大いに盛り上がる平昌五輪。
昨日は小平選手が金メダルを獲得。
3連覇を逃した韓国の李選手と並んで会見し、
そのエピソードを披露してくれました。
戦い終わった後の、
ああいう風景は本当に『宝のような時間』ですね。
同じ競技で、しのぎを削った者同士にしかわからない連帯感、
そんなものがたくさん感じられるいい会見でした。
さて、
そんな平昌五輪も、
昨日は小休止の日。
とはいえ女子スピードスケートのパシュート準々決勝が行われ、
日本はスタートで『まさかのアクシデントか?』と気を持たせましたが、
何とか持ち直して後半は余裕の走り。
ライバルのオランダは強そうですが、
まだまだ余力を残している日本に分がありそうな気配がします。
準決勝、決勝はタイムではなく『ガチンコ勝負』です。
ま~面白い競技ですね。
高木兄弟の弾ける笑顔が、
また見たいですね。
そんな中ですが、
この月末から、
ボクシング界も大きな動きがいくつもあります。
まず注目されているのが、
3月1日に行われるWBCバンタム級タイトルマッチの、
山中慎介のリベンジ戦です。
相手は昨年夏に悔しいTKO負けを喫した王者・ネリ(メキシコ)。
両国国技館で行われるこのタイトルマッチ。
昨年とは違い、山中は挑戦者の立場でネリに挑みます。
事前の予想では、
若くて勢いのあるネリが有利という声が圧倒的ですが、
世界タイトルを12度も防衛して、これまで何度も強い挑戦者を退けてきた”レジェンド”山中の華麗な復活に、
期待が集まっています。
前回のタイトルマッチの後、
ネリが禁止薬物の陽性反応、
そう、ドーピングを行っていたということがかなり明白になったはずでしたが、
結局WBCはおとがめなしの判断を示し、
その代わりこの『ダイレクトリマッチ』が組まれたのでした。
山中にとっては、
心の中、そして頭の中のモヤモヤを吹き飛ばすような、
素晴らしい戦いで雪辱を晴らしてほしいと思います。
最近のボクシング、
どの世界戦を観ても、
『まず80%以上は勝つだろう・・・・』
と事前に予測できてしまう『興奮できないマッチアップ』が多いのは確かです。
昔のように、
『勝つだろうか?それとも負けるだろうか?』
なんてハラハラ、ドキドキで当日を待つなんてこと、
本当に少なくなってしまいました。
昨年そんな興奮をもたらしてくれたのは、
ミドル級チャンプの村田諒太選手ぐらいかな。
しかし今回の山中選手。
『まともにやったら、不利であることは間違いない』
ぐらいの評価だけに、
ドキドキが止まりません。
なんとしても勝ってほしい。
そしてリング上で、
高々と取り返した緑のベルトを、
掲げてほしい。。。。。。
それから、
『強すぎて世界に相手がいない』状態となってしまった”モンスター”井上尚弥選手。
年々ビルドアップする肉体がこのクラスでの減量に耐え切れなくなったことも相まって、
7度防衛したWBOスーパーフライ級のタイトルを返上。
一つ上のバンタム級に殴り込みをかける計画なのですが、
早速WBAバンタム級チャンピオン、マクドネルとの戦いが現実味を帯びてきました。
いよいよバンタム級への殴り込み。
本当に楽しみですが、
現在チャンピオンではないため、
Sフライ級時代のように相手から避けられ、避けられしているうちに挑戦の機会が巡ってこないで時だけが流れる・・・・・・・
そんな”悪夢”を半ば現実的に想像していたので、
このタイトルマッチの交渉というニュースは、
本当に『グッドニュース』です。
正直に言って、
バンタム級に転級しても、
負ける相手は一人もいないと思っています。
上であげた山中―ネリ戦でネリが勝った場合、
彼は井上戦に色気を出しているとも聞きますが、
果たしてどうなるやら。
『山中に勝ってからほざきやがれ』
そんな風にワタシは思っていますけどね。
井上陣営のプランとしては、
なんとしても早めに世界タイトルを奪取して、
『どんなプランでも実現可能』な状態にしておきたいと考えていることでしょう。
『どこでも、誰とでも、いつでもやる』
と公言してはばからない井上の【スーパースターへの道】は、
はばかるものがあってはいけないと思っています。
特にそれが、
『強すぎるがゆえの試合枯れ』
であることは、
本当に許されないと思います。
パッキャオをしのぐほどの『世界のスーパースター』になる資質を秘めた井上尚弥の【世界制覇】(決して単に世界チャンピオンになる・・・・なんてことじゃありませんよ、念のため)の野望、
その第一歩を示してほしいものだと思います。
そして井上が強すぎるがゆえにどのチャンピオンも腰が引き気味になって、
≪SUPER FLY2≫なんて名前の『チャンピオンが一堂に会して行う大興行』がアメリカでありますが、
なんだかワタシは『2番手王者を決める集いですか?』なんて今じゃ揶揄して見ています。
井上はこの興行への参戦を熱望していたにもかかわらず、
『井上に壊されたくない』
逃げ腰のチャンプやらプロモーターばかり・・・・・・・
そんなイメージです。
しかし井上なき後のスーパーフライ級戦線に、
敢然と殴り込みをかけようと狙っているボクサーがいます。
その人こそ、
『沖縄の若きヒーロー』であり『具志堅を継ぐ男』比嘉大吾です。
2月4日に地元沖縄で防衛を果たしたばかりの比嘉、
見事な1Rでの15連続KO防衛を決めて、
一躍その名前が世界でもとどろき始めました。
比嘉も階級を一つ上げることを現実的に考えていて、
≪SUPERFLY≫への参戦、
熱望しています。
比嘉も井上と同じく、
『どこでも、誰とでも、いつでも』やると公言する、
強い相手を探し求めるファイターです。
その強力なパンチ力、
1階級上のスーパーフライ級でも全く問題はないとワタシも思います。
そんな比嘉チャンプ。
2月4日に防衛戦をやったばかりなのに、
もう次の防衛戦を発表しました。
それは、
あの村田諒太の初防衛戦がメインの、
4月15日の横浜アリーナでの興行です。
年末に防衛を果たした拳四朗選手とも組んだ『FUJI BOXING』での、
トリプル世界タイトルマッチです。
事前に村田選手の防衛戦だけは発表されていましたが、
正直『この防衛戦だけなのかあ』という感じで、
ワタシの中では現地観戦はためらわれるような空気でした。
村田選手の防衛戦の相手が、
なんだかあまり興奮をもたらさないような選手でしたので。。。。。
しかしながら、
トリプルタイトルマッチなら別。
昨年の村田がエンダムと最初に戦った興行も、
同じ彼らのトリプル世界タイトルマッチでしたからねえ。。。。
こりゃ、
見に行かなきゃ、ならんかなあ。。。。。
そんなことで、
なんだか3つの興行(井上戦はまだ未定)とも、
グッと心を鷲摑みにされるような興行で、
面白そうですね。
そして山中戦の前日、2月28日には、
大橋ジムの松本選手の初世界挑戦の試合も行われます。
最近では珍しい、
後楽園ホールでの世界タイトルマッチです。
平昌五輪が終わったら、
ボクシングで忙しいことになりそうな、
今年の春ですね。
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