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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

その1点・・・・その1点が、果てしなく遠いのだ。。。。

2022年07月26日 | 高校野球

今年も高知県大会は、
明徳義塾と高知の決勝になりました。

この両校、
2000年代になってから、
県内で2強の位置を占めてライバル対決を繰り返してきました。

しかし。。。

その戦績は常に明徳義塾が一歩上を行き、
2010年代になってからは、
いつも好勝負を展開するものの、
最後は必ず明徳が高知に「最後の1点」を与えずに甲子園への道を切り開く・・・・・
この歴史が繰り返されています。

◇過去の対戦はこちら

2011年 決勝 明徳 ○ 2-1 ● 高知
2012年 決勝 明徳 ○ 2-1 ● 高知
2013年 決勝 明徳 ○ 2-1 ● 高知
2014年 決勝 明徳 ○ 6-5 ● 高知
2015年 決勝 明徳 ○ 7-6 ● 高知
2016年    対戦なし  *優勝は明徳
2017年    対戦なし  *優勝は明徳
2018年    対戦なし  *優勝は高知商
2019年 決勝 明徳 ○ 4-1 ● 高知   
2020年 決勝 明徳 ● 2-3 ○ 高知 *ただし甲子園大会は中止
2021年 決勝 明徳 ○ 5-3 ● 高知
2022年 決勝 明徳 ○ 8-7 ● 高知


今年を含めてここ12年。
明徳が低迷を脱して再度強くなってきてから、
明徳は高知との決勝でことごとく接戦を制し、
一度もその道を高知に譲ることなく連勝を続けています。

高知が唯一勝ったのは、
一昨年の「代替え大会」のみ。
明徳は甲子園がかかった試合では、
高知に敗れたことはここ10数年では一度もないという事です。

試合は常に接戦で、
最後まで勝敗の帰趨がわからないという展開ばかり。

それでも明徳は、
「最後は絶対に勝っている」
という試合を続けています。

本当にすごいチームだと思います。

この粘りを甲子園で見せることができれば、
かなり上位まで進出できると思うのですが、
甲子園でのこのところの明徳の戦いぶりは他県の代表に翻弄されることが多く、
馬淵監督が思っているところまでチームを引き上げられてはいません。


馬淵・明徳の一度目のピークは98年~04年まで。
この頃の明徳は強かった。

02年、明徳唯一の全国制覇の時のチームは、
森岡を中心にエース田辺、
苦しい常総戦で起死回生の同点アーチを放った沖田などサムライぞろい。

甲子園でも「初戦では絶対に負けない」「しっかりとした野球は全国屈指」「打線の破壊力も破格」と、
何度でも全国制覇しそうな雰囲気を持ったチームでした。

しかし03年、04年と力を持ったチームで乗り込んだ甲子園で、
ライバル・横浜に悔しい連敗を喫したり、
負けるはずないと思っていた済美に行く手を阻まれるなど悔しい負け方を続けているうちに、
05年に県大会優勝を決めて乗り込んだ甲子園で無念の出場辞退。

そこから5年間は厳しい低迷を経験し、
その間ずっと高知が甲子園出場を決めていました。

しかし捲土重来を期して再び立ち上がった馬淵監督が強力なチームを引き連れて、
第2のピークを迎えていきます。

2011年からはまさに、
「県内無敵」
を地で行く見事な戦いを継続。
2018年を除くすべての夏の県大会を制覇して、
甲子園にコマを進めています。

高知としては毎年のようにこの明徳に挑み続け、
現在8連敗中。

09年に勝って以来、
甲子園のかかった選手権県大会では、
ずっと勝つことができません。

昨年高知はドラ1間違いなしの150キロ右腕・森木を擁して挑みましたが、
最後の最後でとらえられての敗戦。
最後は「同点だ!」と思われた外野へのライナーを明徳の外野手にファインプレーでつかみ取られての悔しい敗戦でした。

その悔しさを持って臨んだ今年の決勝。
中盤一気に逆転された高知は終盤に粘りを見せ、
最終回1点差まで追い上げて1死満塁。

「その1点をもぎ取れ!!!」

というシチュエーションが、
今年もめぐってきました。

ここで高知は乾坤一擲のスクイズを敢行。
しかし打者が外角球をファールしてしまい同点ならず。

経験十分の明徳エース吉村は、
ここで踏ん張りを見せて2者を連続三振。

またも明徳が「夏にかけるすごみと土俵際の踏ん張りの強さ」を見せて、
今年も高知を1点差で振り切って甲子園出場を勝ち取りました。

高知は今年も、
その分厚すぎる壁を破ることができず。

明徳が3年連続22回目の甲子園を決め、
今年こそ・・・・・の気概を持って甲子園に乗り込みます。

今年もスリリングで、
最後まで手に汗握る戦いでした。

明徳は高知やその他のチームの気持ちを背負って、
優勝旗に向けて邁進してほしいですね。

高知は
「その最後の一歩」
をどう記すのか、
またも課題を抱えての新チームとなります。

さあ、
どうする?

捲土重来を、
期待しています。




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