この間の満月🌕、
ちょうど滞在先の窓から良く見えました。
…満月で思い出す、有名な万葉集の歌があって…
この歌の舞台となった場所は、
私にとって、第2の故郷に近いこともあったり、
とても親しみやすい歌なのですが…
↓ 日本古代文学から見た国際文化-額田王の歌の背景- ↓
https://www.manabi.pref.aichi.jp/contents/10003307/0/kouza/section2.pdf
原文は、万葉仮名 と言われる
漢字のみで書かれていて、
熟田津尓 船乗世武登 月待者 潮毛可奈比沼 今者許藝乞菜
色々と解釈が なされて…
いつだったか、読んだ説では、
一般に言われるような
《戦いに赴く前の兵士達を鼓舞する歌》では無くて、
『月の出る夜に舟を出して魂を見送る時の』…歌なのでは?
…と言う説が、私的には好きです。
(追記:この本で読んだと思う…↓ )
……… ………
『にぎたつ』と言う意味も、
穏やかで遠浅の浜 …と言う意味なら、
古代には手漕ぎの舟を出す時には
干潮の時に舟から降りて
満潮になった時に舟を出す…そういう乗り方があった、
>熟田津(にきたつ)に、船(ふな)乗りせむと、月(つき)待てば、潮(しほ)もかなひぬ、今は漕(こ)ぎ出(い)でな
この「今は 漕ぎ出でな」の部分には別の解釈もあって、
出でる ではなくて
来る の意味の、「来(こ)な」
では? と言う意見も興味深いです。
……… そこで
これは 私の 勝手な思い込み ですが………
ちょっと空想したのは…
《 熟田津尓 船乗世武登 月待者 潮毛可奈比沼 今者許藝乞菜 》
にぎたつに 舟遊びしようと 満月の満潮を待つ者よ、
ちょうど潮の具合も良くなったよ、
今も漕いで おいで な
……… ………
…(舞台の愛媛、伊予弁では今も「〜な〜」 と言う
呼びかけの言い方は生きている。…と、
ふと、思ったのでした。。。)
(坊ちゃんの小説で有名な「〜な もし」は聴かなくなっても、「〜な」と言う語尾は現在も生きていると思う)