≪FUJI BOXING2017≫ ~横浜文化体育館~
◇WBO世界Sフライ級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン 同級7位
井上尚弥(大橋)〇 3回1分40秒TKO ●ヨアン・ボワイヨ(フランス)
◇WBC世界Lフライ級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン 同級8位
拳四朗(BMB)〇 4回1分12秒TKO ●ヒルベルト・ペドロサ(パナマ)
恒例になった”モンスター”井上尚弥の年末の世界タイトルマッチ。
今年は9月にアメリカでの”顔見世興行”に参戦。
そしてスーパーフライ級の猛者が一堂に会する”スーパーフライ2”の興行が2月に行われるため、
井上もそこへの参戦を熱望。
他団体の王者との『統一世界戦』が期待されたものの、
肝心の他団体世界王者が逃げ腰(表向きは、法外な要求を井上サイドに突き付けてそれを飲めないことから対戦できなくなったとされていますが、これは嫌な相手から逃げるためのボクシングでの常套手段。)だったために統一戦を組むことができず、
その結果この『スーパーフライ2』への参戦を断念したという井上。
結果的にこの試合がこれまで6度防衛したスーパーフライ級での”卒業”の試合となりました。
相手がビッグネームでも猛者でもないとされていたため、
この試合に関してはモチベーションの低下が心配された井上でしたが、
『こんなところでジタバタしていたら先がない』
と圧倒的な強さを見せてくれて、
他団体の王者たちに『俺を倒さねーで、何が統一王者だ。なめんなよ』と、
強烈にアピールしてくれました。
それにしても、
相変わらずのものすごい試合でした。
初回1分過ぎぐらいまでしっかり相手を見ていたと思ったら、
放った最初のパンチがものすごい速さと音。
いつものことですが、
その『ファーストパンチ』で会場の空気を完全に”井上ワールド”にして、
その第1ラウンドに左であっという間にダウンを奪いました。
タフネスで鳴らす相手に第2ラウンドは逃げられたものの、
無理して追っていくことなく流して、
第3ラウンドに一気にスパーク。
あのナルバエスを倒した右ではなく、
その右の拳を負傷しているときに身に着けた左で、
3度のダウンを奪っての圧巻の3RKO勝ちでした。
相手が役不足だったということを割り引いたとしても、
すごいKO勝ちでした。
この階級のチャンピオンを獲得した時と比べて、
明らかに体がビルドアップしている感じで、
右も左も、パンチ力は”50%アップ”ぐらいの威力に感じます。
それでいて動きの速さや当て勘の良さは変わらず。
そりゃあ、他団体のチャンピオンたちが、
こぞって井上との対戦を避けるわけですよ。
今回の試合も、
統一王座戦に加えて、
このWBOのランキング上位の選手たちも、
軒並み井上の対戦オファーを断ったとのこと。
もうこの階級では、
『強すぎて』対戦相手が見つからない状態だと思います。
井上自身もそのことにはストレスをかなり感じている様子が、
試合後のインタビューなどでは感じられましたね。
2月にLAで行われる『スーパーフライ2』なんて、
「2番手の人を決める興行」見他ならないですよ、本当に。
シーサケット?クアドラス?エストラーダ?
誰が来ても、
井上が中盤までに料理するぐらい、
実力差があるとワタシは思っています。
さすがに【日本ボクシング界が生み出した最高傑作】ですね、彼は。
もう対戦する相手がいないんだったら、
さっさとスーパーフライ級なんておさらばして、
バンタム級で強者とのスーパーマッチを模索した方が、
どんなにいいか。。。。。
そんな選択肢になると、
もっともっと、
井上尚弥の世界が、
広がっていくと思われます。
来年はバンタム級で、
彼の世界戦がみられると確信しています。
ワタシの好きなサイトでも、
スーパーフライ級では大物選手との対戦が期待されながら実現しなかったが、すぐに飛びつく相手がいないのなら、さっさと先へ進む、という陣営の判断も理解できる試合になった。それがこの試合の意味だったといえそうだ。試合後の「物足りない」発言は、プロモーターの努力を促す。日本開催で高い予算が組めないなら、海外戦も視野に入れるのは当然だ。バンタム級では2月にナルバエスと試合予定があるWBO王者・ゾラニ・テテが、すでに井上戦に前向きなコメントをしている。ナルバエス戦が比較対象にもなるわけだから、セールストークでなければ高い意欲があるといえる。井上が全力で作り上げている完璧な技術に見合う試合は、来年に期待できそうだ。
と言っている通り、
期待できる来年になりそうです。
新たなスタートを切る「日本の宝」に、
大きな声援を変わらず送りたいと思っています。
さて、
そして「待望の初生放送」をゲットした拳四朗選手。
見事な4RKO勝ちで、
2度目の防衛を飾りました。
前戦があの村田諒太が世界を獲った10月22日(?*正確な日時、覚えていません。悪しからず)でしたから、
わずか2か月でこの試合。
当初は疲れが残っていないか心配されていましたが、
優しい顔に似合わずタフな拳四朗選手。
そんな心配はどこ吹く風という感じで、
圧勝してくれました。
5月の初戴冠から、
その成長ぶりには目を見張ります。
だんだんなんだか、
”チャンピオン顔”になってきて、
凛々しくなってきました。
「つよカワイイ」の異名は、
かつてTV東京時代の田口選手につけられていたものでしたが、
今や完全に拳四朗選手のものですね。
だって、
強いもの。。。。。
そして、
かわいいもの。。。。。。
これからどんなチャンピオンロードを歩んでくれるのか、
とても楽しみです。
ライトフライ級戦線で、
狙うは『統一王者』かもしれません。
その相手となるかもしれない田口選手、
これから「統一戦」を行います。
果たしてこの戦線、
来年はどうなることやら。。。。
いずれにしても、
年末の締めとしては、
本当にいい戦いでした。
さあ、
これから田口の統一戦と、
木村のタイトルマッチが始まります。
心して、
襟を正してみようと思っています。
それでは、
よいお年を。。。。
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