SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

巧のわざも今宵限り・・・・・

2010年08月23日 | 高校野球

土曜日の高校野球決勝。
見事に興南が優勝して幕を閉じましたが、
最後までNHKの放送をご覧になった方は、
このアナウサーのフレーズをお聞きになったことでしょう。

『さて、昭和60年から25年にわたって高校野球の解説をお願いしてきた鍛冶舎巧さん。今日の解説が最後となってしまいました。』

それを聴いた瞬間、
『え~~~~』
驚いてしまいました。

鍛冶舎さんといえば、
平成の甲子園の名解説者。
平成に入ってからの高校野球中継の中心的存在で、
決勝戦の解説はいつもこの人でした。

その解説振りは、
いつも優しく、そして歯切れよく。
大差で負けているチームにも惜しみない賛辞とエールを送る、
甲子園になくてはならない人でした。

地方大会から野球中継を見ていると、
いかに彼(含めたNHK解説陣)の質が高いかがよくわかります。
地方大会中継では、
どうしようもなくおざなりな中継に出会うことが多々ありますからね。

アナウンサーと解説者。
中継の陰の立役者であり先導者。
この呼吸が合わない試合を見せられると、
せっかくの熱戦に水を差される事もありますよね。

*ちなみに、最近のNHK高校野球中継のアナウンサー。言ってはなんですが、素人っぽい人増えてきていますよね、特に若手の人で。通常のNHKの『落ち着いて』『しゃべりすぎず』『興奮しすぎない』中継スタイルと対極を成す『しゃべりすぎ中継』が多くなってきている気がします。しかもその割には技術も低く、特にラジオを聴いていると『解説者がいるのに自分ばっかりしゃべって、なおかつ戦況を適切に表せない』次元の低い中継が多くなっていますね。2000年ぐらいからは、特にそれが顕著だと感じています。昔では土門さん、今で言うと小野塚さんとか、本当に上手なアナウンサー多いので、しっかりと指導して『NHKの中継』を次世代につなげていって欲しいですね。
特に民放型(特にひどいの感じているのは日テレかな。)の絶叫・しゃべりすぎタイプの放送は、全く必要ないと思っていますがね、個人的には。


話を戻しますが、
大企業役員という忙しい身の上で、さらにシニアリーグの指導に携わる鍛冶舎さん。
忙しいのはわかっているのですが、来シーズンからその解説が聞けなくなるのは、本当に寂しいですね。
ところで、NHKが放送の中でこういったことを伝えるのを聞いたのは、初めてのような気がします。それだけNHKにとっても大切な人だったのでしょう。

歴代の解説者でワタシの印象に残っているのは、松永怜一氏、池西増男氏の両氏ですね。
松永さんはロスオリンピックでの日本の監督をやったような方なので、技術論を織り交ぜながら試合の流れを大切にされていた解説だったように覚えています。
池西さんは、鍛冶舎さんとにていましたね。とにかくすべてのプレーのいいところを見つけようと腐心していました。
両者共に昭和50年代を中心に活躍されていましたが、いつしか解説からいなくなってしまいました。
そのほかでは野球界の重鎮であった山本英一郎さん、”小さな大投手”で甲子園制覇の光沢毅さん、広商の選手・監督で甲子園Vを経験した稀有な人材であった川本さん(下の名前は失念しました)などが思い出に残っています。

最近では、慶応の監督をやられた鬼島一司氏が、かなりの頻度で出てきましたね。彼は独特の戦術眼を持っているので、聞いていて面白い解説です。それから、”ミスターアマ野球”の杉浦正則さんが解説陣に加わったのも、今後楽しみです。(初めてにしては、かなり上手でしたね)元祖”バンビ”である東邦の坂本さんの解説も、楽しみです。

解説の人のひとつのものの言い方が、
長く頭に残っている場合も多い甲子園での戦い。

映像と共に『あの一言』が残る解説、
これからも楽しみにしています。


最後に鍛冶舎さん。
最後の最後、
あの一昨日の決勝戦でも、
東海大相模をたたえ、
『大熱戦でした』といったアナタの解説、
忘れません。
お疲れ様でした。


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