来たぞマジック1！ ヤクルト14年ぶりの歓喜へ

『えっ　ただの月曜日でしょ？！』

と思わずつぶやいてしまった昨日の月曜日。


プロ野球は、
この月曜日に大事な試合がてんこ盛り。

セ・リーグは日曜日に巨人を破って待望のマジック3を点灯させたヤクルトが、
本拠地で中日と対戦しました。

試合は、首位打者の川端の活躍と、
戻ってきた先発・杉浦の好投で中日に快勝。

そして甲子園での巨人vs阪神の伝統の一戦は、
阪神・藤浪の『さすが』と唸らせる完封で阪神の勝利。

この結果、
ヤクルトのマジックはいよいよ『1』となりました。

今日、地元神宮での広島戦で勝てば、
14年ぶりの優勝となります。

大混戦のセ・リーグを、
『落ちないように、落ちないように』
とそろりそろり歩き続け、
第4コーナーを回ったところで一気にスパークしましたね。

ここまで来たら、
もう『まくられる』ことはないでしょう。

苦労人・館山をマウンドに送り、
自慢の打線が爆発してVという姿が浮かびます。

当日券があれば、
ワタシもちょっと顔を出してみようかな？！

CS進出争いでは、
広島が粘って最後の大逆転を狙います。

そういった意味では、
今日のヤクルト戦、
広島も『負けられない戦い』です。

両軍気合の入った、
『これぞプロ野球』
という試合を期待します。


パ・リーグでは、
西武ドームで西口投手の引退試合が行われました。

20年以上にわたって西武の屋台骨を支え続けたエースの最後の勇姿に、
満員の観客が詰めかけました。

最後の投球は、
1点ビハインドの5回2死ランナーなしの場面。
バッターはロッテの、
同年代でしのぎを削ってきた井口でした。

この場面、
1点ビハインドの5回ですから、
このバッターを抑えてその裏に西武が逆転すれば、
西口に勝利投手の権利が転がり込んできます。

そして、
CS争いの天王山の試合なのに『笛吹けど踊らず』だった打線を、
『西口に最後の勝利を』ということで結束させ爆発させようという、
田辺監督の『深慮遠謀』が感じられたのですが。。。。。

前日の森本の引退試合の8回、
打線が『森本に最後の打席を・・・・』と一体となり、
見事につなぎの野球を実践したことの再現、
狙おうとしたのがありありと分かりました。


テレビ解説の西武OB・チャラ男さん、
そのあたり、まったくわかっていなかったようで。。。。。

『こんなところで起用するなんて・・・・』

みたいに、ちょっと憤慨気味の解説をやっていました。
分かってね～なあ、チャラ男くん。


まあ、
その田辺監督の目論見は、
四球で脆くも崩れ去りましたが。

（3－2からの最後の1球、そりゃあ見事な、右打者外角低めに決まる、西口渾身のスライダーだったのですが。。。。。あれがボール！！審判さん、そりゃね～よという”見事な”判定でしたね。）

西口はその打者1人で降板。
最後のマウンドを、
ひょうひょうとしたいつもと変わらぬ西口の投球で、
下りて行きました。


西口の投球で、
なんといっても印象に残っているのは、
9回までパーフェクトに抑えながら味方が1点も取ってくれず、
延長でヒットを打たれ、ノーヒットノーランも逃してしまった試合でしょう。

回が進むほどに興奮状態に陥ってみていたのを、
思い出します。

更に巨人戦でしたかねえ、
9回2死、ノーヒットノーランまであと一人で清水に打たれたホームラン。

『あちゃ～～～』

と頭を抱え込みました。


そして96年。
まだ出たてながら堂々のエースとして君臨していた西口が、
オリックスとの天王山で見せたピッチングや、
98年の日本シリーズ第6戦での好投など、
思い出は尽きませんね。

99年に入団してきた松坂と、
『どちらがチームのエース？』
と言われ続けたこともありましたが、
そんな時も飄々として、
『（エースという）立場にこだわりはない』
と言い続けた西口に、
松坂はどれだけ助けられたかわかりませんね。

いい男でした。

【FAの草刈り場】
西武に所属し、
他のほぼすべての主力がチームを去る中、
かたくななまでに『生涯西武』を貫いたその姿勢に、
多くのファンはひきつけられました。

まさに彼こそは数少ない、
『西武のフランチャイズ・プレーヤー』
と言える選手でした。

本当にお疲れ様。

しっかりと休み、
次の人生に備えてください。

次の人生と言っても、
西武は彼を、
離さないと思いますよ。

前日の森本に続き、
いい『引退セレモニー』でした。

スーパームーンの月の下、
輝きを放ったスーパーエースが、
最後の時を迎えました。