昨日帰宅後に、
録画しておいた新日本プロレスの、
恒例の1.4東京ドーム大会を見ました。
オカダカズチカと棚橋のガチバトル、
面白かったなあ。
プロレスの魅力満載でした。
オカダのあの超絶な身体能力、
凄いですね。
中邑もよかった。
プロレスの華やかさは、
いつの時代も変わることがありませんね。
久しく『現地観戦』していませんので、
今年あたりいっちょ、
出かけてみようかという気になりました。
ところで今年の年末は、
大晦日に『これでもか!』と格闘技イベントがあり、
ガチな年越しとなりました。
フジではRIZINを放送。
見どころもそこそこありましたが、
『長くは続かないイベントだな』
という感想ですね。
TBSは魔裟斗vs山本KIDの対決でしたが、
こちらもエキジビションという感じ色濃くて、
『あのころ』
の熱はありませんでした。
やはりワタシは、
ボクシングやプロレスの方が、
何だかしっくりくるみたいですね。
そのボクシング。
29日に井上と八重樫が素晴らしい戦いでダブル世界王者に輝いた後を受け、
31日にたくさんのタイトルマッチが行われました。
≪PEAK FOR PEAK≫ ~大田区総合体育館~
【WBA世界Sフェザー級スーパータイトルマッチ】 12回戦
チャンピオン 挑戦者・7位
内山高志(ワタナベ) 〇 TKO3回1分47秒 ● オリバー・フローレス(ニカラグア)
【WBA世界Lフライ級タイトルマッチ】 12回戦
チャンピオン 挑戦者・7位
田口良一(ワタナベ) 〇 TKO9回終了 ● ルイス・デラローサ(コロンビア)
≪KYOKUGEN 2015≫ ~エディオンアリーナ大阪~
【WBA世界フライ級タイトルマッチ】 12回戦
チャンピオン 挑戦者・2位
井岡一翔(井岡) 〇 TKO11回1分57秒 ● ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)
【IBF世界ミニマム級タイトルマッチ】 12回戦
挑戦者・8位 チャンピオン
ホセ・アルグメド(メキシコ) 〇 9回負傷判定 ● 高山勝成(仲里)
87-84
85-86
87-84
【WBO世界ミニマム級タイトルマッチ】 12回戦 ~愛知県体育館~
チャンピオン 挑戦者・4位
田中恒成(畑中) 〇 KO6回2分15秒 ● ビック・サルダール(フィリピン)
1日に3会場で5つの世界タイトルマッチ。
正直、ボクシングファンのワタシでも『何が何だか・・・・・・』というこんがらがった状態ですので、
一般の人たちにこれを分かれという方が難しいですね。
こんなに詰めて一時に世界タイトルマッチを行う必要があるのかと、
思ってしまいますね。
『大みそか恒例の・・・・・』
と冠が付きますが、
ワタシなんかは『何も大晦日に』と思ってしまう方です。
な~んにもイベントのない普段の日にやってもらった方が、
観に行きやすいし印象に残るし、
いいことづくめだと思うんですけどね。
特に内山選手は、
いつも大晦日の興行ですし、
その他もな~んかスケジュールが合わないとか遠方だとかで、
ファンであるにもかかわらず一度もそのファイトを見たことがありません。
いくらなんでも家族持ちの身には、
大晦日に格闘技見に行くなんてことは許されないのでね。
ふつ~の日にやってくれ~~~~
とまた、お願いしておきます。
さて、戯言はさておいて、
レビューを。
31日のボクシング。
最も注目された内山チャンプの試合。
この試合の前にワタナベジム陣営から、
このタイトルマッチを無事にクリアしたら、
その後に元WBA世界フェザー級スーパー王者で、いまだ無敗のニコラス・ウォルタース(ジャマイカ)との試合が持ち上がっている、
との話が出て来ました。
『超絶に強い』
スーパー王者の内山に、
ついに『世界のビッグネーム』との対戦が持ち上がったということで、
その前哨戦となる大晦日の戦いも、
がぜん注目を浴びることになりました。
果たしてこの大晦日の試合。
内山はまさに相手を、
全く問題にせず3Rでマットに沈めて、
『このクラス世界最強』
を全世界とウォルタースに強烈にアピール。
ボディ一閃でゴロゴロ相手が転げまわるKOなんて、
いままで見たこともありません。
ものすごいKO勝ちでした。
いよいよ内山チャンプに、
『世界で名前を売る』
チャンスが到来しそうな2016年です。
ベテランの域に達した内山チャンプに、
残された時間はそう多くはないでしょう。
【勝負の年】
にどんなスーパーファイトを見せてくれるのか、
楽しみでなりません。
同じ興行で2度目のタイトルマッチを行った田口は、
相手に押される展開の序盤を凌いで後半逆転TKO勝ち。
中盤からよくボディを効かせて、
相手を疲弊させていきました。
田口の場合、
かつては井上尚弥とも拳を交えたことがあり、
耐久力のあることはその時にも証明されていましたが、
今回も再度そのことを証明しました。
パンチの正確性やパワーもあるので、
意外に長続きする王者になる予感もします。
八重樫や木村という日本人世界チャンプも君臨するライトフライ級戦線。
今年はどんなカードが組まれ、
どんな戦いになっていくのか、
楽しみになってきましたね。
褒められた戦いではなかったかもしれませんが、
印象に残るタイトル防衛でした。
かつて『天才』と言われて、
その動向が注目の的だった井岡。
しかし過度にテレビ局に『支配される』ようなマッチメイクなどがファンの批判を呼び、
勝っても評価されにくい立場に置かれていました。
しかし”元世界チャンプ”レべコとのこの再戦で、
『井岡強し』
を印象付けた素晴らしいファイトをしました。
動きの良さ、パンチの回転の良さに加えてパワーも見せつけ、
『井岡復活』
を強く印象付けてくれたファイトでした。
もう『最速の〇〇階級制覇』なんてことには踊らされず、
一つ一つファンの印象に残る好ファイトを積み重ねていってほしいと思います。
かつて激闘を繰り広げた八重樫チャンプも、
言っていますよ。
『ボクサーは、強い相手と、どんなファイトを繰り広げるかこそが大切。〇〇階級制覇なんて、単なるオマケ』と。
そしてその言葉に、
ほとんどのボクシングファンは、
『よく言った!』
と大喝さいを送っていました。
井岡が示したこの強さで、
『本物路線』
を力強く歩んでいく2016年にしてほしいと思います。
20歳で戴冠したミニマム級チャンプの田中の初防衛戦は、
本当に苦しい戦いとなりました。
相手のサルダールは序盤から好戦的に前に来て、
どんどんパンチを振るってきました。
そのパンチを浴び続けて、
5回には『キャリア初』というダウンまで喫して敗色濃厚でした。
しかしここから相手が失速してチャンス到来。
大逆転KOで試合を『拾った』という勝ち方でしたね。
会場は大興奮でした。
【大器】と言われるも5戦目での世界奪取は『早すぎるのでは』と危惧もされた20歳の田中。
期待と不安、
両方が凝縮された初防衛戦でした。
田中自身が『結果オーライ』と言っていたように、
この初防衛戦は『救われた感』が強く、
今後の戦いでその真価を見せていかなければならないでしょう。
今や『世界王者』というだけでは、
世間にその存在を認知させることはできないのですから。
本人いわく、
『2階級制覇を狙う』とのことですが、
そうなると日本人世界チャンプが4階級中3階級に君臨するライトフライ級戦線への殴り込みをかける気でしょうか。
田口vs田中とか、
八重樫vs田中とか、
見てみたい気もしますね。
特に八重樫は、
この階級にとどまってファイトすると宣言していますし、
しかも『誰の挑戦でも受ける』というタイプの選手ですから、
この【決戦】はあるかもしれませんね。
最後にこの年末の7つの世界戦で、
唯一日本人として敗北を喫した高山。
お疲れ様でした。
勝てば田中との『統一王座』も見えていたのですが、
霧散してしまいましたね。
踏まれても踏まれても立ち上がってくる”雑草王者”の高山。
また再起を期することでしょう。
期待しています。
ということで、
なんだかめまぐるしくタイトルマッチが行われるため、
一度立ち止まって頭の中を整理しないと、
誰が現在の世界チャンプで、
いったい何人いるんだということが分からない状態です。
しかし、
団体や階級が格段に増え、
世界チャンプになりやすい現在とはいえ、
25年程前と比べるとまさにボクシング界は”光輝く時代”ですね。
80年代から90年代にかけて、
『挑戦すれどもすれども、世界は遠い』
時代がありました。
世界チャンピオンゼロという時代も、
確かにあったんです。
しかも結構長く。
それを考えると、
まさに隔世の感がしますね。
7つの世界戦で6勝1敗なんて・・・・・・・
信じられ~~~~ん!
ある意味その幸せを噛みしめながらの、
年越しとなりました。
ありがとう、ファイターたち!
ゆっくり休んで、また次の戦いに備えてくださいね。