≪第94回全国高校野球選手権 高知大会≫
【決勝】
明徳義塾 2×-1 高知 (延長12回)
『激闘数え歌』
ができるぐらいの、
2000年代に入ってからの両校の激闘。
昨日も、
両校一歩も譲らず12回の激闘の末、
明徳義塾がサヨナラで3年連続の夏をつかみました。
ワタシもネットでの速報を前に、
ワクワクドキドキして『さすがにいい試合だなあ』と感心していました。
しかし・・・・・
その試合内容には、
言い知れぬ寂しさを感じてしまいましたね。
そう、
明徳義塾のことです。
勝負に徹する【勝負の鬼】明徳の馬渕監督は、
この試合で高知高校の主砲・法兼くんに対し、
『あの夏』
と同じ作戦で抑えきりました。
6打席5四球。
2打席連続敬遠。
図らずも今日の朝にアップした記事の中で、
松井秀喜に対する明徳の作戦を、
振り返って書いたばかりです。
ルールに抵触する訳ではありませんし、
選手は指示されたことをこなしただけ。
それでもなお、
なんで明徳というチームのこうしたギリギリのところで取るこういう作戦に、
苦いものを感じてしまうのでしょうか。
(明徳というより、馬渕采配と言った方がいいですね。)
新聞記事では、
馬渕監督は選手たちに対し、
試合前に『甲子園に行きたい奴はいるか』と聞いたそうです。
無論選手たちは、
全員手をあげたそうです。
そこで監督は、
法兼選手とはランナーがいる場合は勝負しないことを選手に伝えて送り出したそうです。
馬渕監督は、
松井を敬遠したことが振り返られた雑誌のインタビューや、
記者が書いた著作の中で、
『あの作戦はあの時点では最良だったが、やはりワタシも若かったんでしょうね。今同じ場面が来たら、そういう選択をするかはわかりません』
と答えています。
しかし・・・・
ワタシは明徳の選手よりも、
最後の夏に打倒明徳を近い日々練習を積んできた法兼選手にシンパシーを感じてしまいます。
彼の苦々しい、
納得できない思いの方に、
自分の思いも重ねてしまいます。
【勝負に徹する】
【勝負師】
一見すると凄いように見えますが、
いつまでたってもその方法論がああでは、
高校野球ファンのワタシは全く納得いきませんし、
やはり明徳義塾の応援をしようという気は起りませんね。
『絶対に応援しない』
なんてチーム、
ワタシの中では全国にわずか3つぐらいだけです。
実は親の地元が高知県のワタシ。
幼いころから他の県よりも親しみを込め、
高知商、高知高、土佐の3強には特に、
どこが出ても声を枯らした声援を送っていました。
明徳も出たての頃は、
『全国制覇が狙える強豪が出てきたなあ』
と思っていましたが、
あの松井事件以来、
高知県代表として一切応援することはなくなりました。
2002年の全国制覇の時も、
しかりでした。
馬渕監督は、
やっぱり『教育者』というよりも『プロ監督』ですね。
『智将』ではあっても、
決して『名将』とは呼べません。(誰も呼んでないけど)
まあ、仕方ないか……。
無念をかみしめながら、
その思いを強くした、
昨日の高知県決勝でした。
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