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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

最大のライバルが、宿命の対決

2017年07月28日 | 高校野球

昨日の高校野球地方大会。
9つの地区で決勝が行われ、
代表校が続々決まりました。

そんな中で、
各大会で宿命のライバル同士が、
【決着戦】に挑んでいきました。


まずは群馬大会。

ワタシは関東一レベルが高いと思っている最近の群馬大会。
そのレベルの高さを牽引しているのは、
なんといっても『宿命のライバル』と言える2強、
前橋育英と健大高崎です。

今年は初めて両校揃ってセンバツに出場。
両校ともに勝利を飾り、
そのレベルの高さを示してくれました。

2013年には初出場初優勝を飾った”凡事徹底”がチームスローガンの前橋育英。
そのチームカラーは完全に守備型。
剛腕エースを押し立て、
それを『超アグレッシブ』な守備が支えて僅差のゲームをものにしていきます。

一方の健大高崎。
甲子園に行くたびにセンセーショナルな印象を残して帰ってくるこのチーム、
もちろんチームスローガンは”機動破壊”。

全国のチームが恐れるこの機動力を駆使した超攻撃野球がチームの持ち味。
この夏はそれに、主砲山下がなんと5試合連続弾を叩き込むという長打も駆使して、
盤石な戦いぶりを見せていました。

『投の前橋育英か、打の健大高崎か』

注目の群馬県大会決勝。
初回、健大高崎の1番・安里がヒットで出塁。
『さっそく機動破壊が炸裂か?』
と思われたのもつかの間、
前橋育英のエース・皆川がここで絶妙のけん制。

安里は無念の憤死をし、
2番も出塁したものの、これまた牽制に誘い出される形でアウト。

健大高崎は『足におぼれる』形となって、
前橋育英の堅守を崩すことができません。

すると前橋育英が4回に2点を先制。
その後も確実に点を重ね、
守っては4回からの早めの継投でエース丸山をつぎ込んで相手の攻撃を封じ、
嬉しい3季連続の甲子園を決めました。

両校の特徴がよく出た、
レベルの高い戦いでした。


一方埼玉でも、
ここ数年完全に県内2強の座をがっちりと固めて、
全国にその名をとどろかせる浦和学院と花咲徳栄が決勝で激突。

こちらの対戦は、
今年は秋、春ともに決勝で激突して浦和学院が2連勝。
通算成績でも浦和学院が優勢のため、
『若干浦和学院優位か?』
と思っていましたが、
花咲徳栄が盤石の戦いぶりを見せて完勝。

3年連続の甲子園をつかみ取りました。

『投手力では浦学に分がある』
と思っていましたが、
この日はどうしたことか投手陣が乱れて、
3連続押し出しやワイルドピッチなどで次々にやらずもがなの点を与え、
打っても花咲徳栄の盤石な投手リレーの前に、
最後まで打線が沈黙したままでした。

花咲徳栄としては、
この日の戦いは過去記憶にないぐらいの『完勝』だったと思います。

浦和学院のあの乱れ方。
本当に野球というのは、
難しいものだと実感しますね。


一方東東京の準決勝では、
ここ4,5年完全に2強を形成する、
関東一と二松学舎大付が対戦。

今年も両校ともに『この相手には負けられない』と気合十分でしたが、
大会に入ってから打線好調の二松学舎が、
初回から試合の主導権を握ってコールドでの完勝。
8-1で決勝に進出しました。

関東一は、
この試合に限っては何もできずに終わってしまいました。

しかし二松学舎は、
夏の大会ではこの『眼下の敵と思われている相手を破った後』に、
信じられない敗戦を喫して甲子園を逃した苦い過去が、
何度も何度もありますから、
ここはもう一度気を引き締めなおして、
決勝に臨んでほしいと思います。
(同じような轍を踏み続けた茨城の霞ケ浦は、昨日もまさかの負けを喫して甲子園を逃してしまいました。。。。。)

青森では、
『青森の高校野球のレベルを上げた2校』
八戸学院光星と青森山田が決勝激突。

04年から6年連続で青森山田が甲子園に出場すれば、
その後は完全に八戸学院光星の天下。
選抜を含めれば3度の全国準Vをはじめ、
ここ9回連続で全国大会の初戦突破を果たす≪全国標準≫のチームとなりました。

今年も八戸学院光星が優位と言われていましたが、
この日は青森山田が常に試合の主導権を握り続け、
嬉しい09年以来の選手権キップをつかみ取りました。
八戸学院光星を破っての出場は08年以来。
長く待ち続けた、
嬉しい”吉報”でした。


ちょっと前になりますが、
広島では”広島の早慶戦”広陵vs広島商が準決勝で激突しました。

広陵が王国を築き、
広島商が力を落とし始めた00年代以降、
選手権予選の上位で対戦することはほとんどなくなっていましたが、
今年はその『広島クラシック』が準決勝で実現。

1-0と広陵が最少得点差で逃げ切りましたが、
広島商ファンとしては『ヒロショウここにあり』を見せられて、
いい夏だったのではないでしょうか。


そして、そして。。。。

いよいよ大阪では準決勝で、
今年の選抜決勝の再戦である、
大阪桐蔭vs履正社
の夢のカードが実現します。

00年代以降激戦区大阪でずっと『2強』の座を占めてきた大阪桐蔭と履正社。

『勝った方が全国大会の優勝候補』
で間違いのない対決ですが、
過去は圧倒的に大阪桐蔭が優勢。

今年の選抜でも大阪桐蔭が最後に突き放して、
紫紺の大旗をつかみました。

しかし今年の履正社は、
今までとは違う力強さを持っています。

そして何より、
今大会に入ってからの勝ち上がりぶりを見ていると、
履正社の充実ぶりが際立っています。

果たしてどのような試合になるのか?

全国の高校野球ファン大注目の『決戦』です。


そして神奈川でも、
【神奈川サマ―クラシック】
横浜と東海大相模の激突が、
現実味を帯びてきました。

一昨年は東海大相模が、
昨年は横浜が超絶なチームを作り甲子園にコマを進めましたが、
今年は両校ともにそこまでの大型チームではありません。
スキもあります。

そんな中で2015年以来の決勝対決があるのか、
実現すればハマスタは『どうなっちゃうんだろう』というくらい観客が押し寄せることが確実。

まあ、個人的には、
今年のこの対決は、見たくないですがね。。。。。。
決勝のカードは、桐光vs東海相模になってほしいなあ。。。。。。


しんがりの西東京大会では、
全国のファンが期待していた早実vs日大三の【宿命の対決】は夢と散ってしまいましたが、
『最強の刺客』東海大菅生が、
虎視眈々と早実・清宮を討ち取ろうと刀を研いでいます。

ライバル対決で雌雄を決する。

地方大会終盤の、
醍醐味です。



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