-MENが送られることになった。WOLVERINEは善戦するが、Shadow Kingの軍門に下ったかのように見える。WOLVERINEは現実の世界で大暴れ。
次に、気に入った場面や、台詞を紹介。前回のレビューでBEASTからRavenへと変わったのがわからないと書いたが、どうやらアストラル界だけでなく、実際の世界でもBEASTじゃなくて、BEASTはRavenが変身したものらしいことが判明。成程。話がアストラル界と現実の世界を行ったり来たりで何が起こったのかが判りづらいので、謎解きをすぐしてくれて助かる。
ANGELがイギリスの軍隊と交渉しているのも良いな。何かこれまでの彼のキャラとはちょっと違う。
WOLVERINEがShadow Kingに負かされた結果、実際の世界では操られてしまうのだが、その結果ANGELの交渉が台無しになるのも良し。どんどんX-MENの立場が悪くなるドキドキ感は良いね。また、時間の経過と共にX-MENが劣勢に立たされる感じが味わえる。今までこのブログで最近のアメコミは一つの話に何話も必要ないと主張してきた。しかし、この時間の経過の表現はこういう何話もかける形態での方が効果的かな。
アストラル界でのShadow Kingの攻撃は、北風と太陽の太陽作戦。相手が喜ぶことを行い、自分の仲間に引き入れようとするのは、ビジネスにも通じる。彼がもう少し頭が良ければ、悪事を働かなくても、その知見を持って金銭的にも、そして政治的にも成功できるのにと思う。
4号の最終、Xavier教授が”I could not save him.”と言った後に、現実世界のGAMBITの眼が黒くなるシーンは好きだな。テレビシリーズX FILESで、黒い液体に乗っ取られたKrycekを思い出す。
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