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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

村田諒太 完璧な戦いも、「史上最悪」な判定でタイトルをかすめ取られた!

2017年05月21日 | ボクシング




5・20≪ボクシングフェス2017 DAY1≫ ~東京・有明コロシアム~
 【WBA世界ミドル級王座決定戦】 12回戦
暫定チャンピオン                   同級2位
アッサン・エンダム(フランス) 〇 12R判定 ●  村田諒太(帝拳)  
                116-111
                110-117
                115-112


 【WBC世界Lフライ級タイトルマッチ】 12回戦
チャンピオン             同級4位
ガニガン・ロペス(メキシコ) ● 12R判定  〇   拳四朗(BMB)
                114-114
                115-113
                115-113


新チャンピオンの比嘉大吾(具志堅白井ジム)については、
別立てで書きます。


さて、1日経ちました。
しかしワタシの怒り、
まったく収まる気配がありません。

ふつふつと湧き上がる怒りというか悲しみというか、
そんなものがないまぜになっていて、
平静を保つことができない状態です。

これまでン十年間の観戦歴で、
何回も『疑惑の判定』と言われるものに行き当たったことはありました。

その都度「こりゃあねえだろう」と思いましたが、
この村田諒太の試合以上のひどいものは、
まったくなかったと断言できますね。

昨日の中継をはじめ今日の新聞各紙などを見ると、
ワタシの尊敬する西岡晃さんも長谷川穂積さんも、
そして現役王者の山中慎介さんも、
全ての『ボクシングマスターたち』がこぞって『こんな判定はないよ』と言っていました。
そんな「一方的な試合」に見えました。

ワタシが試合を見ながら自分でやっていた採点では117-110で村田の勝利。
まあ、素人のやることですけど、
誰が見たって「そのぐらいの差」をつけるぐらいの試合内容でしたけどね。

村田はシンプルに、
「自分のやってきたことを出す」ということに徹して、
日本人としてはたぐいまれなその身体能力を生かして、
ジワジワと前に前にと圧力をかけに行きました。

対するエンダムは、
常に下がりながら「見栄えの良さ」だけを意識した、
「手数の多さ」を唯一の武器としていました。

昨日は村田の完全なホームでの戦いでしたから、
会場は「村田のパンチがヒットすれば大歓声」で、
ワタシが感じる印象も多少割り引いて考えなければならないかとも思いますが、
それを考慮したとしても、
毎ラウンド「倒せないながらも攻勢をかけ続けている」のは村田で、
「何とか耐えているものの、足は膝が立ってぐらぐら。あと何ラウンド持つんだろう・・・・・という感じ」だったのがエンダム。
そんな感じでしたね。

4Rの見事な右ストレートでのダウン、
そして中盤での、「えっあれ、ダウンじゃないの?」というような、
ロープに助けられての『ほとんどロープダウン』などのものが2度ほど。

そんな試合展開でした。

村田は、
愚直なまでに「陣営の考えた作戦」を遂行して、
まさに「初めての世界戦にして、ほぼやり切った」戦いだったと思います。

会場の雰囲気も、
そしてテレビの解説席なども、
12Rが終わった瞬間には、
「村田の大差判定勝利」を信じて疑ってはいませんでした。

そしてあの悪夢の瞬間が。。。。。。

リングアナが、
最初のジャッジが大差でエンダムを支持しているのをアナウンスすると『え~~~』という驚きが起こり、
『WBA・・・チャンピオン・・・・・エンダム!』
とコールが行われると、
まさかの出来事に館内は怒号さえ起らなかった・・・・・・。

余に予想外のことが起こると、
人間ってそうなっちゃうんだなあ。。。。。
そう思わされました。


あの試合っぷりで村田が負けるんなら、
もうボクサーは、
下がって下がって「タッチボクシング」を極めたやつが王者になる。。。。
それしかないってことだなあなんて思っちゃいますね。

もう何というか、
これまでの村田の歩みを最初から追ってきているだけに、
なんだか気の毒で。。。。。

こんな判定、
認められたらボクシングは完全に『世間では認知されない』競技になっちゃうね。

だって昨日の試合、
普段ボクシングを見ない人が、
あの内容でエンダムが勝ったのを見たら、
『あ~つまんね~競技だなあ』
としか思わないだろうからね。

というか、
「どんな奴が勝つの?」
という判定の基準が、
まったくわからないもの。

少なくとも、
『強いやつが勝つ』
とは思えないだろうからね。


デイリースポーツでの長谷川穂積さんの解説では、
『試合に勝って勝負にも勝った村田が、WBAの特別採点に負けた』
と相変わらず切れのいい解説をしてくれていましたが、
まさにその通りですね。

それとも、
『ミドル級というボクシングの中心に位置する階級のチャンピオンを、東洋人なんぞに渡してなるものか?』
という”何か大きな力”でも働いたの?

そんなことすら勘繰りたくなるほどの、
歴史に名を残す『疑惑の判定』でした。

WBAの会長は村田と帝拳ジムに謝罪し、
ダイレクトリマッチを指示すると発言しましたが、
どうなることやら。。。。。

なにかと・・・・・というか、
問題だらけのWBAなんて、
日本のボクシング界は、
国を挙げて脱退することも視野に入れたらどうかな?
そんなことすら思います。

WBAなんかなくても、
あと3団体あるんだし、
数年前までは日本は2団体にしか所属してなかったんだから、
ワタシなんかはWBAなんかなくとも、特に「少なくなったなあ・・・・」なんて思いませんけどね。

いずれにしても、
村田選手。

あなたは強かった。

あなたは完全に、勝っていた。

ダイレクトリマッチがあろうとなかろうと、
必ずチャンスは再び訪れるはず。

その時にまた、
昨日見せてくれたような、
あのなたのような切れ味の右ストレート、
見せてください。


昨日は・・・・・全く・・・・・・
「うまい酒が飲めるぞ~」
と帰り支度をしていたら、まさかの判定負け。

思いっきり苦い酒になっちゃいました。


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