ここ数年主に翻訳パターンを編んでいるのですが、ブログを書くにあたって気をつけていることがあります。それは、英単語を多用しないこと。これは翻訳パターンの話題だからといって、英単語をずらずらと並べてしまっては翻訳パターンの魅力、楽しさよりもとっつきにくい印象が勝ってしまうからです。「あみものだもの」でとりあげるからには私を含む「永遠の初心者」から「生まれついてのニッター」にまで届く内容にしたい、と思っているので。(永遠の初心者さんとは一緒に奮闘したいし、生まれついてのニッターさんには「こんなとこでつまづいてるよ」と笑ってほしいんです)
とはいっても、元のテクニックが日本式ではないのでこれは英語でなければ表現できないな…ということは多々あります。言語って難しいですね。
画像は別糸を使った後でほどける作り目(Provisional Cast-On 直訳:仮の作り目)から、段1全てを裏目で編んだところです。この後でほどける作り目を編むのは日本の指でかける一般的な作り目より簡単でスピーディなのですが、この作り目から裏目を編み出すのは個人的に至難の技でした。
通常の裏目を編むように、右針を左針にかかった目に右から入れます。
右針に手前から奥に左人差し指にかかった糸をかけます。ピンクの糸が編む糸で、ブルーの糸が別糸です。
ここが難しい。左針にかかった糸と、別糸の間に右針にかかった糸を通します。
左針にかかった糸を外して、別糸を使った後で解ける作り目からの裏目が編めました。左針にかかった糸を外す際、あまり強く右に引っ張ると次の目まで針から外れてしまうので注意します。編まない目は親指で抑えておくといいでしょう。