今年もこの季節がやってきました。
【梅雨の祭典】
全日本大学野球選手権大会が開幕しました。
全国26地区のリーグ戦(一部はトーナメント戦)を勝ち抜いた精鋭が集まり、
梅雨空を吹き飛ばす熱い戦いを繰り広げます。
いつも言っていることなのですが、
日本のアマチュア野球の趨勢は、
かつてと今では大きな違いがあります。
90年代中盤ぐらいまでは、
アマチュア野球といえば学生野球と社会人野球が、
並立した存在でした。
社会人野球が隆盛を極めていたころ、
高校野球の好選手は、
大学野球を経ずにそのまま社会人野球へ進むというのが一つのルート。
そこでレベルの高い野球で3年間もまれて、
プロに旅立っていくというのが定番でしたね。
プロ参加前(2000年以前)の【オリンピック日本代表】では、
そのメンバーにはズラリと社会人野球の選手が並んでいました。
大学野球の選手は、
『スーパースター』
と目される一部の選手以外は選出されず、
『アマチュア日本代表』と言えば『社会人野球代表』とほぼ同義語だったともいえます。
しかしながら、
バブル崩壊とともに始まった社会人野球の崩壊。
チーム数は半減、
そして『えっあの名門が・・・・』
と言われるチームの相次ぐ休部。
社会人野球を取り巻く環境は一気に厳しさを増し、
それとともに都市対抗野球などは完全に衰退の一途をたどっています。
そしてその流れは、
選手の進路にも大きな影響を及ぼしました。
バブル崩壊以降ぐらいから、
社会人野球は『高卒の有力選手』を獲得してチームの強化を図るということはほとんどなくなりました。
獲得する選手は、
『社員としても将来を期待する』大卒選手ばかり。
そして野球をやる環境も、
今までとは様変わりしていると聞きます。
『プロに入るための一里塚』
としての社会人野球は、
既に無きに等しいといってもいいでしょう。
現在の社会人野球の選手は、
ほとんどが大学野球を経由してから入社(入部)する選手ばかりです。
という時代の趨勢から、
現在では高校の有力選手は、
こぞって大学の門をたたくという流れになっています。
そして大学側でも、
『野球』というスポーツは、
日本においてはある種特別な地位を持っていますので、
新興・名門を問わず大学野球部の強化には余念がありません。
ということで、
現在では【大学野球部】に席を置く選手は本当に多くなり、
また大学野球のレベルは東京六大学、東都大学など一部の有名リーグのみならず、
地方のリーグでも大変に高くなってきました。
ワタシの肌感覚なんですが、
昔(ワタシが学生だった頃当たり)では、
普通(特別に強化していない)の大学の野球部のレベルは、
とてもその地域の高校の有力校などには及ばなかったと思われるのですが、
最近ではそうは言いきれないぐらいに実力もアップしています。
『大学野球は、レベル的には今が隆盛を極めているともいえるのではないかな?』
なんて思ったりもしているのです。
この全日本大学野球選手権でも、
昨年は上武大が初優勝しましたし、
一昨年の明治神宮大会では桐蔭横浜大学が優勝しました。
地方の大学も、
どんどん上位に顔を出してきて、
どこが勝ってもおかしくない面白い大会に、
近年は昇華して来ています。
そんな中、
今年も梅雨の合間を縫って開幕した昨日の第1日。
1回戦8試合が行われました。
昨日の試合の中で注目されたのは、創価大の剛腕・田中投手。出身が西東京の創価高校と聞いても、『そんな投手、いたかなあ?』というのがワタシの感想でしたが、新聞記事を読んで納得しました。大学野球に入ってから投手に転向したらしいですね。
昨日の試合の中では150キロを連発したとか。今日の亜大戦は、大注目です。
今大会の『国立の星』静岡大。
43年ぶりの出場に沸きましたが、
残念ながら1点届かず東日本国際大に惜敗。
しかし大きな拍手が送られました。
今日は相次いでシード勢が登場。
慶大、亜大共に難敵を相手にしますが、
どのような結果になるでしょうか。
≪第1日結果≫
福岡大 1×-0 富士大
神奈川大 7-0 西日本工大 (8回コールド)
道都大 8-1 福山大 (7回コールド)
愛知学院大 5-0 苫小牧駒大
福井工大 6-0 松山大
創価大 4-0 佛教大
東日本国際大 2-1 静岡大
九産大 1×-0 広島経大 (11回タイブレーク)
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