図書館で 私好みの絵に惹かれて借りた
伊勢英子さんの絵
長田弘さんの詩
この詩は中学校の教科書にも載っているらしい
「今日、あなたは空を見上げましたか。 空は遠かったですか、近かったですか。」 で始まり 質問が続く
「雨の雫をいっぱい溜めたクモの巣を 見たことがありますか。」とか
「うつくしいと、あなたがためらわず言えるものは何ですか。」とか
「ゆっくりと暮れてゆく 西の空に祈ったことがありますか。」とかね
「何歳のときのじぶんが好きですか。」
「沈黙はどんな音がしますか。」
「人生の材料は何だとおもいますか。」・・・・・他にも いろいろ質問がされてるんだけど
ちょっと 私 なぜか泣けてきちゃって
そんな泣かせるような絵本ではないはずだけどね
読みながら 答えが湧いてきて
たとえば 雨の雫を溜めたクモの巣・・・ そのきれいに並んだ雫のきらめき揺れる様の美しさに見とれた時の情景思い出したりね
読みながらだんだん なんかねぇ
自分を・・・自分の人生を見つめてるみたいな
私っていろいろ感じながら ちゃんと生きてたんだっていう感銘に近い実感が湧いてくるようなで
嬉しいようなありがたいような気持ちになったな
あぁ・・・・ 生きてるんだぁぁぁぁ って感じながら じんわり涙 ってわけよ
「あなたにとって、
あるいはあなたの知らない人びと、
あなたを知らない人びとにとって、
幸福って何だとおもいますか。」
「時代は言葉をないがしろにしている
あなたは言葉を信じていますか。」
言葉って そこから広くも深くも おーっきなイメージを作り出す
言葉が表しているものは 単にその音だけじゃない
言葉が表しているのは
それを読んだり聞いたりして 作り出される 自分自身の世界(イメージ)だと私は思っている
「あなたは言葉を信じていますか。」って
ちゃんと 自分を見つめて誠実に自分を生きていますか って問われているのか なんて思ったり・・・
そして 私は あれこれ考えたり思い出したり自分を見返したりして
結局
自分の世界の輝きを感じながら 「幸せなのねー」 なんて言葉を呟いてみたりするのであった
めでたし めでたし~♪