≪WBA世界Sフェザー級スーパータイトルマッチ≫ ~大田区総合体育館~
チャンピオン 挑戦者・同級10位
内山高志 (ワタナベ) 〇 TKO ● ジョムトーン・チューワッタナ(タイ)
2R1分15秒
≪WBA世界Lフライ級タイトルマッチ≫
チャンピオン 挑戦者・同級15位
田口良一(ワタナベ) 〇 TKO ● クワンタイ・シスモーゼン(タイ )
8R36秒
連休最後の日に、
ボクシングのダブル世界タイトルマッチが行われました。
場所は5日前に、
WBC同級王者の三浦隆司が戦慄のKO勝ちで防衛を収めたのと同じ、
大田区総合体育館。
昨日はその三浦、村田、八重樫がド派手に3連続KO勝ちを収めた以上に、
チャンピオンの内山と田口がものすごいKO勝ちを収め、
連休の締めとしてくれました。
それにしても内山チャンプ。
テレビではしきりに『ここのところ明確なKO勝ちがない』ということを言っていましたが、
評判の高い元ムエタイ王者を相手に迎え、
内山の『本能』が目覚めたかのようなKO勝ちを収めてくれました。
内山自身が語っているように、
『自分自身はまだ進化中』という言葉、
期待とともにしっかりと受け取りました。
それにして凄まじいKO勝ちでした。
見るからに大きい体格をした挑戦者のジョムトーンは、
前日計量後7kgも体重を増やしたそうです。
まるで内山と比べて1階級ないしは2階級上の体に見えましたが、
ゴングが鳴ってみると、
すべての心配は吹き飛んでしまいました。
内山の差し込むジャブのキレの凄さ。
最初からスピードで圧倒していると思ったのもつかの間、
鋭い右がジョムトーンの目を直撃。
その瞬間、
痛みに顔をゆがめる挑戦者。
なんとその瞬間にジョムトーン、
眼底を骨折していたそうです。
そして2R1分過ぎ。
内山の放った、
『テレビでも見えないパンチ』で、
ジョムトーンはひと呼吸置いた後大の字になって倒れ、
二度と立ち上がることはできませんでした。
衝撃のKO勝ち!!
まさに相手を破壊したと言っていい、
ものすごいパンチでした。
その瞬間、
ジョムトーンの意識は飛び、
体は全くいうことをきかなかったのでしょうね。
あまり見た事のないぐらいの、
まさに【KOダイナマイト】でした。
それにしても。。。。
凄い、凄すぎる!
内山チャンプ、
凄いものを見せてくれました。
放送席に座っていた三浦隆司チャンプ、
そして山中慎介チャンプも口をあんぐりとあけてしまうような、
衝撃度ピカイチのKO勝ちでしたね。
KOの後、
三浦チャンプがリング上の内山チャンプに放送席から語りかけ、
何やら会話をしていました。
リング上のアナは、
しきりに両者の≪統一戦≫を煽っていましたが、
場内のお客さん、
そんなに沸いていませんでしたね。
ワタシもなんだか、
ちょっぴり白けて聞いていました。
というのは、
『ふたりとも、日本が誇るスーパーチャンプなんだから、わざわざ戦わせなくとも、ラスベガスなどでビッグマッチをやって、もっともっと、世界に顔を売ってほしい』
と思っているからです。
テレビ局が『ビッグマッチ』を企画したいのは分かりますが、
この両者、
ワタシはやっぱり、
戦わせたくないなあ。。。。。。
特に今すぐには。
もし戦うんだったら、
両者ともにラスベガスで思いっきり『世界のビッグネーム』になって、
その後に『同階級には、戦う相手がいない』となった時ですよ。
メイウェザーvsパッキャオとまでは行かなくとも、
せめて『10億円興行』になるぐらいの、
ネームバリューを得てからですね。
ワタシは両者ともに、
そこまで駆け上っていける”器”のボクサーだと思っています。
日本人のスター同士が、
海外の舞台で戦うなんて、
さしずめ、
2007,08年あたりでの、
イチローvs松井秀喜
ってとこですかね。
そんな”世界注目の戦い”だったら、
見てみたいですけどね。
それまでは、
しっかり外国人相手に、
その強さを見せつけてほしいと思っています。
35歳にして進化を続ける内山高志チャンプ。
まだまだ底は見せていません。
進化中です。
そして三浦隆司チャンプ。
こちらもまだ、
底は全く見せていません。
2人のTAKASHIが合いまみえるのは、
ラスベガスのMGMグランドというのはどうでしょうか。
それが二人のファンのワタシの、
究極の夢ですね。
期待しています。
ワタナベジムさん、帝拳さん。
海外に出るなら、
今しかありませんよ!!!
田口チャンプは初防衛戦に挑みました。
そして見事なTKO勝ち。
初防衛戦でこんなにも落ち着いているなんて、
彼は結構大物かもしれませんね。
Lフライ戦線、
たくさんの日本人ボクサーがいる階級です。
長期の防衛ロードを築いていける、
そんな素質を彼のボクシングに、見ました。
頑張ってほしいですね。
ということで、
連休の最終日、
十分に楽しめました。
まあ、
放送がディレイだと分かっていたので、
内山戦が始まるときには、
『時間からして、早期のKO決着だな。果たして内山が、倒すのか、倒されるのか』
なんて深読みしてしまいました。
やっぱり『LIVE』がいいよ~。
まあ、言ってみてもしょうがないけど。