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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

土佐の高知の頂上決戦 5たび1点差決着!  この差はいったい・・・・・・・

2015年07月30日 | 高校野球

≪第96回全国高校野球選手権 高知大会≫ ~春野~
【決勝】

明徳義塾 7-6 高知

(明徳義塾は6年連続17回目)


明徳 002 102 002 - 7
高知 000 000 060 - 6



今年も、
『高知夏のクライマックス』県大会の決勝は、
宿命のライバルといってもいい、
明徳義塾と高知の戦いとなりました。

これで5年連続の夏の大会決勝での対決。

しかも過去4年間は、
いずれも1点差というしびれる決着で、
明徳義塾が制しています。

2011年 明徳 2-1 高知
2012年 明徳 2-1 高知
2013年 明徳 2-1 高知
2014年 明徳 6-5 高知

他の学校を大きく引き離し、
まさに『2強』を形成する両校。

毎年決勝で夏の決着戦を迎えるのですが、
高知はどうしても明徳の厚い壁を破れず。

今年こそは・・・・・

その思いはおそらく高知の選手の方が強いと思うのですが、
明徳が土壇場でいつも、
それを跳ね返して甲子園を掴み取っていきます。

今年の決勝は、
序盤から明徳が一方的に攻めて8回表を終わって5-0とリード。

”守り勝つ”が身上の明徳にここまで引き離されては、
高知には逆転の目はないだろうと思いましたが、
そこから大反撃を開始。

昨年の星稜ばり、
いや、先の早稲田実ばりの『終盤の大逆襲』で、
ついに明徳をとらえて6-5と逆転。

あと1イニングを守りきれば、
宿敵・明徳を高知大会決勝の舞台で倒しての、
うれしい甲子園となります。


しかし・・・・・・しかし・・・・・・・・


ここからが明徳の明徳たるゆえん。

『甲子園のキップ、渡してなるものか』

という凄まじい執念が、
9回2死から炸裂。

今大会初出場の背番号20、西村が追い込まれた球を叩くと、
打球は右中間を真っ二つ。
歓喜の大逆転3塁打に、
さしもの名将・馬渕監督もベンチで飛び上がって喜びを表しました。

そしてその裏、
再々逆転を狙う高知が2死1・3塁と最後のチャンスをつかむと、
バッターの放った打球は二遊間に鋭い当たりとなって飛びました。

『逆転だ!!』

思ったのもつかの間、
ショート高村が飛び込んだグラブに、
打球はすっぽりと収まる大ファインプレー。

かつての決勝でも、
同じようにライトの大ファインプレーで勝利を掴み取ったことがありましたが、
またも明徳は、
ここぞの執念と球際の強さで、
甲子園をもぎ取りました。


昨年も同じようなことを記事に書きましたが、
いや~明徳義塾の勝利に対する執念は、
もう脱帽するしかありませんね。

昨年の記事 ⇒ 
http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/08fdecf9b4e2738af81f88936a84908a


この記事の中にも、
明徳義塾の勝負強さは深い・・・・
と書きましたが、
この勝負強さについては、
明徳の右に並ぶものは全国探してもそうはいませんね。

かつてPLが甲子園で初優勝した時から平成の頭ぐらいまでは、
『PLの勝負強さは破格』
と言われていました。

戦力的にすごいチームという以上に、
その勝負強さが観るものを魅了していましたね。
何度も甲子園で、
最後の最後に試合をひっくり返して『逆転のPL』と呼ばれたものです。

今の大阪桐蔭も、
本当に戦力的にはかつてのPLに匹敵するチームを毎年作ってきますが、
この『勝負への執念』というところに、
『う~ん、やっぱりかつてのPLの方が、若干上かな?』
と言われるところを残しています。

しかし明徳の勝負強さというか勝負への執念の強さは、
かつてのPLを彷彿とさせるところまで来ていますね。
特に県大会・・・・・・いや、ライバル高知との戦いにおいては。

この高知との、
毎年決勝で繰り広げられる戦いと、
『1点の違い』。

何なんだろうかと、
いつも考えさせられてしまいます。


そしていつも、
やはり明徳の選手たちには、
野球、いや、勝負に対する覚悟と意地、
そんなものが根付いているからだという結論に至ってしまいます。

高知県とは高校入学まで『縁もゆかりもない』選手が入学してくる明徳義塾というチーム。

横浪半島という、
地方都市の中にあっても特に『何もない』中で、
365日野球のこと、甲子園のことのみを考え、
日夜白球を追っている選手たち。

そこでの日々が、
彼らに『帰るべき場所』である甲子園への、
強い思いを抱かせるのではないでしょうか。

『俺ら、あそこに戻るまでは野球は終わらせられないんじゃ!』

という決意と根性、
ヒシヒシと感じることができます。

意識のレベルが、
通常の学校よりも1段も2段も上、
そんな感じを受けます。

その『思い』が、
『自分たちの甲子園への【帰還】を阻む唯一無二のライバル』
高知高校との対戦になるとMAXまで浮かび上がり、
土壇場で自分たちの力以上のものを発揮させるのでしょうか?!


高知高校も甲子園にかける思いは人一倍だと思われますが、
それを凌駕する明徳義塾のど根性、
やっぱり一見の価値のある学校ですね。

今年の戦力は、
岸を擁した昨年と比較して、
正直全国制覇まで狙えるほどではないと思われますが、
その戦いぶりは注目に値します。


そして大阪では、
現在の【高校野球界の盟主】である大阪桐蔭が、
大阪偕星学園に敗れ去るという大波乱がありました。

大阪偕星学園、
聞きなれない名前ですが、
旧此花学院と聞けば、
『はは~ん』と思い当たる高校野球ファンも多いかもしれませんね。

KK全盛期のPLに対抗して、
田原というものすごい打者がいましたね。
久々に思い出しました。

PLの出場が『お約束』だった時代ですから、
実際に見たことはありませんでしたが、
凄い選手だったらしいですね。
通算本塁打記録持ってたんじゃなかったっけな。

そんな学校である大阪偕星学院、
今年の春の府大会で準優勝まで駆け上がり、
注目の学校として下馬評にも挙がっていました。

記事を読むと、
チームには何か『ルーキーズ』のような要素もあったみたいで、
興味をそそられるチームです。

100年の大会を迎えて復活ののろしをあげたい、
『ナニワの誇り』
大体大浪商との決勝になります。

面白い対決ですね。


高校野球を引っ張ってきた、
大阪と愛知の決勝がこの【高校野球100年】の地方大会の、
トリを務めることとなりました。

いよいよ出場校が出そろいます。
今年の甲子園。


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