アメコミとラーメン

間違いなくMarvelの旗艦誌としての役割を果たしているUncanny X-MEN




前回到着しているにも関わらず、読まずにとっておいたUncanny X-MEN (”UX”)10号、11号についてレビュー。

筋書きをBrian Michael Bendis("BMB”)、画をFrazer Irving、11号の一部をKris Ankaがそれぞれ担当。添付の表紙をPhilip Notoが描いている。この人結構DCでも画を描いているみたいだな。Astonishing X-MENの表紙を多数手がけているのだが、Astonishing誌がもう少しで終わりなので、UXに鞍替えかな。SentinelにロックオンされたCYCLOPS達X-MENの図なのだが、相変わらずかっちょ良い画を描く。この人結構実験的な画をいろいろ試しているのだが、今回のこの表紙はもの凄くまとも。

まずは粗筋から。前半は、新しく採用したミュータント達の訓練のシーン、そして、CYCLOPS達X-MENがミシガン州アナーバーで新たなSentinel、Block Buster Sentinelと戦うといった流れ。いやー、面白かった。タイトルの通り、UX誌は間違いなくMarvelの旗艦誌だね、Superior SPIDER-MANと並んで。

ミシガンは昔おいらが住んでいた州。アナーバーまでは1時間ぐらいの町に住んでいたのだが、ちょっと都会で羨ましかったな。懐かしい。

いつもの通り、気に入ったシーンや台詞を紹介。今回の目玉は、CYCLOPSの行動を支持する人間達が集結してデモを行っているところ。新たな展開だな。アメリカだから色々な考え方が認められている。(日本だってそうなんだけど、どうも回りの空気とかそんなんで、言論の自由が自由に行使できない。)

TEMPUS、ことEva Bellの訓練シーンも良かったな。回りの時間を自由に操れる彼女が、新たな力を発見し、戸惑う姿は良い。また、ミュータントとしては先輩のCuckoosがその戸惑いに理解を示すのも良いな。

Frazerの画や色使いはとても良い。Frazerが描いたUX 10号の表紙、ミュータントとしての力を制御できないCYCLOPSの図は、それはそれでかっちょ良かったのだが、本編の中で過去から来たANGELの姿を象徴的に使っている点は、それ以上に好きだ。すごく美しい。訓練やSentinelとの戦いには参加させず、常に空を飛んでいる。果たしてただの天使なのか、死の天使なのか。

一方、ANGELの存在が、CYCLOPSに安らぎを与えている点は古くからのファンには、納得がいく説明だ。

気が付かなかったが、秘密諜報機関SHIELDの諜報部員となったDAZZLERと、UX 9号で最近出過ぎの悪役で姿を自由に替えられるRavenが入れ替わっちゃったんだな。(前回のX-MENの記事で、アメリカ政府の諜報機関と書いたが、SHIELDの今の設定は、国連の諜報機関。)幕間に悪の秘密結社Hydraと忍者集団Handとの戦いを探っている。何が狙いなんだ、こいつは。

謎の行動はMagnetoも。UX 9号でもっともらしいことをCYCLOPSに説明したが、こいつの狙いも謎だ。CYCLOPSがチームメート全てに不信の念を抱くのもわかる。

全体的にCYCLOPSのモノローグが解説の代りという話の進め方も良かった。彼が普段何を考え、悪人と戦っているのかがわかり、楽しい。Block Buster Sentinelを乾坤一擲の力で放ったOptic Blast(眼からでるエネルギー)が効かなかった時の彼の落胆の台詞、”That’s all I have. And it wasn’t good enough.”が印象的。
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