≪第99回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~
【第11日】
第4試合 仙台育英(宮城) 2✕-1 大阪桐蔭(大阪)
レベルの高いこの試合、
本当に何と表現してよいのやら。
球史に残る激闘
それしか形容のしようもありません。
それぐらい、
両校のレベルの高さはものすごく、
そして最後の結末は。。。。。
仙台育英は、
2010年の1回戦、開星戦での「奇跡の逆転劇」がありますが、
今日はそれ以上の「奇跡の大逆転劇」で、
【高校野球界のキング】大阪桐蔭を破りました。
それにしても何という決着。
それまでも両チームの素晴らしい守備、
そして投手の素晴らしいピッチングで、
究極のレベルの高さを示した試合でしたが、
最後の最後に、こんなドラマが待っていようとは。
9回2死ランナーなしからの逆襲は今年の大会のキーワードですが、
その「大会の波」に、
まさかあの大阪桐蔭も飲み込まれるとは、
誰が予想したでしょうか。
大阪桐蔭というチーム。
春の選抜を制し、
この夏まで公式戦負けなし。
そしてその戦いぶりは、
豪打がクローズアップされるものの、
『本当のこのチームの強み』は、
ピンチになっても動じずにぐいぐい攻めていける投手陣の質の高さと、
それを支えるまさに”超高校級”の守備陣の精度の高さ、
そのことにこそありました。
2回戦の智弁和歌山線を観戦し、
そしてこの日の仙台育英戦の8回、
1点差のしびれる試合の終盤で、
相手の盗塁を阻止した福井捕手の見事な肩と、
その後の2死1・2塁からレフト前ヒットで相手走者を本塁で刺した山本選手の見事な投球を見て、
ワタシは本当に『唸って』しまいました。
『これは高校生レベルで、大阪桐蔭を倒すチームは出現しないな』
とまで思っていました。
しかし同時に、
「大阪桐蔭が負けるとしたら、同点か1点大阪桐蔭リードで最終盤に試合がもつれこみ、そこでまくって勝つということしかありえないな」
ということも思いました。
彼らの試合に対する執念や反発力はすさまじいものがありますから、
相手がリードを奪ってもそれが前半や中盤だとしたら、
必ず反撃を開始するはずですから、大阪桐蔭は。
そういうチームですから。
そういうすべての要素が重なったこの日の試合の9回裏。
たった一つ、
大阪桐蔭にミスが出ました。
2死1・2塁からからのショートゴロを取った1塁手の中川選手の足が、
一塁ベースを離れてしまい何とセーフ。
これで満塁となり、
仙台育英は息を吹き返し、
馬目選手が左中間に乾坤一擲の一打を放ち、
『これしかない』
という勝ち方で大阪桐蔭に勝利、
春夏連覇を阻止したのでした。
見ていた観客の誰もが、
叫ぶか、号泣するか、はたまた固まって動けないか。。。。。。。。。
そんな感じだったのではないでしょうか。
ワタシはしばらく固まったまま、
頭の中が真っ白になり、
動くこともままなりませんでした。
まさに、
球史に残る大逆転劇となりました。
長く語り継がれる試合となりましたね。
それにしても、
そこに至るまでの両校のレベルの高さ、
もうこれは、素晴らしいという言葉しかありません。
そして勝った仙台育英。
東北勢の初優勝に向かって、
明日の試合も頑張って欲しいと思います。
はあああ。。。。。
本当に、
疲れました。
両校の選手、
お疲れさまでした。
素晴らしい試合を、
ありがとう!