2011年の日本プロ野球。
当初の開幕予定は3月25日でしたが、
東日本大震災により、明日4月12日の開幕となりました。
その間、実に様々なことがありました。
昨日のニュースなどを見ると、
まだまだ震災地の方々は『野球を楽しむ』というような状況とは程遠いように感じますが、
何かしらの力を発信し『スポーツの力』を見せる、
という心意気での開幕となります。
球団、選手の方々。
今年は特に、
その背負った責任は重大ですよ。
『無気力なプレー』
『だらだらとしたプレー』
はご法度。
『これぞプロ』
という戦いを期待しています。
さて、
ワタシも自分の気持ちがプロ野球からは遠く離れてしまっていて、
なかなか引き戻すのに苦労しています。
しかしながら、
明日開幕ということで、
何となく感じている各チームの状況などをもとに、
完全に『勝手な』ペナント予想をしてみました。
今日はまず、パ・リーグの予想から。
いつもの年と違って、
ほとんど映像でオープン戦なども見ていないので、
何とも分かりづらい状況ではありますが、
ご容赦を。
【2011年プロ野球ペナントレース予想】
パ・リーグ
ペナントレースを牽引するのは、2年連続のペナント制覇を狙うソフトバンクで間違いはないであろう。戦力の厚みが、他チームとはかなり違う。移籍組の内川、カブレラ、細川はそれぞれチームの穴を埋めてくれる戦力だと考えられる。川崎・本田というリーグ屈指の1・2番が塁に出ても、なかなか中軸が返すことができなかった昨年を経て、確実に打点を稼いでくれる内川、パワーに衰えを見せないカブレラという計算できる中軸が加入し、打線は一気に機能するとみる。投手陣は、正捕手に座る細川がどう巧みにリードしていくか。これまでもパ・リーグで活躍してきた選手なので、問題なくしっかりとリードしていくとみるが、結局10年間で西武の投手防御率をあげられなかったという実績もあり、あまり多くが期待できる選手ではないとみるのが妥当か。投手陣では、摂津の先発転向が投手陣全体にどういった影響を及ぼすのかが注目される。先発として3~4番手でしっかりと実績を出してほしい首脳陣としては、摂津はコントロールもしっかりしておりうってつけの人材に移る。しかし、彼が抜けたブルペン人にしわ寄せが来るとこの先発転向が必ずしも成功には終わらない可能性もあると思われる。セットアッパーとしての後釜には、現在のところくすぶっていた4年目の大場が座ることを期待されている。リリーフ陣の整備には自信を持つSB首脳陣が、大場をしっかりと育てることができれば盤石の戦力となるであろう。あとは小久保、松中、田村に細川、内川、カブレラなど野手の主力がいずれもベテランなので、夏場の失速が怖いが、その分経験を積んでいるので、心配は杞憂に終わる可能性が高い。今年のSBは、どこを切っても【優勝】の二文字しか出てこない戦力で、久々にパ・リーグの≪大本命≫の位置にどっかり座る。
さて、追っていくチームはどうか。昨年2位の西武は、投手陣の整備が結局進まずじまい。いまだに今年の戦い方が見えないのはどうなのか。今のところ、期待された大石が結果を出すのは夏場以降とみられているが、そのほかにも菊池がブレークするのも先の予感で、外人のグラマン、シコースキーに全く目途が立たない今、投手陣全体としては、リーグ最下位だった昨年以上の不安定さは否めない。おまけに岸の故障が長引きそうで、涌井は昨年後半の”背信ピッチング”並の出来に終わりそうな気配。先発では3番手以降の、帆足・平野・牧田の3人に目途が立ちそうなので、このあたりを中心に厳しい時期を乗り越えていく算段だ。しかし・・・・・いかにも不安定。抑えは長田、小野寺らから調子のいいものを・・・・・・と渡辺監督は語るが、昨年までの実績を踏まえてみても、これらの投手に勤まるわけのないポジションなのは明らか。ひいきの引き倒しの面もあるというのを承知で言うと、今年の西武投手陣、≪大崩壊≫の予感がプンプン漂う。打撃陣では外野の一角に秋山、内野の一角に浅村という新戦力が台頭。一気に若返りそうな予感がし、こちらは見ていて楽しそう。個人的見解としては、無断帰国⇒来日で調整が遅れ、しかも1年フルに出たとしても成績は”知れている”フェルナンデス、ブラウンなどを使ってそこそこの成績を出すより、この1年は割り切って台頭してきた若手を使い続け、または競争させ続ける【純国産打線】でペナントを戦ってほしいというのが念願です。長い目で見れば、この戦い方をすれば必ずチームの骨格は出来上がるとみています。
日本シリーズ優勝で下剋上を果たし、今年はディフェンディングチャンピオンとしてシーズンを迎える千葉ロッテは、厳しい戦いを余儀なくされるかもしれない。オープン戦だけでも、西岡の抜けた穴がとてつもなく大きいことを感じざるを得ない戦力だ。若きチームリーダーの後釜を任せられるのは、2年目の荻野。しかし慣れないショートにコンバートされ、チームリーダーの重責まで背負わせられる彼の重圧は、相当なものだろう。これを超えればスーパースターの仲間入りを果たすかもしれない彼だが、今年は”生みの苦しみ”に悩まされるかもしれない。サポートするメンバーは去年同様多士済々だが、自慢のマリンガン打線が火を噴くかどうかは未知数。ケガで戦力ダウンした時に、層の薄さが表れてしまう気がしてならない。しかし開幕が延びたことで今江が開幕メンバーに名を連ねられそうなのは朗報だ。投手陣は抑えの小林の穴をどう埋めるかがカギ。伊藤・薮田らで凌いでいくしかないが、先発陣は唐川が1年間フルに働き15勝近くまで星を積み上げることができれば、例年以上の陣容になりそうだ。いずれにしても、今年も去年同様『挑戦者』の気持ちで臨めるかが課題ともいえる。受けに回るようだと、戦力に差がないパの5球団に、次々に足元をすくわれていかねない。今年も西村采配に大きな比重がかかることは間違いない。
日本ハムは、3月中に次々と主力がケガで離脱するというアクシデントに見舞われたが、4月12日開幕となり、ほぼベストの形でペナントに入っていけるのが好材料だろう。このチームは何と言っても投手陣を中心とした守りの野球。エースのダルビッシュは、今年こそ20勝の期待がかかっている。『絶対』という言葉は、彼のためにあるようなもの。ペナントの『天王山』では、必ず彼の力がチームの力になるであろう。面白いのは巨人から移籍のオビスポか。彼がローテーションの一角にでんと座るようだと、投手陣の構成はすごく楽になる。期待の新人・斎藤は1年間ローテーションを守り通したい。そうすれば、おのずと成績もついてくるはずだ。打線でカギを握るのは、何と言っても4年目の中田。彼が30本以上打つようだと、日ハムとしては待望久しかった長距離砲の誕生となる。『飛ばないボール』が取りざたされているが、それをものともしない大アーチをかけ続けることができるのか。最大の心配は、捕手であろう。ここが固定できないことには、目指す守りの野球がしっかりと遂行できないことになる。
捕手出身の梨田監督、お手並み拝見です。
オリックスは、そこかしこに穴がある戦力ながら、爆発力はありそう。優勝に届く戦力ではないが、爆発すれば上位を脅かす存在にはなりそうだ。
心配なのは投手力。エース金子の穴は、果たして埋まるのであろうか。朴、木佐貫、平野らでは、1年間安定した活躍は期待できそうにない。先発投手陣の悩みは、1年間ついて回りそうだ。打線は昨年ブレークしたT-岡田の大爆発に期待。今年は40発以上、はお約束だろう。そして復活を期す李が巨人から移籍、後藤と組むクリーンアップは、他球団に全く引けを取らない。選手層が薄いのは否めないが、選手育成に定評のある岡田監督のもと、若手で育ってくる選手が数人いそうで、シーズン終盤にはチーム全体の底上げは出来ているのではないかという予感も漂う。
震災からの復興のシンボルになれるのか、楽天。星野新監督のもと、先発投手陣の充実度はリーグでもNO1.しっかりとした抑えが確立できれば、まさかの優勝も、十分にあり得る話だと考えている。田中・岩隈・ラズナー・永井の4本柱の充実度は、他球団と比較しても光っている。抑えには今のところサンチェスが座るのではないかとみられているが、新人で生きのいい投球を見せる美馬が面白い。彼がSB摂津のような活躍を見せると、楽天の評価はダークホースから対抗・本命へとグレードアップすることが考えられる。打線は良くも悪くも”出戻りコンビ”の松井・岩村にかかっている。彼らが、井口(ロッテ)城島(阪神)のように、MLBでくすぶっていたうっぷんを晴らすような活躍を見せると、楽天打線はいままでとは全く違うものになる。逆に力の衰えがみられるようだと、厳しい戦いを余儀なくされるだろう。4・5月はKスタ宮城での戦いがないものの、裏を返せば胸突き八丁の後半戦、8月9月にホームでたくさんの試合が組まれている。その時に楽天が”狙える”位置にいれば、観客の熱狂とともに一気に勢いに乗ることも考えられる。ペナントの前半から中盤、何とか粘って上位陣について行けるか。そこに今年の戦いの成否がかかる。
さて、順位予想です。
1.ソフトバンク
2.日本ハム
3.楽天
4.西武
5.ロッテ
6.オリックス
差はほとんどない、まれに見る激戦となることも予想されます。
その中で、やはりSBの戦力の分厚さが、モノをいうような気がしますね。
いずれにしても、盛り上がるペナントレースになることは必至でしょう。