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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

神奈川を戦う監督(おとこ)達 2013年最終章

2013年07月31日 | 高校野球

《第95回全国高校野球選手権神奈川県大会》

【決勝】

平塚学園 000 000 000 -0
横 浜    000 030 00× -3



今年も熱かった神奈川県大会。

終盤に2日の順延はあったものの、
最後まで戦い抜いた190校の選手達に、
まずは大きな拍手を送ります。


今年の大会は、
なんといっても桐光学園・松井投手がどのようなピッチングをするかが注目の的でした。

1年間にわたって何度も話題を提供してくれた『神奈川の主役』でしたが、
最後は横浜の軍門に下り、
短い夏を終えました。

そして、
桐蔭学園・土屋監督の最後の大会という話題もありました。

剛腕・齊藤を擁して有終の美を狙いましたが、
こちらも準決勝で無念のサヨナラ負けを喫してしまいました。


そんな全国一の注目度を誇ったこの大会、
結末はやはり、
名門・横浜の完璧な優勝でした。

昨夏、今春と二度にわたって苦杯を喫したライバル・松井投手に対する熱く大きな思いが、
2年生がレギュラーのほとんどを占めるこのチームを、
半年早く覚醒させ、
成長させました。

この黄金世代の選手たち、
恐らく来年になれば、
昨年の大阪桐蔭張りに、
『春夏連覇が十分に狙える』
チームになるだろうということは、
彼らの入学直後から予想されていました。

しかし本当の『悔しさ』を知った彼ら、
予想よりずっと早く、
今年の夏の大会のこの時点ですでに、
渡辺、小倉コンビの『全国一高度な野球』を十分に咀嚼して、
全国屈指の力を持つチームに変身しましたね。

今年のチームは、
いつも追われる立場で戦わざるを得ない横浜にしては珍しく、
闘志を前面に出して『強敵に挑んで』いっていましたね。

まぁ、
こうなると横浜は本当に強い。


桐光・松井投手を倒したあとは、
実力的には横浜を上回るのでは。。。
と大会前には言われていた東海大相模、平塚学園を全く問題にしませんでした。


2試合とも、
負けるという感じは全くない、
盤石な戦いぶりを見せてくれましたね。


思い返すと横浜高校は、
98年に松坂をエースに完璧なチームを作り上げて年間公式戦無敗という金字塔を打ち立てたあとは、
80~90年代までしばらく続いていた【全国で思ったように戦えない】という殻を破り、
神奈川でも、そして全国でも完全に『顔で戦える』チームに昇華していきました。

その後の活躍は言うまでもありません。
まさに『強豪』の名にふさわしい実績が、
それを物語っています。

8強、4強、8強、4強と常に上位に顔を出す選手権。
そして選抜では優勝、準優勝という金字塔を打ち立て、
渡辺監督は前人未到の4世代(70年代、80年代、90年代、00年代)にわたる甲子園優勝監督となりました。


そのポスト98年の中でもワタシが印象に残ったチームとしては、
04年涌井世代(選手権8強)、06年川角世代(選抜優勝)、08年土屋世代(選手権4強)の3チームがあがります。
去年のチーム(柳世代・12年選抜8強)も強かったのですが、
上の3チームはそれ以上に本当に強かった!

しかし来年の横浜は、
その年代をも上回り、
98年チームに近づいたチームになるのではと思っています。
それだけの選手が揃うチームですね。

今年1年を通しては、
どうしてもエースの力が松井の桐光、齋藤の桐蔭、熊谷の平学にやや劣ると見られていましたが、
春から夏にかけて成長したエース伊藤くんの夏の大会での活躍ぶりはすごかった。

畠山、成瀬、川角、土屋らの横浜高校の好左腕の系譜を継ぐ、
見事なエースに成長しましたね。

全国でも十分に通用する力があると思っています。
神奈川190校の思いを背負って、
県大会と同じ淡々としたピッチングを続けて行って欲しいですね。


県大会を振り返って見ると、
やはり渡辺監督が采配をふるう横浜高校というチームは、
神奈川県の中では本当に一歩抜けている『スーパーチーム』何だなぁということを強く感じました。


やっぱり、
横浜VS他校
という図式は、
4ディケードにわたって変わらないということです。

ですが、
この”高い山”があるからこそ、
神奈川の高校野球はレベルが落ちることなく、
切磋琢磨ができるんだと思っています。


さて、
今年の大会では、
平塚学園の八木監督という『若き名将候補』も新たに生まれて来ました。

これからも、
神奈川の高校野球は熱い
ということ、
見せ続けて欲しいと思います。


神奈川を戦う監督達!

お疲れ様でした。

『世界遺産』にもなりそうな高い山は、
今年もまた健在でした。

この高い山を征服すべく、
立ち止まっている暇はないと思っていることでしょう。

さあ、
またまたライバルの熱い戦いをワタシ達ファンに見せて下さい。
待っています。

おっとその前に、
横浜高校の甲子園での活躍を、
『熱く』
応援しましょう!

ノーサイドの後は、
自分たちの代表を真剣に応援する。

これもまた、
神奈川を戦う監督(おとこ)たちの誇れる部分。

そしてファンもまた、
そうあってほしいと思います。


あぁ、
今年もまた、
いい大会でした。

がんばれ、横浜高校!
全国制覇を目指せ!!


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