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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲春場所  霧馬山、逆転で初賜杯!

2023年03月27日 | 相撲

大相撲春場所。

千秋楽は、
結びで2敗の小結・大栄翔と、3敗の関脇・霧馬山が対戦。

霧馬山が土俵際の突き落としで勝ち優勝決定戦へ。
そしてこの優勝決定戦。
ここでも霧馬山が、
同じような展開で土俵際の突き落とし。

大栄翔はばったりと倒れ、
その瞬間、霧馬山が初優勝を飾りました。

ここ1年以上にわたり、
しっかりとした相撲を身に着け、
場所ごとに成長が感じられた霧馬山。

気がつくと大関昇進レースでも最短距離にいて、
今場所も安定した相撲で白星を重ねてきました。

今場所は7日目までに3敗を喫しましたが、
0敗、1敗の力士を横目に、
そこからしっかりと白星を重ねていき、
気がつくと優勝圏内に。

そして千秋楽の結びで大栄翔を引きずり降ろして優勝決定戦へ、
さらにそこでもしっかりした相撲で優勝を決めました。

今場所の歩み、
まさに霧馬山がこれまで歩いてきたあゆみにそっくり。

先を越されようが何しようが、
気にせず自分の力をじわじわと蓄えて、
ついに花開く。。。。

これはいい歩みですよ。

そしてじわじわと「ホンモノのチカラ」をつけてきた霧馬山、
いよいよ来場所は大関取りを狙います。

先場所も小結で11勝していますので、
昇進へのノルマは10勝。
ワタシは、きっちりと10番以上勝って、
スパッと昇進を決めてくれるものと思います。

待望久しい四つ相撲の力士の大関昇進。
安定感抜群の相撲っぷりは、
大関に上がっても毎場所10勝以上、
キッチリ勝ってくれそうな気がします。
期待は大きいですね。

敗れた大栄翔は、
小結で12勝。

昨日は本割、決定戦ともに同じような負け方で、
「押し相撲の弱点」を突かれてしまった形になりましたが、
押しの威力は初優勝時に変わらない凄まじいものになりましたね。

大栄翔も先場所筆頭で10勝、
そして今場所小結で12勝ですから、
来場所も好調を維持して11勝、12勝と星をあげれば、
昇進の声も沸いて来ようというもの。

大栄翔は先場所後に行われた大相撲トーナメントでも優勝していますから、
好調を維持してきているんだと思います。
押し相撲の力士ですから、
とにかくチャンスを確実にものにして、
大関に昇進してもらいたいと願っています。

そして小結の若元春が11勝。
ずっと先を行っていた弟の若隆景が、
まさかの13日目の負傷で休場、
来場所は小結に転落してくることが確実なため、
兄の若元春が初めて番付が上の地位を得ることになります。

この1年で、
若元春ほど成長した力士もいないでしょう。

今やどんな力士にも互角以上の戦いを繰り広げることができ、
さらに左四つという自分得意の形をしっかり持っている力士ですから、
そう簡単に崩れることはないのではと見ています。

先場所9勝、今場所11勝ですから、
来場所後の大関昇進は苦しいと思いますが、
来場所も二けたの星をあげるようだと、
一躍大関の声が聞こえてきますね。

弟の若隆景にとっては、
今場所は本当につらい場所となってしまいました。

昨年は初優勝して飛躍のきっかけになった春場所。
そこから1年、
苦しみながらも毎場所関脇で勝ち越してきましたが、
前十字靭帯の断裂など重傷を負ったため、
来場所、再来場所も休場になるのではないかと思います。

そうすると幕内下位、
あるいはひょっとすると十両からの出直しになる可能性もありますね。

本当に土俵人生を左右しかねないケガですが、
ここは我慢して、しっかり治して再起を期してほしいと思います。


今場所はまた、
元気な中位以下の力士も目立ちました。

まずは翠富士。
初日からの10連勝は、
「ひょっとすると」の期待を抱かせてくれました。
後半は役力士に連続して当てられ5連敗。
まだまだ上位に互角の相撲を取るには早かったかと思われますが、
持っているポテンシャルは本当に高く、
小兵だけに声援もひときわ大きかったですね。

高安も10勝、
やはりこの人は、ケガさえなければ強い力士です。

土俵をいつも沸かせてくれる宇良も9勝。
連日の奮闘、お疲れさまでした。
いつも土俵下に落ちる時、ものすごい落ち方をするので心配してしまいますが、
どうかケガなく頑張ってほしいと思います。

新入幕の金峰山と北青鵬も奮闘。
金峰山は11勝を挙げて、敢闘賞を受賞しました。
北青鵬も大きな相撲で9勝。
二人そろって、
来場所以降も土俵を沸かせてくれそうです。

十両では逸ノ城が14勝1敗で優勝、
朝乃山は13勝2敗でした。

この二人の実力者が、
来場所はそろって再入幕。

来場所は下位に位置しますが、
二人そろってバンバン星を重ね、
優勝に近づいていくかもしれません。


今場所は、
貴景勝の「綱取り」が場所の最大の焦点でしたが、
無念の負傷で7日目から休場。

来場所は一気に「カド番」での相撲となります。
やはり貴景勝には、
いつもケガの心配が付きまといます。

それだけに、
勢いのある大関が、
ひとりでも二人でも表れてほしいというのが本音。

その筆頭候補霧馬山も、
続く豊昇龍、若元春も、
いずれも四つ相撲の力士であり、
期待は大きいですね。

ここに大栄翔や琴ノ若が加わって、
どうかすると3人、4人と大関が生まれる可能性もあります。

戦国時代のあとには、
安定した時代が来るもの。

そんな思いを強く持っています。

さて、
大相撲も今場所から声出しの声援が解禁。
ようやく大相撲らしい声援や、
弓取り式での「よいしょ~」という声が館内に響きました。

来場所は是非、
照ノ富士の横綱土俵入りで「よいしょ~」の声が、
国技館に響き渡ってほしいものです。


戦国時代と言われ、
上位が出ていないから・・・・・なんて言われますが、
ワタシは今場所も、
ものすごく楽しく大相撲を見ることができました。

たくさんの生きのいい力士が出てきています。
そして、
上位、下位の実力差もあまりない今の大相撲、
「これからどうなっちゃうんだろう」と連日、
ワクワクが止まりませんでした。

こんな大相撲も、
なかなか面白いものです。

さて、
本格的な巡業を経て、
夏場所に向かって進みだしていきます。

来場所はたくさんの大関取りの力士がいて、
盛り上がって土俵を見せてくれると思います。
さて、
群雄割拠の中から、
誰が飛び出してくるのか?

楽しみに待ちたいと思います。



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