≪第99回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~
【第11日】
第1試合 盛岡大付(岩手) 12-7 済 美 (愛媛) *延長10回
第2試合 花咲徳栄(埼玉) 10-4 前橋育英(群馬)
第3試合 広 陵 (広島) 6-4 聖光学院(福島)
第4試合 仙台育英(宮城) 2×-1 大阪桐蔭(大阪)
3回戦残りの4試合が行われた第11日。
素晴らしい試合ばかりで、
終日満員に膨れ上がったスタンドで、
観衆は何度絶叫したことでしょうか。
それにしてもどの試合も面白かった。
第4試合についてはほかの生地で書きますから割愛しますが、
第1試合から激闘はとどまるところを知りませんでしたね。
第1試合は、
何と史上初の満塁ホームランの打ち合い。
盛岡大付属が満塁アーチで6-2と勝ち越せば、
すぐさま済美が打ち返して6-6と同点に。
両校共に長打が売り物の打線が強みのチームとはいえ、
すさまじいばかりの空中戦でしたね。
その後も済美がホームランで7-6と勝ち越せば、
9回盛岡大付属は”高校通算60発男”の植田が待望の今大会自身初ホームランを、
9回の同点アーチとして叩き込みました。
そして延長に入った10回。
植田は今度は試合を決める3ランをバックスクリーンに。
そしてこの空中戦に、決着をつけました。
盛岡大付属は甲子園で初の3勝。
昨夏の大ブレークから3大会連続出場で計7勝。
完全に『殻を破った』状態で、
この大会の頂点に駆け上がる準備、
できていますね。
第2試合は関東対決。
東京を除いた関東でいつも戦っている7県の代表としては、
最後に残った2校の対戦となりました。
実力的には前橋育英がやや上回るかと見ていましたが、
今大会好調の花咲徳栄攻撃陣が、
前橋育英の強力投手陣を打ち砕きました。
前橋育英の先発が丸山と聞いたときは、
『これで花咲徳栄は、取れても2,3点だな』
なんて思いましたが、
いやいや、花咲徳栄の攻撃には今大会、
一つの意思をもって相手を崩していく戦略と、
それを見事に実行する選手たちのすごさが備わっていました。
初回から千丸の長打を皮切りに好投手の丸山をものともせず4得点。
その後も150キロに迫らんとする速球を投げる皆川も見事に打ち崩して、
何と二けた得点を奪いました。
3試合で28点を挙げる攻撃力、
すごいですね。
さすがは埼玉で浦和学院を破ってきただけのことはあります。
前橋育英としては、
悔しい敗戦となってしまいました。
しかしながらチームに脈々と流れる哲学のようなものは、
この日も感じることができて、
よい戦いだったと思います。
また捲土重来を期してほしいと思います。
第3試合は、
この大会の話題を独り占めする広陵のスラッガー・中村が、
同点の9回に決勝の特大アーチをレフトに叩き込み、
広陵がしびれる試合をものにしました。
中村はキャッチャーとしての能力もすごいですが、
ここまで打てる選手だとは思ってもいませんでした。
もしかして『ドラ1確定?』
広陵も『夏の初制覇』が悲願ですから、
その悲願に一歩も二歩も、
近づきました。
この日の勝者は、
広陵が”悲願の夏初制覇”、
盛岡大付属と仙台育英が”東北勢悲願の甲子園初制覇”、
そして花咲徳栄は”埼玉勢悲願の夏初制覇”、
そんな「悲願の初優勝」狙いの学校ばかりが勝ち名乗りを受けました。
これで8強が出そろいましたが、
8校のうち優勝経験のあるのは天理のみ。
他の7校が初制覇を狙うという、
フレッシュな大会となりました。
準々決勝の見どころを一つ。
第1試合 三本松 vs 東海大菅生
三本松・佐藤と東海大菅生・松本の投げ合いか。両校ともに打線も好調で、2,3点を巡る攻防になる予感。
第2試合 天理 vs 明豊
天理の碓井が明豊の強力打線に立ち向かう。5点勝負なら明豊、ロースコアならしぶとい天理に勝機。
第3試合 広陵 vs 仙台育英
仙台育英・長谷川の疲れが焦点。広陵・中村の清原に並ぶ5発目は出るのか。
第4試合 盛岡大付 vs 花咲徳栄
連発の盛岡大付・植田に注目。花咲徳栄はじっくりとせめて勝機をうかがう。
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