SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

高山勝成  メキシコでの敵地制覇はならず!

2014年08月11日 | ボクシング

≪IBF・WBOミニマム級王座統一戦≫  ~メキシコ・モンテレイ~

 IBF王者                       WBO王者
高山勝成(仲里)   ●  12R判定  〇   フランシスコ・ロドリゲスJr(メキシコ)
       (116-111、119-108、115-112)


週末は高校野球が雨で順延となりましたが、
もう一つワタシは注目していたイベントがありました。

それがこのIBF・WBO2団体の王座統一戦です。

IBFチャンピオンの高山は、
メキシコでの王座防衛戦という、
本当に厳しいイバラの道を選んでのタイトルマッチ。

もっと楽な相手を選びホームである日本での防衛戦を選択できたのですが、
あえて厳しい道を選ぶと言おうか、
『強い相手』を選んで、
完全アウェーのメキシコでの対戦となりました。


この高山選手。

とにかく今までの苦労は半端じゃない。

暫定の世界チャンピオンまでなった彼が、
昨年まで日本で認可されていなかったIBFとWBOの王座を狙い、
日本を飛び出したのが2009年。

そこからすべてアウェーの地、
フィリピン、南ア、メキシコなどでタイトルマッチを重ね、
2013年3月についにIBFミニマム級のタイトルを獲得。

しかし日本では、
タイトルマッチが放送されないのは当たり前。
新聞などでも、
ほんの小さくベタ記事で紹介されるのみという不遇な扱いを受けました。

その後IBF/WBOが日本でも『世界タイトル』として認可されるに至り、
昨年『世界チャンピオン』として凱旋。

そして日本で2度の世界タイトルマッチを行いいずれも勝利して防衛。
そして昨日の『統一世界戦』に臨んだのでした。

試合はもちろん中継されていませんでしたので、
Youtubeでアップされるのを待って観戦。
最初から最後まで、
手に汗を握りながら見続けました。

3回にダウンを奪われましたが、
前半戦はそれにもめげず前へ、前へという高山らしいボクシングで相手を押し込んでいるように見えました。

地元メキシコのテレビ局で採点が出ていましたが、
115-113
という僅差でのもの。

ワタシも正直、
『勝ってはいないだろうな』
と思いましたが、
案の定3-0という厳しい採点で、
判定負けを喫してしまいました。


しかしながら、
この高山勝成の”ボクシングロード”には、
深く共感するものがあります。

ネームバリューがさほどでもなく、
しかも最軽量のミニマム級とあって、
なかなか世界戦を組もうにもスポンサー、テレビ局が付かないのが現状で、
そのせいもあって海外転戦を余儀なくされているという高山の世界戦ロード。

しかしそんな中、
『どこに行っても、だれとでも戦う』
という高山の”男気”には、
共感を覚えます。

残念ながら今回は敗れてしまいましたが、
『本当の意味での海外』
を知っている高山には、
これからも期待したいと思います。


八重樫が体現してくれている、
『敗れてなお強し』
という評価の上げ方、
高山も示してくれました。

やはりボクサーは、
こういうにおいのする人がいいですね。

9月5日に行われる、
八重樫がまさに”最強”の名をほしいままにする挑戦者、ローマン・ゴンザレスを迎え撃つタイトルマッチ。
より楽しみになりました。

『男の意地』
をかけたどつきあい。
頼みます、八重樫チャンプ。


そして高山選手。

帰国したゆっくり休んだ後は、
まだまだ走り続けてください。

お疲れ様。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 下位の頑張りは、夏のプロ野... | トップ | 第96回全国高校野球選手権 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ボクシング」カテゴリの最新記事