明治神宮大会観戦記 こういう観戦は、この大会ならでは。

昨日は気持ちよい秋晴れのスポーツ日和。

おとなしく家にいる気もなかったので、
ぶらりと神宮に、
≪明治神宮大会≫を観戦に行きました。

毎年行われるこの大会ですが、
昨日は観客も例年に比べて多かった気がしますね。

今年は高校野球に注目が集まったのか、
春の県大会&関東大会、
夏の大会の予選、
夏の甲子園、
秋の国体など、
どの大会に行っても例年よりにぎわっているように感じました。

高校野球を見るファンが、
何だか確実に増えてきているようで、
嬉しい限りです。


この明治神宮大会、
例年のことですがこの時期の開催なので、寒い！。

しかも結構昼夜の気温差がありますから、
朝8時半から夜7時ぐらいまでの間に、

寒い～暖かい~寒い

という気温差を体感しなければなりません。



ほとんど日影というものがない神宮球場は、
夏の甲子園の東京予選の会場でもあります。
この時は
『何とか早めに日陰を作るところで観戦だ』
と躍起になりますが、
一番寒いこの明治神宮大会の時は、
『ちょっとでも長く日なたになっているところで』
と思って席を探します。

昨日も夕方になってすっかり寒くなりましたから、
大学の部を観戦しているときは、
ブランケットを膝の上にかけて観戦している人たちが多かったですね。


さて、
昨日の結果です。

第1試合　　今治西　５－１　八戸学院光星
第2試合　　岩国　　６－４　　白鴎大足利　
第3試合　　明大　　４－１　　道都大
第4試合　　亜大　　７－０　　八戸学院大


第1、第2試合が高校の部、
第3、第4試合が大学の部です。


この大会、
基本的に『高校の部が1，2試合、大学の分が3，4試合』
と1日のスケジュールが組まれていますから、
高校の部を見た後に大学の分が見られるという、
学生野球好きのワタシみたいな人間にとっては、
まさに≪一粒で2度おいしい≫大会なんです。
（言っている自分が恥ずかしくなるほど、古い表現だね、こりゃ。）

面白いのは、
同じ場所で、
同じ目線から高校と大学の野球を一気にみられるので、
その『レベルの差』というものが、
如実にわかる大会だということです。

昨日の第2試合は岩国vs白鴎大足利。

両校ともに地区を勢いで勝ち上がってきたチームで、
さほど力が傑出したチームではありません。

しかも秋の新チームになってからさほど時間も経っていないということもあり、
できたてほやほやのチーム、
言い換えれば『夏の大会時よりもまだまだまったく出来上がっていないチーム状態』
なわけです。

それゆえ試合は大味なものに。

エラーも四球も、
バタバタ感も、
『これぞ高校野球』
といったところでしょうか。

対して第3，4試合の大学野球の試合。

各地のリーグを勝ち抜いてきて、
今年度の最後の大会。

4年生にとってはまさに『最後の大会』なので、
気合いの入り方も違うし、
何しろチームのレベルが段違い。


たとえばシートノックを見ていると、
『ああ、前の試合の高校生たちも、4年間鍛えるとこのレベルになるのか～』
とため息が出ちゃうようなレベルで、
やっぱり高校・大学での大きなレベル差を感じてしまいます。

しかしこういうことを感じられるのも、
この大会ならでは。

今大会に出ている高校生たちも、
結構この【大学の部】を観に来て、
食い入るようにスタンドで観たりしていますので、
刺激になっているんでしょうね。

そんなことを感じながらの観戦でした。


高校の部で印象に残ったのは、
今治西のチーム力の高さですかね。
『打倒安楽』
で鍛えたと思われる各打者の振りの鋭さも印象的でした。

大学の部では何と言っても明治の各選手たち。

先発した柳（横浜卒）は、
相変わらずコントロールの良さが光りましたが、
球速も高校時代より大幅アップ。
140キロ台中盤まで届いて、
『未来の剛腕』
を感じさせるピッチングでした。

高山（日大三）、坂本（履正社）の2年生コンビの２ラン競演、
素晴らしかったです。


ということで、
この『秋の全国一を決める』大会も、
盛り上がってきています。