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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

99回目の夏 熱戦も終盤戦 勝ち切るというのは、本当に大変なこと。

2017年07月26日 | 高校野球

第99回全国高校野球選手権大会地方予選。

99回目の夏も、
いよいよクライマックスモードへ。

昨日は5地区で決勝が行われ、
代表校が続々決まっています。

広島の広陵は3年ぶり。
広島新庄の3連覇を阻んで、
強豪の意地を見せつけてくれました。
力を持ったチームなので、
甲子園での戦いぶりがとても楽しみです。

千葉の決勝は、
平日にもかかわらず千葉マリンにたくさんの観衆が詰めかけて、
いい雰囲気での試合でした。

連覇を狙った木更津総合が、
1点差で習志野を振り切りました。

甲子園ファンにはおなじみの習志野の”美爆音”応援。
昨日の1点差で迎えた最終回には、
球場が夏フェスにでもなったかのような、
大爆音が響き渡り【逆転への雰囲気づくり】は満点でした。

しかしそれに耐えきった木更津総合。
昨年のチームは深紅の大旗を狙える安定感抜群のチームでしたが、
今年のチームもエース山下を軸に、
なかなかのチームに仕上がっています。
組み合わせ次第では、
面白い存在になるかもしれません。

一方驚いたのが、
京都の決勝。

大本命の龍谷大平安が準決勝まで盤石の戦いぶりを見せていたので、
決勝も完勝を予想していましたが、
そうはいかないのが高校野球の怖さというか面白さ。

2回に京都成章がなんと一気に9点。
試合を決めて12-6と逃げ切りました。

信じられないような試合展開ですね。

信じられないといえば、
選抜で大阪桐蔭を苦しめた静岡大会の大本命である静岡。
こちらも準決勝で、
初回に3点を先取しながら、
中盤にじわじわと追い上げられ逆転を許し、
9回に6失点と突き放されて悔しい敗退。

静岡大会では、
第1試合でも延長14回の激闘の末、
日大三島が表に2点取られると裏に3点取り返して大逆転勝ち。

まさに各地で”筋書きのないドラマ”が展開されています。
(このスコア見て、『おっ静岡では、もうタイブレークが導入されてるのか~』なんて思っちゃいました……って、思うはずないだろ!)

そして東京では、
連日神宮で異変が。。。。。。

夜のヤクルトの戦いがあまりにもふがいないためでもないでしょうが、
昼の高校野球の予選はもう、盛り上がりまくっています。

一昨日は東東京大会準々決勝。
東亜学園vs修徳の対戦で、
東亜が6点差の9回2死から、
なんと打線が爆裂。

あの星稜の大逆襲だって、
2死からではなかったなあと比較してしまうほどの、
『世紀の大逆転』が起こりました。

東亜はここから、
打線がま~つながる、つながる。

ハイライト映像のような現実が、
神宮球場で繰り広げられ、
『甲子園も魔物』ならぬ『神宮の魔物』が、
神宮の森から頭をもたげました。

なんと、
修徳が『最後の1死』を取る間に、
東亜の選手が本塁を駆け抜けた数、なっなっなんと9人。

一挙9点。

紅白戦だって、
そうはいきません。

そんなことが現実に起こる。。。。。

それが高校野球の夏の大会。

『絶対に最後にはしない』という強い意志を全チームの全選手が持っている、
夏の大会にしか起こり得ないものすごい試合ですね。

そして、
今度は昨日の西東京大会。

第1試合には清宮の早実が登場。

久々に復活してきた日本学園との対戦でしたが、
安定した戦いぶりで5-1と一蹴。
強さを見せつけました。

背番号2⇒1に代わってマウンドに上がるエース雪山。
かなりエースらしくなってきて、
早実はこのチームで『最後のピース』を埋めつつあります。

チーム状態は、
かなり良いと言っていいでしょう。
多くの人の期待を乗せてのベスト4入りです。

そして第2試合。

早実の最大のライバルとされる日大三が登場。
相手は3年連続で決勝敗退と悔しい思いばかりを続けてきた東海大菅生。

試合は、
東海大菅生の『この夏にかける』思いが、
日大三を上回って5-0の完勝となりました。

思えば東海大菅生は、
この夏の大会では、
2014年、2016年に続いて今年も日大三を破り3連勝。
『三高キラ―』
となっていますね。

組み合わせが決まった時から、
東海大菅生は上を見ずに、
この準々決勝の日大三戦一本にターゲットを絞ってきたようです。

一方の日大三は、
今年は何かとマスコミに『早実の最大のライバル』と設定されて、
いろいろと使わんでもいい気を遣わされてきたように思われます。

そんな中で、
この準々決勝にターゲットを絞るのは難しく、
そのあたりの差が昨日の試合に出たように感じますね。

東海大菅生は、
『なんとしても先制点を奪う』というゲームプランが、
まさにぴたりとはまるゲーム展開でした。

菅生にとっては、
日大三というメインターゲットを破った後の試合が、
本当に実力を試されるところだと思います。

過去3年間は、
そこで足元をすくわれてしまっています。

2014年は大本命の日大三を準決勝で大逆転で破った後に決勝で日大鶴が丘に足元をすくわれました。
2015年は本命で臨んだ末、決勝では大量リードの8回に球場の雰囲気に負け、早実の軍門に下りました。
2016年は本命の日大三を準決勝で倒し、今度こそと臨んだものの八王子にまさかの延長での敗退。

3年間は常に、
【決勝では有利】と言われながらの3連敗でした。

今年はもし早実と決勝を戦う場合、
『早実有利』という下馬評になることでしょう。
そこが過去3年と違うところ。

4度目の正直を狙って、
準決勝、決勝に一層の気合いが求められます。

それにしても、
各校の『思い』が違うこの夏の予選で、
勝ち切っていくということのなんと大変なこと。。。。。。。

数日前にワタシ、
『強豪は最後は必ず勝っている』という記事を書きましたが、
準々決勝以上の上位になってくると、
そんなこと思っていられない展開も多いですね。

そんな中、
まさにルーティンのように毎年予選を勝ち切って甲子園にコマを進めるチームの、
なんとすごいこと。

今年も福島・聖光学院が11年連続、
栃木・作新学院が7年連続、
そして高知・明徳義塾も粛々と決勝にコマを進めてきました。

こういうチーム、
やはり他校とは違う、
『夏に向かっていくための、メンタル・技術それぞれの特別なメソッド』
というようなものを持っているのでしょうか?!

本音のところを、
聞いてみたい気がしますね。


最後に毎年注目している神奈川大会。

昨日から準々決勝の激闘が始まりました。

第1試合では横浜がコールドでの快勝。

第2試合は、
秋の県大会優勝校・慶応と、
秋春4強の第1シード・桐光学園が激突しました。

試合は初回から大荒れの展開。

初回に桐光が連打で5点を先取すると、
慶応はコツコツと追い上げて8回を迎えると7-7の同点に。

8回表に慶応が主砲・正木のタイムリーで8-7とこの試合初めてリードして逃げ切り態勢に入りますが、
桐光はここから粘りを見せて連打で逆転。
結局11-8で桐光学園が勝利をおさめ、準決勝で横浜に挑戦する切符を手にしました。

桐光学園は楽天の松井投手を擁した2012年夏から、
甲子園にはご無沙汰しています。

2013年には、
松井が3年になり快投をつづけ、
『地方予選展望号』は今年の早実・清宮バリに、
松井が全誌で表紙を飾りました。

それほど注目を浴びていましたが、
神奈川の予選では準々決勝で横浜の高浜・浅間に手痛い2発を浴びて轟沈。
全国制覇の夢は、はかなくも砕け散ったのでした。

そしてその松井と入れ替わるように入学してきたのが、
この春、神宮で立教大学のマウンドを守って半世紀以上待った悲願の日本一に貢献した中川投手。
『打って投げて』
二刀流を地で行くスーパー球児だったものの、
中川に頼った(?)チーム構成で、
3年間一度も甲子園の土を踏むことはかなわず。

そして過去4年間にわたって、
『スーパー投手』
を擁したもののなかなか甲子園の土を踏めなかったチームは、
今年『投手がいない・・・・・』
状態に悩まされるという久しぶりの事態に直面してしまいます。

『エース不在』
という緊急事態は、
しかしながらチーム全体に危機感を植え付けるんですかね。

秋のチーム発足時にはお世辞にも強打と言えるチームではなかったのに、
冬、春を超えて、
『今年は打ち勝つ』
と腹をくくったチームは、
久々に『いい振りをしている』『積極性がある』チームに変身を遂げています。

これまで桐光と言えば、
『投手を支える守りは天下一品』だが、
『打線は小粒で、小技と足を駆使して点を取る』チームカラーだったのが、
今年は00年代中盤ぐらいまでの『強打の桐光』が復活している感じなのです。

久々に見る、
面白いチームです。

そして心配された投手陣。
ここに2枚の1年生投手を据えています。

”松井2世”と言われるのは単に左腕というだけではなく、投げ方もそっくりな富田投手。
そして右腕の谷村投手です。

両投手のリレー。
昨日は打たれたものの、
まだまだ怖いもの知らずで投げている感じなので、
次の横浜戦『ひょっとしたら・・・・・』
と思わないでもありません。

これまでのように、
『必死に投手を中心に粘っているが、中盤から終盤に横浜打線に打ち砕かれ、逃げ切られる』
という展開の試合にはならないのではないかな?
そんな気もしています。

昨年、一昨年ともに横浜に準決勝で敗れていて、
3年連続の挑戦になりますが、
ワタシは一昨年、昨年よりもチームに手ごたえを感じており、
面白い試合になる可能性はあると踏んでいます。

どうしてもチームは横浜と対戦すると『一歩引いちゃう』状態になって試合してしまいますが、
今年は怖いもの知らずの1年生2人が何だか、
『大波乱』を演出してくれそうな気も、ちょっとだけしています。

それとも、
『やっぱり横浜は強い』
のか。

ふと見ると横浜ベンチに渡辺元監督や小倉元部長の姿がないだけで、
なんとなく『顔で負ける』状態にはならないのではないかな?
そんな気もしています。
健闘を期待します。



まあ、それにしても。。。。。。

今、雨がすごい勢いで振っていますが、
せめて今後は、
どの球場でも、
いいコンディションの中で、
試合をさせてあげたい。。。。。

せめてもの願いです。

野球の神様、
よろしくです。


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