大相撲は12日目。
軽快に走っていた両横綱の明暗が、
くっきりと分かれた日になりました。
まず登場した朝青龍、
対戦相手は同じモンゴルの”弟分”日馬富士。
ここまで5勝6敗と、
厳しい戦いが続きます。
日馬富士は、
調子が悪い時は動きにキレがなくなり、
軽量の悲しさが出る取り組みに陥ってしまいます。
巨漢力士に捕まってしまうと、
やはり厳しい取り組みになります。
しかしこの日は、
牛若丸の【八艘飛び】ばりの動きの速さで、
朝青龍の突進をさっと交わして勝ち名乗りを受けました。
朝青龍は、
不覚の1敗を喫してしまいました。
続いて出てきた白鵬は、
目の前で起きた朝青龍の相撲の残像を、
自分の頭の中から振り払うために、
じっくりとゆっくりと、
仕切りに時間をかけているように見えました。
そして、
相撲内容はこの日も磐石。
魁皇を相手にせず、
12連勝としました。
これで年間最多勝までも”あと1”。
リーチがかかりました。
この日の相撲振りを見ていると、
いくら朝青龍が好調と言っても、
白鵬を破るのはかなり困難だと見えます。
やはり年間に4敗しかしていない横綱ですね。
その安定感、
全盛期の北の湖、千代の富士、大鵬を思い起こさせるような充実振りです。
今年最後の賜杯レース、
先が見えたような気がするのは、
私だけでしょうか。
どんどん強くなる白鵬。
しかし強くなればなるほど、
ファンになってしまうワタシ。
三日後に賜杯を抱くのは、
間違いなく白鵬だ!