年越しムードの高まる中、ああ私は今日もお仕事…と思っていたんですが、朝食をとっている時に電話が鳴って、上司からだったんですけどなんと「今日からお休みしてください。新年の出勤は6日からです」とのことでした。世間並みに9連休じゃないですか、ばんざーい!
そうと来たらもちろんバッグの製作を頑張らなくては。今日は編み上がった持ち手に伸び止めテープを縫い付けるところからです。
部屋の片隅で埃をかぶっていた(もちろんカバーをかけていましたが)ミシン。最後に使ったのは2年くらい前だと思います。久々のお仕事です。
でも、手編みの編み地をミシンで縫うのって初めてなんですよね。厚みもあるし、果たしてこの2万くらいのミシンでちゃんと縫えるんでしょうか?
結論から言うと、ちゃんと縫えました。最初、押さえと台の間に入らない、こりゃダメだ…と思ったのですが、ミシンの押さえってレバーを上げたところからさらにグッと押し上げると厚地も入るようになってるんですね。知らなかった。ただパワーが足りないのか、スムーズな布送りができたかというとちょっと厳しかったですね。なので持ち手の縫い付けはあまり綺麗にはできませんでした。幸い編み地がネップ入りのグレーの糸で編まれているので、綺麗に縫えたかどうか表から見ればあんまり分かりません。
(ここから作業に熱が入っていくのでほとんど写真が撮れていません。ご了承ください)
この伸び止めを縫い付けた持ち手に反対側の持ち手を合わせ、長辺をかがったら持ち手の完成です。いよいよ内袋の作成に入っていきます。
型紙を作るほどのものではないので、生地に線を描きます。今回は水で消えるインクのチャコペンを使いました。洗えるバッグではないのでチャコペンシルを使うと線が残ったままになってしまうので。ただ、こういうインクタイプのチャコペンって、本当に普通の綿ブロードにしか使えないんですよね。色も薄いし、柄でもあったらもう分からない。ましてやウール地だとインクが全然つかない!便利かと思って何本か持っていますが正直、持ってて良かったと思ったためしがない…。
本にはそのように書いていないのですが、内袋にはポケットをつけることにしました。財布とスマホぐらいサッと取り出せないと、普段使いできるバッグとしてはちょっと頼りないと思ったので。ポケットをどう縫うか、でかなり頭を悩ませました。厚みのあるウール地なので端を三つ折りとかにするとそこが分厚くなるんですよね。結局、ジグザグミシンで端処理をして、シンプルなパッチポケットにすることで落ち着きました。
ポケットがついたところで、内布を中表にして、両脇を縫います。縫い代を割ったら、今度は入れ口を外側に折ってアイロンで押さえます。ウールなのにアイロンしていいのかなあと思ったけど、あんまり目立つところでなければ仮にテカリが出てしまっても大した問題ではないでしょう。
こうしてできた内袋を…最後の工程です。待ち針で止めてしつけ縫いした後、入れ口をぐるっと縫います。最初は大して難しいことではないと思ったのですが…
編み地、持ち手、内布が重なるところは1cm近い厚みになるんですよ。さすがに布送りが上手く動作せず、1回目は縫ったけど持ち手がズレてうまく挟めていませんでした。
朝から作業していたので、ここまでにかなり体力気力を消耗していて。縫い目が細かいので解くのも一苦労。嫌な汗が出てきました。縫い糸を切るつもりが毛糸を切ってしまい、苦労して編んだ編み地に穴が開きかけた時は半泣きでした。2回目はもう待ち針も最低限しか打たず、しつけ縫いもせず、手でズレないように押さえて縫いました。結果、その方がやりやすかったです。あんなに準備したのに。
長くなりましたが、こうしてキツネのバッグが完成しました。
ポケットはこんな感じです。裏地も表の雰囲気にバッチリ合っています。ただウール地なので少し重ためのバッグになりましたね。でもすごく暖かそう。この一週間、よく頑張って取り組みました。2024年最後の快挙です。
さて、年内の更新はこれが最後となります。今年も、というか毎年秋冬の間だけの更新ですがいつも読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。良いお年をお過ごしください!
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