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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

貴ノ岩の引退

2018年12月11日 | 相撲

先週の金曜日、
暴行事件を起こした貴ノ岩が、
責任を取っての引退を発表しました。

涙ながらに記者会見を行ったのですが、
それを見ていて何ともやりきれない気持ちになりました。

その事象だけを取れば、
貴ノ岩が悪いということは、
疑いようがありません。

相撲協会は暴力根絶に向けて動いていて、
自分が被害者になった時には元師匠の貴乃花が、
体を張って貴ノ岩を守ろうとしました。

それらを考え合わせると、
貴ノ岩のやってしまったことは、
言い訳ができないことだと思います。

しかしながら、
しかしながらですよ。

貴ノ岩が”被害者”になった時からの報道のされ方を見ると、
本当に彼には同情される余地があるのではないか、
そういうことを考えてしまいます。

”外野”である我々ファンが言うことはできないのかもしれません。
”本当の”貴ノ岩は問題の多い力士だったのかもしれません。

しかし、
あの報道のされ方、
”貴ノ岩像”の作られ方を見るにつけ、
ずっとワタシは「おいおい、貴ノ岩はどこをどう見ても被害者でしかないぞ」
と思っていました。

あの事件の時、
多くのマスコミは「日馬富士は確かに悪いが、貴ノ岩にも問題があったから、それが端緒だ。」
という姿勢でしたよね。

そして”実行役”である日馬富士が殴打するのを上から見ていた白鵬には何のお咎めもなし。
それどころか、
千秋楽の優勝インタビューで「膿を出し切って・・・・・・」なんて語りましたよね。

そして次は師匠である貴乃花親方が追い込まれ、
結局は詰め腹を切らされた格好になりました。

さらにこのことで慰謝料などを請求した裁判は、
”母国”であるモンゴルで大バッシングが起こって取り下げ。
肉親である兄弟に危害すら及ぶ恐れありとのことで、
貴ノ岩がどれだけ心を痛めていたか。

日本国内でもモンゴルでも、
もはや居場所をなくしてしまった苦悩は、
あまりあると思います。

そこで起こってしまった殴打事件。
ゴシップが大好きなマスコミは、
またぞろ貴ノ岩を「被害者から加害者へ」と舌なめずりしそうな”アンチヒーロー”に祭り上げ、
最後は池に落としてすべてを奪って、
すっと引いていきました。

ワタシにはそういう感じに見える、
今般の事案ですね。

ひとこと。
貴ノ岩が本当に気の毒。
これがワタシの個人的な感想です。


マスコミは、
本当は貴ノ岩のことは、
ある意味どうでもいいんだと思います。

すべて”貴乃花”に結び付けたいという意図が、
本当に見え隠れしているし、
そうであるならばどんなことでもいいんだと思います。
「貴乃花がらみ・・・・・貴乃花がらみ」
そんな感じですかね。

もう年を越したら、
本当に貴ノ岩は「あの人はいま」状態になって、
取り上げられることもないんだと思います。
はあ・・・・・
いつものやり方ですよね。

これまで相撲から転身して功成り名遂げた人、
たくさんいます。
力道山を筆頭にね。

貴ノ岩には、
ぜひ今後も、
いろいろな意味で頑張ってほしい。

そして我々日本人を、
見返してほしい。

そんな姿を、
楽しみにしています。


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