17日、
元WBCスーパーフェザー級チャンピオンで現在同級1位の三浦隆司(帝拳)が、
7月15日に米カリフォルニア州イングルウッドで同級王者のミゲル・ベルチェルト(メキシコ)に挑戦すると発表された。
三浦は言わずと知れた、
元世界同級のチャンピオン。
アメリカに主戦場を移し、
”ボンバーレフト”と言われる強烈な左のパンチでKOを量産し、
『東洋の暗殺者』として知られる強烈な個性を持ったボクサーです。
その三浦は2015年11月に、
ボクシングの聖地・ラスベガスで行われたフランシスコ・バルガスとのタイトル防衛戦で、
激闘に次ぐ激闘で敗れて陥落。
当時の記事 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/650cfb732eade88c329f577b08021937
しかしその激闘は目の肥えたアメリカをはじめとする世界のボクシングファンに圧倒的に支持され、
その年の『年間最高試合』に選ばれました。
三浦はその栄誉ある賞に選ばれたものの、
『負けたのでまったく嬉しさはない』
とそっけなくコメント。
捲土重来の機会を、今か今かと待ち続けていました。
そして今年1月、
そのバルガスのタイトルマッチの前座試合として、
≪挑戦者決定戦≫に臨み、
見事に勝利して『挑戦者の権利』を手に入れ、
この試合で2度目のタイトル奪取を目論むというわけです。
挑戦者決定戦の時の記事 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/5e21fd8ad8ed39604a0fd98b18ec0317
この試合に勝った三浦、
本人としても陣営としてもまさに『予定通り』の歩みだったのですが、
一つだけ『想定外』のことが起こりました。
それは【リベンジ】を狙っていたチャンピオン・バルガスが敗れたことです。
バルガスは若いベルチェルトに敗れて王座から陥落。
そして三浦のターゲットは、
バルガスからベルチェルトに変更になりました。
このベルチェルト、
三浦にとってはバルガスよりもあるいはやりにくい相手かもしれません。
若さに任せた躍動感のあるファイトで、
どんどんと距離を詰めてくるタイプ。
やはり三浦は数々の相手を仕留めてきた、
『殺し屋の主武器』である左のボディーで主導権を握り、
最後はフックやストレートで仕留めたいところでしょう。
いずれにしても相手の懐に潜り込まなければなりませんから、
いつものように相手のパンチも半端ない数被弾して、
ピンチも訪れると思います。
しかし三浦は、
端っから苦戦は織り込みずみ。
激闘の中で活路を見出すタイプですから、
心配はしていません。
『いったれ!やったれ!』
という気持ちです。
この興行のメインでもう一つ組まれているタイトルマッチは、
なんとWBAの同級のタイトルマッチ。
あの内山高志を2度にわたって葬り去ったスーパーチャンピオン・コラレスの世界戦です。
ということは、
三浦が勝てば、
あのコラレスとの2団体統一戦の可能性も?
そうなったら、
盛り上がりますね。
まあ、会場はアメリカだろうけど。
内山とやったコラレス、
強かったもんねえ。
三浦vsコラレス
の頂上対決。
見てみたいなあ。。。。。。
日本でやってくれないかなあ。
いずれにしても、
今『世界で一番有名な日本人ボクサー』である三浦隆司。
今度もまた、
激闘の匂い、ぷんぷんしています。