古葉竹識監督。
久しぶりに聞くこの名前。
プロ野球ファン、とりわけ広島カープのファンには、
特別な響きを持って聞こえていることでしょう。
そう、
あの【赤ヘル旋風】の指揮官。
昭和50年代、全盛期の赤ヘル軍団を率いて悲願の初優勝を遂げたのを皮切りに、
11年間の監督生活でリーグ優勝4回、日本一3回を達成。
この11年間でBクラスに落ちたのはたったの2回と、
広島を常勝軍団に導いた、
『カープの顔』でした。
セ・リーグのお荷物球団として、
苦闘の歴史が長かった広島を率いたのが昭和50年。
シーズン前に、
そのシーズン指揮を執る予定だったルーツ監督が退団したのを受けての、
暫定監督からの昇格。
このあたり、
今のヤクルト・小川監督あたりとかぶりますかね。
就任時の年齢は39歳という若さの、
青年監督でした。
この年チームカラーを一新して斬新な赤を使ったことから広島についたニックネームが【赤ヘル軍団】。
チームの中心である山本浩二、衣笠らが脂の乗り切った30歳前後を迎えていたこともあり、
長年蓄えてきた力が一気に爆発し、
広島はその昭和50年に歓喜の初優勝を飾りました。
若い指揮官・古葉監督が山本・衣笠らとともに両手を高く掲げて勝利のポーズを作った姿、
ものすごくかっこよかったことを思い出しますね。
昭和40年代まで長きにわたった【巨人一極】に風穴を開け、
新しい時代の到来を告げた年となり、
その後ずっとトップの位置に君臨し続けました。
江夏の21球など、
その間の激闘も、
枚挙にいとまがないほどです。
古葉監督は、
その後栄光をほしいままにして、
昭和60年に監督を退きます。
その年でもまだ49歳。
若いですね。
その後横浜の監督もやりますが、
それには触れないでおきましょう。
さて、
前置きが長くなりましたが、
その古葉監督が率いる東京国際大学が昨日、
東京新大学リーグで初優勝を果たしました。
就任4年目の悲願達成です。
東京新大学リーグ?
東京国際大学?
ほとんどピンと来ないでしょうが、
アマ野球界では『あの古葉監督が監督に就任した』ということで一定の話題になっていた大学です。
試合を見る機会もないので、
『古葉監督の大学、どうしているかな?』
なんてたまに思ったりしていましたが、
ついに昨日、
初のリーグ制覇をなしたげたというニュースが飛び込んできました。
おめでとうございます。
いよいよ舞台は、
全日本大学選手権に進んでいきます。
創価大をはじめとして、
近年大学選手権で好成績を残している東京新大学リーグ代表校。
期待も高まりますが、
組み合わせを見ると、
順調に勝ち上がれば準決勝で慶応との対戦です。
古葉vs江藤
の元プロ野球出身の指揮官対決となれば、
いやがうえにも盛り上がりますね。
いろいろと戸惑いや苦労が多かったと思いますが、
ようやく結果が出てきました。
古葉監督がどんなチームを作り上げてきたのか、
東京国際大学の戦いぶりに注目しています。
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