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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲秋場所総括  新しい時代の足音

2014年09月29日 | 相撲

やはり白鵬は強かった!

大相撲秋場所は、
新入幕・逸ノ城の奮闘に沸きましたが、
最後は”大横綱”白鵬が千秋楽の結びを締めて31度目の優勝。

第一人者の貫録を見せつけて、
あの”ウルフ”千代の富士の優勝記録に並びました。

さすがです。
あとは32度優勝の”昭和の大横綱”大鵬の記録が上にあるだけ。

いよいよ前人未到の領域まで、
あと一歩と迫ってきました。

1年納めの九州場所で、
大鵬の最多優勝記録に並べるのか?

大いに注目される場所となっていくでしょう。

それにしても15日間、
よくお客さんが入りました。

15日中14日で『満員御礼』の垂れ幕が下がりました。
大相撲人気は、
ようやく本格的に復活してきたということが言えるでしょうね。
熱気を帯びた館内の雰囲気、
やはりいいものがあります。


さて、
今場所なんといっても話題をさらったのが、
新入幕の逸ノ城でした。

今場所が始まる前から、
『とんでもなく強い力士が幕内に上がってきたぞ!』
ということは言われていましたが、
まさかここまで強いとは、
誰も予想だにしなかったでしょう。

まさに『進撃の巨人』が次から次から、
立ちはだかる敵を撃破して突き進んでいったというところです。

今までの大型力士のように、
『ただ大きい』
というだけの力士ではないこと、
今場所の相撲だけで十分すぎるほどわかりました。

足腰の柔軟性、
相撲勘の良さ、
そして何よりも勝負に対するとことんまで貪欲な姿勢。

これまでの力士たちにはないものをいくつも持っている逸ノ城、
やはり【大器】という以外言葉が見つかりません。

その地力は既に大関級でしょう。
稀勢の里、豪栄道、鶴竜という横綱・大関を3連破した相撲っぷり、
あっぱれというほかありませんが、
”末恐ろしさ”を感じずにはいられませんでした。

14日目の土俵で、
さすがに白鵬が『大横綱の矜持』を見せてくれましたが、
来場所以降、
白鵬の最大のライバルになっていく予感が漂っていますね。

というよりも、
白鵬にどの力士も全くかなわなかったように、
逸ノ城も、
どんな力士も全くかなわなくなるという日が、
すぐそこまでやってきていると感じます。

たぶん来年の夏場所ぐらいまでには、
大関に昇進しているのではないかと思われます。

綱をまく日も、
そう遠くはないような気がしますね。

願わくば、
白鵬がこの逸ノ城については、
横綱の心得から所作、
伝統を重んじることの大切さまで、
自身が大鵬や双葉山から学んだことを伝えていってほしいと思います。

決して、
”強ければ何をやってもいい”という、
朝青龍のような力士にしてはいけません。

そこまでの期待を持っているからこそ、
切にその事を願っています。

しばらくは白鵬と並んで、
逸ノ城中心で進んでいくであろう相撲界。

この怪物力士の進撃を止めるのは誰か、
かたずをのんで見守っていきたいと思っています。

逸ノ城については、
とにかくケガをしないことが肝心だと思います。

柔らかい足腰を持っているとは言っても体重が重い力士であるため、
ひざの故障などが常に心配されるところ。

白鵬がすごいのは、
”勝つ”ということと並んで、
”大きなけがをしない”というところだと思います。

その当たりにアクシデントがなければ、
『向かうところ敵なし』の今場所の進撃、
来場所以降も継続していくような気がしますね。


さて、
土俵で光ったのは優勝の白鵬と逸ノ城。

その他の力士では、
40歳の幕内力士として見事勝ち越しを決めた旭天鵬、
大きく勝ち越した勢あたりが光りましたが、
相変わらず大関陣は『ふがいない』の一言につきました。

日本人力士3人が並ぶ大関陣の戦いぶりは、
今の日本人力士の現状を良く表しているようで、
ふがいなさが際立ちました。


ワタシ自身は、
もうかなり前から『日本人、モンゴル人、外国人』
なんて力士を分けてみることはしていませんが、
それにしても大関陣のふがいなさは、
目に余るものがありました。

その星勘定もそうですが、
相撲内容も褒められたものではありません。

特に稀勢の里は、
あの『相手に全く合わせない』立ち合いだけでもかなりげんなりしているのですが、
逸ノ城戦でのふがいない叩きつけられ方や、
白鵬戦での全く歯が立たない相撲っぷりに、
【大器】
という看板はもう降ろした方がいいのではないかとさえ思っています。

ここ数場所、
『この力士は勝負の世界には向かないのではないか?』と思うことも多く、
年齢的にもすでに”若手”と呼ばれる年齢ではないため、
さすがに”期待”の旗も降ろしてしまおうかと思ったりしています。

新大関の豪栄道は、
白鵬戦で見せた素晴らしい相撲っぷりに、
来場所以降の”覚醒”を期待しています。

琴奨菊は、
まあ、あんなものでしょう。


横綱・鶴竜は、
何だか相撲っぷりが小さくなってしまったように感じます。

休場した日馬富士とともに、
横綱として白鵬を追っていってほしいのはやまやまだし、
逸ノ城の”壁”になってほしいとも思っています。


それからここ数場所話題の遠藤。

完全に話題先行になってしまっていて、
『下手すると相撲界の”斎藤祐樹”状態になってしまうのでは?』
という危惧があります。

今場所の相撲っぷりは、
数場所前のキレがまったくなくなっているのが気になります。

幕内下位に下がって、
もう一度一から作り直した方がいいように感じますね。

逸ノ城とは完全に立場が逆転してしまいましたが、
『挑戦者』として対戦するときは、
『遠藤ここにあり』
を見せてほしいものです。


ということで、
今場所も15日間、
お疲れ様でした。

来場所の九州が、
同じように盛り上がってくれること、
期待しています。


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