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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

これが井上尚弥だ! 彼が敗れるのは、地球が滅びるときのみ・・・・なんちゃって

2017年05月22日 | ボクシング

≪ボクシングフェス2017 DAY2≫ ~東京・有明コロシアム~

 【WBO世界Sフライ級タイトルマッチ】 12回戦
チャンピオン                  同級2位
井上尚弥(大橋)○  KO 3R1分8秒  ●  リカルド・ロドリゲス(米国)
 
 【IBF世界Lフライ級王座統一戦】 12回戦
チャンピオン                 暫定チャンピオン 
八重樫東(大橋)●  TKO 1R2分45秒  ○  ミラン・メリンド(フィリピン)


5つの世界タイトルマッチを行った『ボクシングフェス2017』。
いろいろあった2日間でしたが、
トリを飾ったのは、『世界最強』のこの男、井上尚弥でした。


前日の村田諒太の『疑惑の判定』が、
WBA会長の異例の声明に発展し、
何かきな臭い匂いのする【DAY2】の始まりでした。

そして・・・・

あの『激闘王』八重樫東がまさかの1RでのTKO負け。
あっという間の出来事で、
ショックが体中を駆け巡る中、
”モンスター”井上尚弥が登場。

『まさか負けることはないだろう』
と自信は持っていたものの、
なんだか流れが悪すぎるなあ・・・・という感じの雰囲気。

しかしそれもこれもあれも、
み~んなまとめて、
このモンスターがどこか彼方へもっていってくれるような、
胸のすくようなKO勝ちでした。

『さすが!』
としか言いようのない、
スーパーな勝ちっぷりでした。


ワタシを含めた巷の雀たちは、
ビッグマッチのターゲットに定めていたあのロマゴンが敗れ、
井上は目標を見失ったのではないかとか、
モチベーションがないこの戦いは危ないだとか、
ま~うるさかった。

しかしそんな声とか不安とか、
そんなもんこの”モンスター”には全く関係ない。。。。。
とにかく今までの試合以上に『次元の違い』を見せつけて、
楽々と3RでKO勝ち。

しかも、
試合中にオーソドックスな右構えからサウスポースタイルへスイッチするという、
驚愕の『試し』まで見せて、
その左で、そして得意の右で、
相手をあっという間にマットに沈めました。

相手は試合前、
『井上の弱点は接近戦』と言っていましたが、
まさに『触ることもままならない』ままマットに沈んでいきました。


いや~
またまた新たなる引き出しを手に入れて、
まさに離れて良し、接近して良し、さらに右でも左でも良し……

どこまで進化するんだ!!!!

と感嘆の声を上げてしまうような試合でした。


これで9月のアメリカ進出戦が現実味を帯びてきたみたいですが、
本当にこれからは『相手探し』こそが井上の主戦場になっていきそうですね。

彼をどうしてもDisりたい人は口々に、
『井上は強い相手とやらないで、弱い相手ばかり探してくる』
なんて口さがないことを言いますが、
『な~に言ってんだか、有力選手たちが、彼のあまりの強さを見て、どうしてもやりたくないとオファーを断っている』
というのが真実だと思います。

今やロマゴンも、
その評価を落としてしまったがゆえに、
ビッグマッチが実現しても井上の方が失うものが多いマッチアップになってしまい、
実現の可能性が一気にしぼみましたね。
統一タイトルマッチでの『頂上決戦』ならば、
どれだけ盛り上がったかわからないのにね。

井上はアメリカ進出に際して、
たぶん階級を一つ上げて、
『自分の適正階級』
でもあるバンタム級に上げることを視野に入れている感じですね。

ターゲットは、
ひょっとしたら”神の左”山中慎介選手かもしれません。
テレビでもちょっとそのこと、
触れていました。

しかしワタシは、
断固この対戦にははんた~い。

だって、
どちらの選手の大ファンでもあるから。

『なにも戦わなくとも・・・・・』

そんなココロモチです。

それよりも、
日本の誇る”世界標準”井上尚弥選手には、
ぜひアメリカを主戦場として、
バンバン活躍してほしいものです。

イメージとしては、
MLBのイチロー選手。
そして未来の(MLB挑戦後の)大谷翔平選手。

『世界の記録をどんどん塗り替える選手』
としてアメリカのボクシング界に、
君臨してほしいです。

パッキャオやロマゴンが切り開いた、
『中軽量級でも、面白いぜ!』
というマーケットを、
さらに拡大していってほしいですね。

井上選手の試合を生観戦できなくなるのは悲しいですが、
テレビで観戦している分には、
日本で戦おうがアメリカで戦おうが、
どこでもいっしょですから。

『世界のスーパースター』になる第一歩としては、
昨日の鮮烈なKO勝利は、
良かったと思いますね。

井上が本当の『伝説』になる日、
近い気がしました。


さて、
この井上尚弥が君臨するスーパーフライ級戦線、
そして比嘉大悟が満を持して参戦してきたフライ級戦線、
さらに4団体のうち3人が日本人チャンピオンというライトフライ級戦線。

この3階級、
これから面白くなってきそうですよ。

土曜日に防衛を果たしたWBOライトフライ級チャンピオンの田中選手が、
WBA同級チャンピオンの田口選手をリングに上げて、
『今年中に統一戦をやりましょう』と宣戦布告。

田口選手もこれに応えるという一幕もありました。


フライ級もWBCフライ級チャンピオンになった比嘉選手は、
井岡選手との統一世界戦を希望しています。

『日本人同士の世界統一タイトルマッチ』
が現実味を帯びてきています。


何度も指摘されていますが、
4つも団体がある現在のボクシング界においては、
ただ世界チャンピオンになっているということだけでは、
なかなか世間の認知度は高まりません。
そして『何回防衛した』ということだけでは、
世界チャンピオンとしての人気や価値も、
高まってはいきません。


『どういった相手と、どういった試合をするのか』

ということこそが、
各チャンピオンの存在価値を決めています。

そういう意味では、
この”フライ”の3階級は、
今後なかなか面白くなってきそうですね。

今後の各選手の防衛ロード、
どんな道を描いているのか、
楽しみです。


まあ、
なんにしても井上尚弥は、
やっぱりすごかった。

”まばたき厳禁”の試合運び、
あっぱれです!!!!



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