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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

明治神宮大会決勝 桐蔭横浜大学が初V!

2012年11月15日 | 大学・アマ野球

【第43回明治神宮野球大会】

≪高校の部≫

ー決勝-

仙台育英(東北) 12-4  関西(中国)


見事な仙台育英のたたみかける攻撃でした。
連投になる相手エース・児山に対し、
仙台育英は自分たちの力量と天秤にかけ、
『絶対に攻略できる』
と自信を持っていたのでしょう。

3回、幸運な内野安打でチャンスをつかむと、
小細工一切なしの連打、連打でなんと10安打9点。
一気に試合を決めてしまいました。

じっくりと一回りは球を見極め、
各選手が狙い球を絞って振り抜いていく・・・・・
後半に必ず大爆発していた今年の秋の大会の集大成として、
チームカラーを良く表している戦いぶりと言えましょう。

その凄まじいばかりの連打は、
『今年の仙台育英は違うぞ』
と強く全国にアピールするものでしたね。

エース鈴木もまずまずのピッチングで7回2失点。
投打がかみ合った仙台育英が、
先の国体に続いて2回目の【全国制覇】を成し遂げました。

春のセンバツでは、
彼らが当然【優勝候補筆頭】と目されることでしょう。
東北初の大旗に向け、
突き進んでいけるでしょうか。


そしてこの仙台育英の優勝で、
来春のセンバツでの東北勢の出場枠は3⇒4となりました。
当確ランプがともる仙台育英、聖光学院、盛岡大付属に続き、
4校目のイスを酒田南と青森山田が争うことになるでしょう。

今年の光星学院の活躍を見るまでもなく、
近年グングンとその力を伸ばし続ける東北勢。

北海道にも沖縄にも、
【全国制覇】では先を越されましたが、
『悲願の白河の関越え』はもう寸前まで迫ってきています。

東北の中では、
すでに『いつ優勝旗が・・・・』という話題から、
『どこが優勝旗を・・・・』という話題に変わるほど現実感を持って語られる東北勢初優勝。

光星学院、聖光学院がそのトップを走りますが、
花巻東、仙台育英、東北、青森山田らは、
どこが優勝を果たしても不思議ではないほど、
充実した戦力を誇ります。

その彼らがほぼ間違いなく(県大会を制して)集って覇を競う春夏の東北大会は、
今ではファン、スカウト共に『最も注目される』大会となっています。

さあ、仙台育英。
ひと冬超えて、
どんなチームにグレードアップしているでしょうか。

狙いは甲子園での全国制覇のみ。
充実した冬になることでしょう。

準優勝の関西にとっては、
つらい決勝になりました。

新チーム結成からずっと好投を続けてきたエース児山がまさかの大乱調。
仙台育英の軍門に下りましたが、
この大会は彼らの強み、弱みの両方を把握できる、
いい大会だったのではないかと思います。

彼らもまた、
2度跳ね返された【チーム初の甲子園4強の壁】を破るべく、
冬に鍛えて見違えるようなチームになって欲しいと思います。



≪大学の部≫

ー決勝-

桐蔭横浜大(神奈川) 1-0 法政大(東京六大学)


桐蔭横浜大が、
創部七年目にして初の栄冠に輝きました。
神奈川大学野球連盟としては初めての全国制覇です。

まさか、まさかの展開でした。

桐蔭横浜大は、
神奈川大学リーグを制して臨んだ関東地区代表決定戦で宿敵・東海大を下して明治神宮大会出場を決めると、
本大会では二戦目で大体大・松葉を崩して完勝。

準決勝では東都の雄・亜細亜大を破る大金星を挙げて臨んだ決勝でした。

エースの小野は初戦から1日の休みを挟み4連投。
対する法政のエース三嶋は2回目の先発。

元々持っているチーム力から行っても、
選手の疲労度合いから行っても、
法政の圧勝は疑いのないものと思われました。

しかし野球はやってみなければわからない。

エース小野の熱闘に、
法政打線は全くバットが合いません。

何度もピンチを抑える小野に打線が応えたのが6回。
小兵の2番・山中が放った打球はグングン伸びてライトスタンドへ。
歓喜の決勝ホームランとなって、
桐蔭横浜大まさかの大金星の立役者となりました。


それにしても、
まさかの展開でした。

散々好投手を打ってきたはずの法政打線。
この大会に入ってから看板の打線は湿りっぱなしで、
結局戦った3試合で、
タイブレークを除いてはわずか2得点しか挙げることが出来ませんでした。

これではいくら投手陣が踏ん張っても、
勝利にはたどり着かないでしょう。

昭和56年以来4度目の優勝は、
スルリとその手からこぼれ落ちてしまいました。

桐蔭横浜大は、東海大、大体大、亜細亜大、法政大と今年度の大学野球界を代表するチームをすべて破っての栄冠。
本当に価値ある『日本一』です。


今大会を振り返ると、
よく言われている『地域格差』は、
大学でももはや全くないということが印象付けられました。

ここ数年六大学・東都の”2強”が強いという印象がありましたが、
決して絶対的な存在ではないということですね。

普段『陽の当たらない』リーグで黙々と練習、試合を続けている地方の選手たちは、
この【全国大会】に本当に賭けているので、
こういった素晴らしい試合ができるのでしょうね。

激戦の【東京6大学】【東都大学】を制した学校は、
やはりそこで一区切りをつけて達成感を感じてしまうので、
『そこまで思い入れが強くない』神宮大会などでは、
追われる苦しい戦いを余儀なくされてしまうのでしょうね。

しかしこの『秋の全国大会』、
やはり大学野球の『華』ではありますね。

この大会を最後に選手としての野球に終止符を打つ4年生、
たくさんいることと思います。

お疲れ様でした。

長きにわたる彼らの『野球人生』に、
大きな拍手を送ります。



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