この3連休の週末。
具志堅用高の伝説をテレビで3度も見ました。
1度目は井岡一翔のタイトルマッチが5ラウンド終了だったのを受けて、中継の中でやっていたもの。
2度目はそのすぐ後、香川照之が『ぴったんこカンカン』の中で、
具志堅の大ファンだったということから。
3度目はBS-TBSで日曜日の夕方、
『カンムリワシ伝説』と銘打った2時間番組。
昔からボクシングが好きで、
今も具志堅が最強のボクサーだったと信じて疑わないワタシにとって、
久しぶりの至福の時を過ごさせてもらいました。
最近亀田に関連して、
本当にひどいボクシング中継ばかりを行っていたTBSの、
久しぶりのヒットと言えるものでしたね。(ただし、まだまだ認めてはいませんが)
ホワン・グスマンを倒してタイトルを奪取した試合。
確かすぐ前にロイヤル小林(?)もタイトルを奪取していて、
具志堅の試合は、
戦う前は「つけたし」みたいな感じもあったんですよね。
有名な期待されていたボクサーではなかったし。
その当時のボクシングと言えば、
輪島・ガッツ石松・柴田国明なんかがチャンピオンで、
それぞれに『印象に残る』試合をしていましたっけね。
当時は今よりもずっと、
世間のボクシングに対する関心が高く、
一般観戦者の【目】も肥えていたのではないかと思います。
具志堅はタイトルに挑戦する前は、
『わずか9戦目での世界タイトル挑戦』
ということだけが知られる存在だったと思います。
当時はテレビ局による【つくり】も【あおり】もなかったですからね。
しかもホワン・グスマンは『リトル・フォアマン』と言われるほどのどえらい強いボクサーだ……
ということだけは喧伝されていました。
要するに、
『あたれば儲けものの穴馬馬券』
のようなものだったんじゃないでしょうか。
そんな記憶があります。
いつもは家族で揃ってみることが多かったボクシングの世界戦ですが、
この日は一人でひっそりとみていたという記憶も、
かすかに自分の中に残っています。
あの7回の鮮烈なKO勝ち。
嬉しくてテレビを見ていた部屋を飛び出して、
雄叫びを上げながら家族のみんなに「どんなにすごかったか」を興奮して話したワタシがいました。
それから先は、
言わなくてもわかろうというもの。
2度ずつ戦った、
ハイメ・リオスにリゴベルト・マルカーノ。
韓国人の2人の挑戦者に、『最強の挑戦者』と言われたマルティン・バルガス。
これらの『うっすらと頭の中に残っていた』戦いを、
すべて映像で見ることができたこの週末は、
本当に私にとって至福の時以外の何物でもありませんでした。
最後の2戦を戦い、
2戦目でまさかのKO負けをしてタイトルを失ったペドロ・フローレス戦。
負けた時はショックで、
かなり長い間立ち直ることができませんでした。
1981年3月でしたか、負けたのは。
記憶の中で飛んじゃってて、
いつ負けたのか意識したのはこの週末が初めてです。
【絶対王者】【ヒーロー】がめった打ちにされるシーン、
スローモーションのようでした。
そのシーンを見ながら具志堅さん、
しみじみと振り返っていました。
「もうこのころはすべてを手に入れていたので、目標というものがなかった」と。
この王者にして、
そういう気持ちになってしまうものなんですね。
長く第一線で戦い続けるということ、
本当に難しい事なんだと思います。
だからこそ、
すべてを手に入れたと思われるイチロー選手なんかが、
いまだに高いモチベーションを持ち続けてプレーし続けているのなんかが、
輝いて見えますね。
(追記;あっ そうか。イチローはまだ、ワールドシリーズのチャンピオンリングを手に入れていないんだったね。一番大きなモチベーションが残っていました・・・・。失礼しました!)
今でいうと【白鵬の相撲】のような、
『負けるわけないじゃん』感が漂いオーラを醸し出していた当時の具志堅用高。
不世出の凄いボクサーでした。
『完全に具志堅を超えた』
と言われるボクサーを輩出してはいない現在のボクシング界。
しかし、
長谷川・西岡・内山の強力3トップを軸に、
井岡・粟生・下田ら、
有望な世界チャンピオンが続々と生まれています。
いろいろ言われることもあるボクシング界ですが、
『拳ひとつで人を感動させられる』
世界です。
これからも香川照之さんのようなコアなファンがたくさん出現するよう、
ボクシング界が盛り上がっていってほしいと思います。
*できれば『カンムリワシ伝説』に続いて、『輪島功一』『ガッツ石松』『渡辺二郎』『ファイティング原田』などの伝説もやってほしい。
特にファイティング原田が不可解極まりない判定で3階級制覇を阻まれた試合が、見てみたい!
もちろん海外の、『モハメッド・アリ』『マイク・タイソン』にミドルクラスの『レナード』『ハーンズ』『ハグラー』『デュラン』達の伝説の戦いも見てみたいもんですね。
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