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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

おめでとう!和田一浩 2000本安打を達成

2015年06月12日 | プロ野球

中日の和田一浩外野手が、
ついに2000本安打を達成しました。

42歳11か月での達成は、
同じ中日の谷繁監督を抜き、
最年長。

長きにわたり活躍した和田に、
勲章が加わりましたね。

97年に西武に入団して、
西武で11年を過ごし、
その後FAで中日に移籍。

今季で中日在籍8年目のシーズンを迎えます。
愛称はベンちゃん。
和田選手というよりもベンちゃんと言った方が、
なんだかとてもスッと心にしみてくる感じの選手です。


正直に言うと、
中日に移ってからのベンちゃんについては、
ほとんどその活躍を見ることはありません。

ワタシは、
日本シリーズなどをのぞいて、
中日の試合を見ることって、
ほとんどありませんので。

それでもベンちゃんが活躍しているのを聞くと、
何だかうれしくなってしまう自分がいるのも確かです。


実はFAの本格導入以降、
FAで西武を出ていった選手を、
個人的に応援することって、
ほとんどありません。

トレードは別として、
FAで移籍して出ていった選手って、
何だかどうしても『後ろ足で砂かけて出ていきやがった』
と思ってしまう心情がぬぐえません。

MLBでの移籍と違って、
どうしても日本は『義理と人情』の浪花節の世界が、
野球の世界にも残ってしまいますからねえ。
仕方ないかもしれません。

たいして活躍もしなかったのに、
主に金の問題が中心で出ていった選手(ワタシがそう思っている選手)は、
どうしても応援することはできません。

特にFA導入以降の西武は、
その前の黄金期を築いたころには考えられないような『渋ちん球団』であり、
『FAの草刈り場』として、
毎年毎年、
『主力選手のFA流出』
に泣かされてきた球団だから、なおさらそう感じてしまうかもしれないですね。

そんな中でベンちゃんは、
数少ない『応援し続ける選手』です。

まあ、
彼の人柄がそうさせるのかもしれません。


そんなベンちゃん。

高校-大学-社会人を経ての遅いプロ入団。
それも捕手として。

森西武が終焉を迎え、
東尾西武が船出したその頃のライオンズでしたが、
退潮傾向は隠せず。

黄金期を迎えた選手は続々と球団を後にし、
残った選手にも高齢化の波が押し寄せていました。

西武は主力の中では伊東捕手を幹部候補ということで引き止め、
彼を中心にチームを再構築しようとしていましたが、
その彼とてすでに選手としては晩年。

そこでその頃の西武は、
『伊東の後釜』をしゃかりきになって探していたという記憶があります。

和田は社会人の好捕手というふれこみで、
主に『即戦力でのバックアップ要因』としてドラフトされたのだと思います。

しかし捕手としては大成できず。
次第に打力を生かし、
外野手としての試合出場が増えて行ったと記憶しています。

だが入団5年目までは、
『打者としてはいいものを持っている』ものの、
イマイチレギュラーには定着できず、
『1軍半の選手としての野球人生かなあ』
と思われていましたね、ファンには。

まあ、
走塁、守備などの総合的な部分では、
ちょっと『?』マークがつく選手だったのも確かですから。

しかし2002年に突如、
ベンちゃんは大ブレークを果たします。

その年は、
4番に前年入団して早速ホームラン王のタイトルを獲ったカブレラが座り、
和田は5番として起用されました。

それが当たりましたね。

この年から監督になった伊原監督は、
満を持して『5番・レフト・和田』を固定して、
.319 33本塁打 81打点と大ブレークを果たしました。

カブレラ⇒和田

とつながるクリーンアップの破壊力は、
それはすごいものでした。


ある試合を観戦に行ったとき、
カブレラと和田のホームランの『アーチ』が見たくて三塁側に陣取ったワタシ。

すると早速カブレラが、
ありえないぐらいの高弾道の『ドームなのに場外ホームラン』を放ち、
我々の度肝を抜いてくれました。

そしてすぐさま和田が、
今度は和田らしいマッハの弾丸ライナーで中段まで運ぶ連続ホームラン。

その試合は、
西武戦の観戦歴の長いワタシにとっても、
思い出に残る『凄い試合』となりました。

和田の打球は、
本当に弾丸ライナーでの速い打球が多い。

その弾道に、
魅了されました。


しかしその一方、
和田にいつもついて回っていたのは、
『勝負弱い』
ということと、
『ゲッツーキング』
ということ。

しかし02年から05年の4年間ぐらいは、
カブレラ-和田の【最強のデュオ】で、
楽しませてもらいました。

何だか06年ぐらいからは両者ともに、
なんとなく『全盛期は過ぎたかな?』という感じになって、
07年を最後に両者ともに移籍して、
この時代は終わりを告げるのです。

和田選手には何回か声をかけさせてもらったこともあるのですが、
律義で誠実で、
プロ野球選手にありがちな『う~ん』と唸っちゃうようなネガティブなところ、
全然ありませんでした。
人柄がいいのですね。

そして西武時代のベンちゃんといえば、
『独身会会長』
と言われるぐらい、
結婚も遅かったという記憶があります。

しかし昨日2000本安打を達成した時には、
スタンドで奥さんと小さいお子さんの姿が捉えられていました。

幸せそうな姿に、
『ベンちゃん、よかったね~』
と嬉しくなっちゃいました。


記録を見ると、
和田の選手としてのピークは、
この後FAで中日に移籍してからのようですね。

毎年活躍の幅を広げ、
2010年にはMVPも獲得していますね。

程なく43歳を迎えますが、
まだまだ意気軒昂な打撃職人。
これからの活躍が、
本当に楽しみです。


あのベンちゃんが、
名球会入りかあ。。。。。。

見事なもんです。

山本昌が投げ、
谷繁が捕る。
そして和田が打つ。

『マスターズリーグかよ?!』

という声も聞こえてきそうな中日の布陣ですが、
何とも言えない魅力にあふれている気もしますね。

マサ投手の復活にも期待して、
中日の試合もちょっとウォッチしていこっかな。


繰り返しになりますが、
ベンちゃん、2000本安打おめでとう!!!!!


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