◇都市対抗野球決勝
JR東日本 2×-1 NTT東日本 (延長11回)
緊迫した対戦は、
延長11回にJR東日本が主砲・松本のサヨナラヒットで初優勝!
黒獅子旗を獲得しました。
今年の都市対抗。
通常の東京ドーム、夏開催ではなく、
大阪ドーム、秋開催となり、
普段の年とは大変に趣の違う大会となりました。
なんとなく秋に大阪ドームで行う
【全日本社会人野球選手権】
のような感じの大会となりましたね。
都市対抗については、
去年もなんだか書いた記事がありました。
http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/aaab9f403f038d011cb56d23abf8c7d9
ここ数年の社会人野球の現状を映すような”地味な”試合だったことは否めません。
90年代ぐらいまでは完全に実力で大学野球を凌駕していた社会人野球ですが、
今ではその立場は逆転してしまっています。
キラ星の揃う大学勢と違い、
現在社会人で野球を続ける選手は、
『ドラフトされなかった、大学出身選手』
が中心。
社会人になってから大きく伸びる選手もいることはいるのですが、
話題の中心になることはまずありませんね。
高校から直接社会人になる選手の数も、
昔に比べると著しく減りました。
応援は『その企業の人たちだけ』。
やはり今年も言ってしまいますが、
【都市対抗】
という名前に、
どうしても違和感を感じざるを得ません。
東京の人たちが昨日の【東京決戦】を見ていたかというと、
ほとんど見ていないでしょう。
興味もない事と思います。
いっそ『会社対抗』や『企業対抗』にした方が、
実態を表していますよね。
【有名無実】
の大会であることは間違いありません。
しかし昨日の試合、
あるチームのファンにとっては注目に値する対戦でした。
そのチームとは【埼玉西武ライオンズ】。
なぜかというと、
先のドラフトで指名した1位・2位の投手が、
この試合の両チームの先発だったからです。
JR東日本の先発は、1位指名の十亀。
NTT東日本の先発は、2位指名の小石でした。
来年の”即戦力”を期待されている両投手が、
ファンに実戦でその投球を披露する初めてのケースと言っていいかもしれません。
そしてその舞台は、都市対抗の決勝という大舞台。
スピードや制球力などの”投球内容”以上に、
大舞台でいかに『ハラの据わったピッチングができるか』というメンタル面で、
大いに注目してみていました。
その結果は・・・・・?
投球内容としては、
2位指名の小石の方が数段よかったですね。
1位・十亀の方は、
大舞台での力みからか、
球速はあるものの球がばらつき、
簡単にストライクを取りに行こうとしたところを狙われていました。
結局2回1/3での実質KOでした。
昨日のピッチングでは、
プロではかなり苦労するのではないかというのが私の”見立て”でした。
小石の方は、
『選手紹介』でも触れられていた通り、
球の出所が見にくいフォームから、
130キロ台の速球を140キロ台に見せる技術を持っていると思いました。
プロでは中継ぎ起用になると思いますが、
こちらの方はプロでの活躍が大いに期待されますね。
そういえばこの小石という投手、
立正大時代に、
2,3回実際にグラウンドで投球を見ているのですが、
全く印象に残っていない!
他の投手にばかり目を向けていました。(反省しています)
出来れば今年の2位指名でいまや絶対的守護神となった牧田のような活躍を・・・・・・
期待のしすぎでしょうか。
まあ、
両投手が降りた後は、
純粋に『どちらを応援することもなく』、
淡々と野球を楽しんでいました。
打線の力がプロ野球と比較して2段も3段も落ちるので、
この日の投球だけで判断するのは早計ですが、
両投手には頑張ってほしいと思います。
西武ファンの人たち、
結構昨日の試合、
見てた人いるんじゃないかな?!