【WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ】
チャンピオン 挑戦者 同級2位
西岡 利晃(帝拳) 12回判定 ラファエル・マルケス(メキシコ)
WBC同級王者の西岡利晃(35=帝拳)がボクシング選手が誰しも憧れる聖地・ラスベガスで7度目の防衛戦を行った。
相手は最強の挑戦者であり、WBC同級、IBFバンタム級の元2階級制覇王者ラファエル・マルケス(36=メキシコ)。
この強打者にして老獪なメキシコの刺客に対して、
西岡は考え抜いた戦法で対峙。
マルケスの強打を封じ、後半は面白いように得意の『モンスターレフト』を相手に見舞い、
文句なしの判定勝利。
7度目の防衛を果たすとともに、聖地に初めて日本人の名を刻んだ。
とにかく、すごいの一言でした。
西岡の防衛戦をずっとWOWOWの無料放送で見ていましたが、
試合直前に
『ラスベガス(それとも、この日の会場MGMグランド?)で戦った、過去の偉大なチャンピオンたち』
の映像が流れました。
モハメド・アリ、ジョージ・フォアマンの”古株”から、
黄金のカルテットを形成したレナード、ハグラー、ハーンズ、デュランをはじめ、
出るわ出るわ・・・・・・・
偉大なるチャンピオンたちがどんどん映像に登場し、
意識の奥底に沈んでいた
『ああ、西岡はこんな偉大な場所で防衛戦を行うんだ』
ということを、
否応なしに思い出させてもらいました。
その映像から、
ワタシの緊張もMAX。
『あの西岡のこと、しっかりとした戦いで防衛してくれるさ』
ということを信じて疑わなかったワタシですが、
やっぱりもう一つの【悪魔の声】もしっかりと響いてきました。
『あの長谷川が敗れたモンティエル、ジョニー・ゴンザレスはメキシコ人。底知れぬ怖さを持つメキシコの強豪の力、また見せつけられるんじゃなかろうか……』
という声とともに、長谷川がKOされたシーンが鮮やかに脳裡を駆け巡りました。
果たして、
西岡は前半慎重に様子見をしているように感じました。
1-5Rまで、
慎重に戦い方を探る両選手にあって、
マルケスがジャブを若干的確に西岡の顔面にヒットさせている印象。
解説のジョー小泉さんも浜田さんも、
『西岡が取ったと思うが、マルケスのリードブローを取るジャッジもいるかもしれない』
というコメントを出していました。
ワタシの見解もまさにその通り。
しかも、
なんとなく『取られた』ラウンドが多かったように感じ、
前半はリードを奪われての展開となりました。
判定結果をみても、
前半は取られていたのでしょう。(シートは見ていませんが・・・・)
117-111
116-112
115-113
ですからね。
結構前半は取られて、
後半7~8Rぐらいからはフルマークで取ったということでしょうか。
判定が発表されるまでは、
ドキドキしましたねえ。
それにしても西岡、
素晴らしい戦いでした。
マルケスは、
最後の最後まで”一発”の匂いをプンプンさせて、
恐ろしい挑戦者でした。
そして、
あの『足踏み』はなかなか老獪でしたね。
いずれにしても、
いい試合でした。
ラスベガスでの防衛という【日本人初】の快挙を達成して、
今度は【超大物】との一戦になるようです。
なんと、
WBC・WBOバンタム級王者、
ノニト・ドネア(フィリピン)が対戦相手の候補に挙がっているようです。
そういえばドネア、
昨日は現地の”砂かぶり”でしっかりと偵察していましたね。
本格的な交渉になるようなら、
対戦場所はこの『ラスベガス』しかありません。
それこそ『ドリーム・マッチ』以外の何物でもありません。
ドネア・・・・・
強すぎる相手です。
パッキャオなみ、
デラホーヤなみ・・・
の強さだと思っています。
長谷川を武道館でマットに沈めたあのモンティエル(メキシコ)を相手に、
全く問題にせず2回”戦慄の”KO勝ち。
強い・・・・・
なんていう言葉では表せないほど、
”世界の歴史に名を刻む”最有力候補のファイターです。
(しかも普段は陽気で、とてもそう見えないところがすごい。それにしても、リングに上がった時の殺気は、ものすごいですよ。)
そのドネアとの対戦を、
西岡陣営は≪最後の戦い≫と位置付けているような感じです。
勝っても負けても、
あと1試合を行って、
引退することを示唆しました。
そしてその対戦は、
世界最高の舞台で世界最高の相手との、
まさに『雌雄を決する』戦いにしようとしているのです。
西岡の『意気に感じる』戦いぶりとかマッチメーク、
凄すぎます。
【これぞボクサー】
素晴らしいものがあります。
ドネアとの対戦、
心待ちにしています。
そして、
必死に・・・・
それこそ必死に応援しますから。
頑張ってくれ、西岡!!!!
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