高校野球、夏の予選大会も佳境に入ってきました。
各地で続々と代表校が決まり始め、
有力と言われたチームのまさかの敗退も相次ぎました。
「夏には夏の戦い方がある」
よく言われることではありますが、
ここまでの予選を見ていると、
盤石と言われたチーム力を持つチームにも、
夏の大会というのはこんなに難しいことなのか?と思う意外な結果が多いですね。
そんな中ワタシは昨日、
埼玉県大会の準決勝に顔を出しました。
カードは「これしかない」というライバル対決、
浦和学院vs花咲徳栄 です。
2000年代に入ったころから、
両チームの力が県内で抜け出し、
何度も甲子園をかけた戦いを行ってきました。
近年は花咲徳栄がやや優勢でしたが、
昨年浦和学院が覇権を奪還。
今春も選抜に出場して4強入り。
完全に勢いを取り戻して迎えたこの夏。
さてどうなるかと興味深い対決に、
沢山の観衆が訪れました。
神奈川の異常な高校野球人気に比べると、
埼玉はまだおとなし目で、
観客の出足はやや遅かったものの試合開始時にはほぼ満員になり、
この対決の注目度の高さを物語りました。
試合は一進一退の攻防が続いて、
ピリピリしたムードで進みました。
浦学先制で始まったこの試合。
すぐに徳栄が逆転。
浦学はエース宮城をあきらめて金田を投入も、
徳栄は2発で常にリードを奪い、
試合は5-4で7回裏へ。
無死1塁からの1ゴロに徳栄は痛いミスが出て無死1・3塁。
その後浦学はスクイズを外されるも徳栄が深追いしてセーフにするなどの攻防があり、
点を挙げることができず2死2・3塁と局面が変わったこの回。
ここでキャプテン八谷がスライダーを振りぬくと、
打球は高々とレフトへ。
これが逆転の3ランとなり浦学が逆転。
結局この後も得点を重ねた浦和学院が、
ライバル花咲徳栄を10-5で下して、
決勝進出を果たしました。
両チームともに打線の振りの鋭さはすさまじく、
両校ともに全国レベルの打力だというのは明らかですね。
浦和学院は選抜に続いて全国の舞台で、
輝きを放つことができるでしょうか。
第2試合は聖望学園が春の関東大会4強の山村学園に対し、
4回に逆転するとエースの岡部から東山につないで山村学園の反撃を断って決勝へ。
浦和学院に相対することとなりました。
この試合も最後、
1点差に追いすがってきた山村学園が1死1・2塁から、
打者が放った打球はレフト頭上へ。
「逆転か!」
観衆はその瞬間総立ち。
しかしここで、
レフトが渾身のダイビングキャッチ。
まさに「夏の最終回」そのものの執念が目の前で繰り広げられました。
執念を見せて逆転を防いだ聖望学園が、
6年ぶりに決勝の舞台へ。
面白い試合になりそうです。
とにかく夏の大会は、
選手の一球に賭ける執念がすごくて、
ひと時も目を離せない戦いになりますね。
奇跡の大逆転も、
よく生まれてきます。
埼玉大会を堪能したワタシは、
同行者とともに夕方西武ドームへ。
そこで繰り広げられた気力レスな戦い。
まあ、
夕方涼みながら・・・・・と言うに足る戦いで、
疲れたから6回でもう席を立ち、
家路につきました。
朝から晩まで野球、野球の1日にやや熱中症気味ながら、
気分はリフレッシュできた日曜日となりました。
さあ、
まだまだ戦いは続いていきます。
首都圏では今週、
続々と代表校が決まっていきます。
東京では関東一が敗れる大波乱。
さあ、
どうなっていくのでしょうか。