SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

山中 戦慄のKO防衛  ≪神の左≫炸裂

2013年08月13日 | ボクシング

7月中旬から、
ワタシの心は高校野球一色。

いくら様々なスポーツイベントがあろうとも、
気持ちは『甲子園』一色に染まってしまっています。

プロ野球で巨人がいくら勝とうが、
世界水泳で金メダルが出ようが、
世界陸上でボルトがぶっちぎろうが、
『どこか遠いどこかで行われているんだなあ・・・』というような感覚が抜けません。


しかし昨夜は別。

ワタシの今最も推しているボクシングチャンピオン、
山中慎介選手のV4戦が大田区体育館で行われました。

もちろん夜の興業だったので、
ワタシもしっかりと気持ちを向けて、
この防衛戦を見ることが出来ました。



≪WBC世界バンタム級タイトルマッチ≫

チャンピオン                   挑戦者 同級8位
山中慎介 (帝拳)    K O       ホセ・ニエベス(プエルトリコ)
             1R 2分40秒 



まいった!

まいりました!!


山中チャンプ、今度は1Rに戦慄の左ストレート一発でKO勝ち。
わずか160秒の”秒殺劇”でした。

山中チャンプ。

これまで次々に来る”ホンモノ”の挑戦者を退け、
この【黄金のバンタム】で一人その力を誇示してきました。

昨日の挑戦者は、
これまでの挑戦者に比べてやや『格下』ではないかと見られていたため、
この日のチャンプには『勝利以上に内容が大事』と言われた4度目の防衛戦でした。

しかし・・・・

しかしですよ・・・・

山中チャンプはゴングが鳴った瞬間から、
ある種のオーラを体中から発していましたね。

自信満々の貫録ある動きは、
歴代のスーパーチャンプたちと何ら変わることのない、
『本物の王者の輝き』
を放っていました。

最初のパンチですでにニエベスは腰を引き始め、
ズルズルと後退し始めます。

それを追っていった山中チャンプ、
2分30秒過ぎ、
戦慄の一打を挑戦者の顔面に叩き込みました。

もんどりうってコーナーポストに倒れ込む挑戦者。

一度立ち上がったものの、
その目は怯えを含み、
レフェリーの”ファイト”の声に2度とは反応しませんでした。

これで山中チャンプの4度目の防衛!

山中自身は物足りなかったとの思いが強かったようで、
観衆に「すみません」なんて言っていましたが、
いや、何の何の。

いいモノ見せてもらいました。

それにしても山中チャンプの強さ、
半端じゃありません。

バンタム級と言えばファイティング原田や辰吉、
そして長谷川穂積を生んだ”黄金の”階級ですが、
この日の山中のパンチのキレを見る限り、
全盛期の長谷川に匹敵するぐらいのものを感じさせてくれました。


さて、
これからの防衛ロード。

どのように考えているのでしょうか。

山中自身は、
『最終的にはラスベガスのリングで戦う』
ということを目標にしているようです。

帝拳ジムの先輩である西岡が切り開いたベガスへの道。
山中が継承し、
日本のボクシングファンに”夢”を見させてもらいたいと思っています。

山中には『本物のボクシング』を貫き、
『本当のチャンピオンロード』を進んでいってもらいたい。
強く祈念しています。


昨日は亀田和毅が観戦に訪れていたようで、
日テレがしきりに≪統一戦に向けて≫ということを喧伝しようとしていましたが、
クールにやんわりとかわすあたり、
山中チャンプには余裕を感じました。

正直言って、
山中が戦いを欲するような『強敵』でもありませんし、
彼らに勝ったからといって世界的な評価が高まるわけではありません。

でも、
和毅がWBOのベルトを持っていることから、
お互いベルトをかけた≪統一戦≫ということになったら盛り上がる・・・・・
なんて外野は盛り上がっていますけどね。

今日新聞では、
『山中が亀田和毅に宣戦布告』
みたいな記事が躍るでしょうが、
全く実情を表してはいませんから、お間違いのないように。


山中はただ、
【強い相手とやって、それに勝つことで自分の強さを証明したい】チャンピオン。

一方亀田は、
【チャンピオンという肩書がなんとしても欲しい。そして、細く長くそれを保持していたい】ボクサー。

志が違いますから、
かみ合うわけがありません。


亀田は3兄弟で、
独自の『亀田路線』を行けばいいんです。

どうせ山中とも、
本気でやろうとは考えていないでしょう。

でも今までのように、
ケンカ売るような発言は控えた方がいいと思いますよ。
相手は天下の帝拳ジム所属の選手ですからね。
つぶされまっせ。


ということで、
昨日もまた、
『本物の輝き』
を見せてくれた山中チャンプに、
カンパ~イ!!



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