≪第94回全国高校サッカー選手権大会≫ ~駒沢他~
【3回戦】
星稜(石川) 1 (0-0 1-0) 0 中京大中京(愛知)
明徳義塾(高知) 3 (0-0 3-0) 0 各務原(岐阜)
駒大高(東京B) 2 (0-0 2-1) 1 松山工(愛媛)
東福岡(福岡) 0 (0-0 0-0) 0 市立船橋(千葉)
4 PK 3
青森山田(青森) 2 (0-1 2-1) 2 桐光学園(神奈川)
5 PK 4
富山第一(富山) 2 (0-1 2-0) 1 矢板中央(栃木)
国学院久我山(東京A) 2 (1-0 1-1) 1 神戸弘陵(兵庫)
前橋育英(群馬) 3 (1-0 2-1) 1 帝京三(山梨)
高校サッカーは30日に開幕して、
3日に3回戦が行われました。
3回戦には、
特に注目されるカードが2つ。
まずは夏の高校総体決勝のカード、
東福岡と市立船橋の激突です。
試合は終始市船のペースで進んだと思いますが、
やはり東福岡の守備は堅かった。
ゴールを許さずにもつれこんだPKで、
夏と同じように最後、
相手を止めきって勝利をもぎ取りました。
東福岡の執念の勝利と言っていいでしょう。
大きな大きなハードルを越えた東福岡は、
これで夏冬2冠をはっきりとその視界にとらえたことでしょう。
そしてもう一つの注目の試合が、
青森山田vs桐光学園。
トータルフットボールを基本に、
今年のプレミアリーグで並み居るJユース勢を抑えてイースト2位に躍進した青森山田と、
U-18日本代表のエース格である小川を擁する桐光学園。
直前の2回戦では、
青森山田が5-0、桐光学園が3-0と、
ほとんど相手にサッカーをさせずに完勝。
両校が激突したら、
いったいどんな試合になるのか、
試合前からワクワクしていました。
試合は『80分間』のトータルで桐光学園が青森山田を圧倒。
エース小川の2ゴールで2-0で完勝・・・・・・・
のはずでしたが、
物語には続きがありました。
後半もロスタイムに入って、
青森山田の執念が、
ついに桐光のゴールをこじ開け2-1.
『まだあるぞ!』
の大きな声に鼓舞された青森山田のナイン、
武器であるロングスローに一縷の望みをかけたラストプレー。
大きく弧をえがいたロングスローの”センタリング”が吉田の頭に、まさにピンポイントで引き寄せられ、
それを吉田が見事に頭で合わせて同点ゴール。
会場の誰もが我が目を疑う、
『後半ロスタイムの2得点』
で青森山田が追い付き試合はPK戦へ。
ココでも冷静に5人が決めきった青森山田に対し、
桐光学園はエース小川が外してジ・エンド。
まさか、まさか・・・・・
まさかが10個ぐらいつくような劇的な勝利で、
青森山田が準々決勝に進出しました。
エース小川を擁して全国優勝を見据えていた桐光にとっては、
地元と言っていい三ツ沢で、
まさに『ロスタイムの悪夢』となってしまいました。
涙が止まらないというよりも呆然とした体の桐光イレブン。
『勝ちきれない』
と言われていた今年のチームがグイグイとチーム力を上げて迎えた冬だっただけに、
悔やんでも悔やみきれない気持ちでしょう。
悔しさを胸に、
『いつかは全国制覇』の目標に向かっていってほしいと思います。
さあ、高校サッカーもいよいよ準々決勝。
高校野球ファンには、
その字面を見ただけで胸がざわめく、
星稜vs明徳義塾
なんていう試合も組まれています。
東福岡、青森山田の2強が順当に勝ち進んでいくのか、
それとも星稜、富山第一という昨年、一昨年優勝の北陸勢の躍進が止まらないのか。
あるいは久々に躍進を続ける2校の東京勢、
国学院久我山と駒大高がどう戦うのか。
昨年の準優勝校である前橋育英も残っています。
さあ、
どうなるのか高校サッカー。
いよいよ8強激突です。
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