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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第95回夏の甲子園  第5日  淡々と、涼やかに・・・サウスポーの投げ合い

2013年08月13日 | 高校野球

≪第95回全国高校野球選手権大会≫

【第5日】

前橋育英(群馬)  1-0  岩国商(山口)
樟 南 (鹿児島)  1-0  佐世保実(長崎)
延岡学園(宮崎)  4-2  自由が丘(福岡)        



第5日の甲子園。

暑い暑いという言葉ばかりの甲子園ですが、
この日は四国・四万十市で観測史上最高の41度を記録するなど、
とても【暑い】という言葉だけでは形容できないような天候となっています。

甲子園では【暑い】だけではない【熱い】戦いが繰り広げられていますが、
そんな暑い中、
昨日は見事な投手戦が球場を彩りました。


第2試合は、
九州勢同士の戦い。

樟南・山下と佐世保実・木下のサウスポー同士の見事な投げ合いに、
球場中が酔いました。

それにしても見事な両投手の投球。
決して”140キロ”の剛球や”当たらない”変化球があるわけではないのですが、
球を低めに集める制球力、球の出し入れ、強気の内角攻め、・・・・・などなど、
まさに『ピッチャーのお手本』ともいうべきピッチングを見せてくれました。

そしてとくに素晴らしかったのは、
その投球テンポ。

素晴らしいテンポで投げ込んでくるので、
バックのリズムも素晴らしく、
何度も堅守がピッチャーを支える『相乗効果』を生んでいました。

見事な『投手戦』といえる戦いぶりでしたね。

勝敗はまさに『時の運』でした。

勝った樟南にも、敗れた佐世保実にも、
いくつもの『あっぱれ』をあげたくなる戦いでした。


第1試合は、
前橋育英・高橋投手が9連続三振という素晴らしい出来で岩国商を完封。

大会前から注目を浴びる投手でしたが、
自分の力を初戦から出す見事な投球でした。

敗れた岩国商・高橋投手も素晴らしい投球で強打の前橋育英打線を沈黙させました。
選抜で優勝候補の履正社(大阪)を完封に仕留めた時と同じく、
素晴らしいピッチングでした。

ほんの一歩の差で、
勝敗は決してしまいましたね。


ところで、
前橋育英は荒井監督と荒井主将の『父子鷹』のチーム。

監督の前橋育英高校の野球部コーチ就任に伴って家族で群馬に移住してきた荒井家。
海斗少年も【群馬の少年】になり、
あこがれのお父さんと一緒に『前橋育英一番のファン』となったようです。

そして頑張れど頑張れど甲子園には届かないチームに、
自ら『僕が甲子園に連れて行く』と飛び込んで、
見事主将・4番としてチームを甲子園に導きました。

これまで『監督-選手』の父子鷹の甲子園出場、
たくさんありました。

有名なところでは東海大相模の原親子。

最近では浦和学院・森親子や、
千葉経大付属・松本親子など。

今年の春も県岐阜商の藤田親子の甲子園出場がありました。


しかしこの荒井親子。

テレビの報道を見ましたが、
何だかほかの親子とは違い、
必要以上に『グラウンドでは親子の縁を切る』ということを意識していないように見える、
ナチュラルな親子関係に大変好感が持てました。

息子の海斗主将が『お父さんを甲子園に連れて行きたい』と言えば、
父親の監督は息子に、
県大会決勝の当日朝『ようやくここまで来たな。一緒に甲子園に行こうな』という手紙を贈ったり。

『いい関係だなあ』

という関係ですね。

それだけに、
『長い夏』を過ごしてほしいなあと、
ちょっとこのチームに思い入れを強くしていたりします。

親子で同じユニフォームを着て活躍するなんて、
なんて羨ましいんでしょう。

まだまだ熱い夏、
継続しましたよ。

実力的には申し分のないように見える前橋育英。
どこまで上がっていけるでしょうか。


第3試合からはいよいよ2回戦に突入です。

激闘も中盤戦に突入していきます。
今日は横浜、日大三に明徳なども出場。

ますます面白くなってきます。


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