SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

まさかが起こるのが野球……とはいうものの。

2019年09月16日 | プロ野球

最後の局面を迎えているプロ野球。

残り試合がいよいよ一ケタになって、
セ・リーグは先が見え、
パ・リーグはいよいよ混沌としてきました。

パ・リーグの優勝争いは、
昨年と同じように「どちらも負けない」という感じになってきています。

「戦力的にも対戦相手も圧倒的に不利」
と言われた西武は、
今シーズンまったく機能していなかった先発投手陣がここにきて踏ん張りを見せてきました。

金曜日から始まったロッテとの3連戦。
ロッテはCS進出の座を楽天と争い、
最後のたたき合いをしているところ。
鞭も入ってチーム状態もよく、
西武としては対戦成績では勝ち越しているものの、
大いに警戒しているこの戦いでした。

金曜日にルーキー松本の好投で先勝した西武は、
土曜日は今井が先発。

この今井もこれまでのふがいない投球を払しょくするように好投。
7回まで1失点に抑えて必勝パターンの継投に入り、
9回2死まで1点差を守って快勝・・・・・・・・
と思ったがそこはさすがにパ・リーグの試合。

最後の最後にロッテの反撃にあい、
抑えの増田が連続タイムリーを食らって同点に追いつかれました。

この試合での負けは「脱落」と同義語だなあ・・・・・

そんな風に思いながら見ていると、
2死1塁で回ってきたのは試合途中から栗山に変わりDHに入っているメヒア。

この「5億円のベンチウォーマー」は、
昨季途中から衰えが顕著で、
ほとんどヒットすら期待できないという状態でしたが、
この打席では「何とかバットの先っぽに当たった」フライがセンターの前にフラフラと。

ロッテのセンターに入っていたのは、
起死回生の同点タイムリーを放って気をよくしている岡。

その俊足を生かして、
このフライを追って追って追って・・・・・・・・

飛び込んで大ファインプレーか~~~~~

と思ったらスライス回転の打球はその丘の右横をあざ笑うかのように抜け。。。。。

一塁ランナーの中村がそれを見て、
大きな体で高速に回転する足をぎゅい~ンと加速させ、
ホームに向かって走る、走る、走る。。。。。

そしてペットボトルをもって”その瞬間”を待つベンチ全員が見守る中、
歓喜のホームへ。。。。

サヨナラだ~~~~~


何とかSBに離されず、
この日も無事に過ぎたなあ。。。。。。
そんなことを思っての昨日。

先発投手のマッチアップを見て「完全に不利だな」と思っての観戦。

しかしこちらの先発榎田、
今季ここまで7点台というありえないような防御率で、
まさに「投げれば前半で炎上」を繰り返していた投手ですが、
ここにきての先発陣のいい流れに乗ってまさかの好投。

相手の安定感抜群の先発・種市に対して西武打線は、
案の定というかなんというか、
アウトを重ねてわずかに1得点。

1-1という今季の西武には『ありえない展開』で試合は後半に進みましたが、
ここで先に辛抱しきれなかったのが榎田。
7回2死になってから何を恐れたのか9番、1番に連続四球で満塁に。

そして今季何度も何度も見てきた、
「ストライクが入らずにボール選考のカウントになって、仕方なく真ん中に投げた130キロ台のストレートを見事に打たれる」
という榎田の投球がそのまま出て、
鈴木大地に満塁一掃のタイムリー2ベースを浴びてしまいました。

しかし劣勢になってから目覚めるのが今季のライオンズ。
マリーンズ救援陣の無用な四球も絡んで7回に1点を返すと、
8回に大反撃。
源田、森の連続タイムリーでついに逆転。

1点のリードをもって最終回に逃げ切りを図りました。

しかし。。。。。

マウンドに上がったのは守護神・増田ではなく、
”家貧しくして孝子顕る”を地で行く「レオの屋台骨」75試合登板(!)の平井が上がりました。

しかしいくら何でも投げすぎの平井さん、
最近はやはり打たれる試合が多く、
シーズン前半のような球のキレはなくまさに「気合いだけ」で奮闘してくれています。

昨日はクローザーという位置になれていなかったというのもあって、
『悪い平井さん』
が顔を出してあっという間に2打者で同点に追いつかれてしまいました。

『あ~こりゃ、負けパターンだな』
と思っていましたが、
試合は11回の裏まで両チームともに最後の一撃を相手にくらわすことなく持ち込まれました。

その11回裏。

今季初登板のロッテ・大谷に簡単に2死をとられたライオンズ。
打者は木村。
正直「12回の勝負だな」と思っていると、
木村さん外野に高々とフライを打ちあげました。

「レフトフライ」
と思っているとレフトに途中から入っていたロッテの加藤が、
なんだかボールを見失っているようなしぐさ。。。。。。

「おおっ」
と一瞬思ったものの、
そこはさすがにセンターの荻野がバックアップにきて事なきえて・・・・・・
ってはずがなんと、
途中からボールの軌道が見えた加藤さんがボールに猛然と迫って行き、
両者がまさかの交錯。

そしてボールはコロコロと・・・・・・・


え~~~

まさか~~~~

回れ~~~~回れ~~~~~


そんな大絶叫の中、
ぐんぐんと加速した木村さん、
まさかのホームイン!!!!!!!

何とサヨナラ勝ち!!!!!!


まさか、まさかのサヨナラ勝ち!

そしてこちらも、
SBが4-0のリードから、
イマイチやる気のない日ハムにまさかの逆転負けを食らっていましたから、
何と西武が首位に立ち、
”逆マジック”まで出てしまいました。

とはいえ残り9試合でマジック9。

『あ~。全部勝てば、優勝だよ!』

なんて軽く言われちゃっているだけで、
なんか現実味のないマジックです。

全部勝てるわけなんて、ね~だろ!!!!

と一人で突っ込みを入れています。


まあそれでも、
ここまで頑張ってくれているチームを見ると、
応援にも力が入りますね。

優勝できてもできなくても、
このコ―フンをもたらしてくれた選手たちには、
感謝しかありませんよ。

特に森、中村の二人の無双状態には、
頭が下がります。
ものすごい3・4番です。

一方西武ファンの間でここのところ本当に評価が低いのがキャプテンの秋山。

シーズン後のFAでの海外移籍が確実視されていますが、
責任感の強い彼のこと、
こんなままではやり残したことが多くて、
晴れやかに移籍できないでしょう。

とにかく「肝心なところでの一撃」
それをファンは望んでいます。

「最後はさすがキャプテン」
と唸らせてくれるプレーを、
ぜひ期待しています。

そして守護神・増田が大きな故障でないことを、
祈るばかりです。


西武ファンとしては、
昨年に続いて、
今年も楽しさ満点のシーズンになりました。

ありがとう、辻さん。


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