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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

全日本大学野球選手権  早稲田 猛打で3年ぶり5回目の栄冠

2015年06月15日 | 大学・アマ野球

≪全日本大学野球選手権≫  ~神宮~

【決勝】

早稲田大(東京6) 8-5 流通経済大(東京新)

打線好調の早稲田が、
流経大の150キロ右腕・生田目を攻略して、
3年ぶり5回目に『大学日本一』の栄冠をつかみました。


【梅雨の祭典】
第64回全日本大学野球選手権大会。
東京六大学を制した早稲田が3年ぶりの栄冠に輝いた要因は、
なんといっても好調な打線にありました。

好調の1・2番が作ったチャンスを、
MVPに輝いた茂木、蘇ったスラッガー・丸子の3・4番が返し、
石井・道端の5・6番が続くという理想的な展開。

これを前日の準決勝に続き、
この日の決勝も再現。

1-3とリードされた7回、
2死から打線がつながって大逆転。

9回には石井に値千金の2ランも飛び出して、
初優勝を狙う流通経済大の反撃を振り切りました。

『高校野球の名将』
として名高かった高橋監督を指揮官に迎え覇権奪還を目指した今季。

安定した戦いぶりは、
まさに≪覇者・早稲田≫の面目躍如でした。

早稲田は毎年甲子園のヒーローを大量に入部させ、
オールスターのようなチーム作りをしますが、
今年はメンバーに『甲子園で名のある選手』は多いものの、
決してエリートっぽくない、
なんだか『たたき上げ』のようなにおいを感じさせる、
ちょっと異質の匂いのするチームだったように感じています。

そしてそうだからこその、
勝負強さの備わったチームだったような気のする好チームでした。

高橋監督が長年指揮した鳴門工業高校(現鳴門渦潮)のような、
鋭い打線と粘り強さの同居した、
『負けにくいチーム』に変身した感じでした。

高らかに神宮に響き渡った”紺碧の空”。
大学野球の神は、
名門・ワセダに微笑んだ大会でした。
おめでとうございます。


敗れた流経大は、
前日の準決勝でエース生田目があまりにもすごいピッチングを見せたため、
かえってこの連投になる決勝に一抹の不安を持って臨みましたが、
あと一歩及ばずの戦いでした。

生田目は準決勝の9回に150キロ台の速球を連発。
神奈川大を全く寄せ付けずに完封を飾りましたが、
決勝ではやはり球速、キレ共に準決勝からはかなり落ちてしまいました。

それでも終盤までは粘りの投球を見せて早稲田の強力打線を抑えていましたが、
7回に力尽きたというところでしょう。

しかし今大会で、
最も目立った投手だったことに間違いはありません。


準決勝で敗れた神奈川大は、
昨年の準優勝に続き2年連続の決勝進出を狙いましたが、
エース濱口が登板する前に3失点を食らい、
流経大の生田目投手を攻略することができませんでした。
悔しい準決勝敗退となってしまいました。

同じく準決勝で敗れた上武大は、
歓喜の初制覇から2年。
2度目の日本一を狙いましたが、
早稲田の猛打の前に沈みました。

やはりエースと呼べる投手の存在なしには、
日本一を取るというところまでは駆け上がってはいけません。
7回20被安打というこの戦いを胸に刻んで、
秋に捲土重来を期してもらいたいものです。

ということで今年も、
梅雨空の下日程の変更もなく、
まずはいい大会だったということが言えるでしょう。

梅雨の時期の戦いながら、
いつも運営に苦労しながら、
見事にやり遂げるパワーには、
感嘆しています。

ご苦労様でした。

ということで、
また秋のシーズンに向かい、
各大学の選手たちにはこれから苦しい夏も待ち受けていますが、
頑張って乗り越えて、
またこの神宮で、
その雄姿を見せてほしいと思っています。


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