<彼氏>3
そして仕事は途中でサボることにした
直樹は半分何も覚えてないまま車に乗って
家に向かった
でも・・・そういうの好きだよって どういう意味だ・・・
このとき直樹は気付いてなかった これから起こりうる奇跡を・・・
車の中でふと幼いころの事を思い出していた
オレは小さいころからだめ人間だった
今もだけど
もしあの時にもどって あの時の失敗を未然に防げていたら・・・
でも・・・そのあとのオレの多少なりとも良かった出来事も無くなってしまうのだろうか?
いやしかし ちょっとなら問題ないだろう・・・
しかし あの時のアレはどこにしまったのだろうか?
どこを探しても無くて友達を疑い 怒られた記憶が甦る
などとくだらない回想をまぜた妄想をしていた
まてよ あの子が付き合うもっと前までいけたら・・・・
でも あの子とはどうせ付き合えないな・・・
などとやはり アホみたいなことを考えて赤信号に差し掛かった
その時 運転席の横のマドをドンドンたたく 謎のおじさんが 現れた
謎というのは 大げさかも知れないが
髪の毛はボサボサ
ヒゲものび放題
しかもちょっと汚い
そして極めつけは
メガネだ ただのメガネじゃなく 細かいところを見るためなのか
小さい望遠鏡のような物がついていた
え~外で そのメガネ?
直樹はちょっと笑ってしまった
だがおじさんは必死だった
何度も何度もドンドンたたいてきて
>おじさん「ちょ・・・を・・・てくれ」
マドを閉めていたため 良く聞き取れなかった
おそらく
ちょっと話を聞いてくれと言ってるに違いない
いやそれ以外ないでしょう
と思いながら
ちょっといやだったがマドを少しだけ開けた
するとおじさんはあわてるようすで
少し開いたマドに向かうように顔を横にして口をそこに近づけながら言った
>おじさん「頼むコレを預かってくれ」
>直樹「何だそれ?」
小さな箱を渡された たとえるならルービックキューブくらいの箱だ
>おじさん「とにかく たのむお礼はちゃんとする」
直樹はお礼という言葉に弱い
それに 小さい箱なのでイザとなれば捨ててもいいし
とにかく お礼が気になる
>直樹「ま・・・まいっか いいよ」
「それじゃ頼む」と言葉を残しおじさんは消えていった
これどうすんだよ
あのやろう 名前も教えていかねーし
オレの事もわからねーだろう
ん?まてよ って事は返さなくていいって事かな?
直樹は直帰をためらいどこか人目につかないところに車を移動させた
まるで悪いことをするかのような こっそりした態度を取ってしまった
もっと堂々としていいのだが・・・
って悪い事ジャン
もっとこそこそしようよ
しかしコレどうしよう?
誰かに後を付けられてないだろうか?
直樹は周りをよーく見渡した
だれもいないようだが しばらく様子を見ることにした
風が吹いて車が揺れてもドキっとしたり
木の陰が無性に怪しかったり
普段はミニスカートとか通るとジロジロやらしい目で見たりするが
あのスカートの中には隠しカメラがあるんじゃないかと
疑ってみるが 結局見ることに・・・
などと緊張感があるのかないのか
(だが直樹は もう足を踏み入れてるのだ)
おもむろに携帯を取り出し メールを打ってるフリをした
そうだな1時間くらい待って
帰れば車も少なく 後を付けられても大丈夫だろう
だがこういうときの時間はものすごく永く
1分しか経ってないのに何時間も経ったような気がしていた
早く見たい気持ちと
あのおじさんは誰なんだろう?
怖い人なのだろうか?と
こんなプレッシャーは何だろう?
お腹が痛くなってきた
もういいや 見ちゃえ
どうにでもなれ
やはり そぉ~っと 開けた方がいいのだろうか?
もし 爆弾だったら?さっき後ろの席に投げたのまずかったかな?
とにかく 丁寧に開けよう
!
直樹は箱を見て驚愕した
なんと箱が壊れてる
しかもボロボロの紙でできた箱だった
小学生のころテキ等に切ってセロハンテープをベッタベタに貼り付けて
作ったのを思い出す
ププっ
「コレもひどいな~」
まてよ もう箱のすき間からなにやら飛び出してるではないか
ん?なんだこれ?
腕時計のようだが・・・
デジタル時計だなだけど 表示が何列かあるのはなんだろう?
他に何があるか隅々まで見てみた
ココにもボタンが
ボタンにGOの文字のもある
上のほうにある表示のそばにpresentと書いてある
なんて意味だろう?直樹はアホだった
そして下の方はThe pastと書いてある
なんじゃこりゃ!?
さらに良く見ると
あることに気がついた
!
上側の表示は今、つまり現時刻をさしている
そして下側は・・・なんだろう全部0表示だ
これってストップウォッチかな?
それにしても
上側同様 西暦まで記されている
西暦まで計るのか?
どんなストップウォッチだ これじゃ ただの時計じゃないか
もしかして・・・・・
直樹の目が真剣になり
眉間にしわがよった
ジャジャーン(効果音を自分で言った)
その時計を手にあげ叫んだ
「タイムマシーン」
なんでやねん!って自分につっこんだ
じゃじゃぁ
GOのボタン押してみろよ
と自分に問いかける
・・・・・直樹はためらった
いや・・・もしもだよ・・もし漫画一 ジャ無く
万が一にもホントだとしたら
・・・それは無いけど
無いけどもだよ・・・
やっぱり気になる
一応10秒前にセットして
GOを押してみよう
(直樹くんその前に説明書は?)
そんな作者の声が聞こえるはずも無く
よしセット完了
ロケットの秒読みをするかのように
10からカウントダウンが開始された
10.9・・
・・・・1
って10秒前に10カウントって
カウント前にもどるのか?
まぁとりあえずもう一度10秒前にセットして
「GHOOOOOOOOO」(ボタンを押した)
つづく
★ボクもほとんど説明書読まないな~ 読めないってのも たしかに
そして仕事は途中でサボることにした
直樹は半分何も覚えてないまま車に乗って
家に向かった
でも・・・そういうの好きだよって どういう意味だ・・・
このとき直樹は気付いてなかった これから起こりうる奇跡を・・・
車の中でふと幼いころの事を思い出していた
オレは小さいころからだめ人間だった
今もだけど
もしあの時にもどって あの時の失敗を未然に防げていたら・・・
でも・・・そのあとのオレの多少なりとも良かった出来事も無くなってしまうのだろうか?
いやしかし ちょっとなら問題ないだろう・・・
しかし あの時のアレはどこにしまったのだろうか?
どこを探しても無くて友達を疑い 怒られた記憶が甦る
などとくだらない回想をまぜた妄想をしていた
まてよ あの子が付き合うもっと前までいけたら・・・・
でも あの子とはどうせ付き合えないな・・・
などとやはり アホみたいなことを考えて赤信号に差し掛かった
その時 運転席の横のマドをドンドンたたく 謎のおじさんが 現れた
謎というのは 大げさかも知れないが
髪の毛はボサボサ
ヒゲものび放題
しかもちょっと汚い
そして極めつけは
メガネだ ただのメガネじゃなく 細かいところを見るためなのか
小さい望遠鏡のような物がついていた
え~外で そのメガネ?
直樹はちょっと笑ってしまった
だがおじさんは必死だった
何度も何度もドンドンたたいてきて
>おじさん「ちょ・・・を・・・てくれ」
マドを閉めていたため 良く聞き取れなかった
おそらく
ちょっと話を聞いてくれと言ってるに違いない
いやそれ以外ないでしょう
と思いながら
ちょっといやだったがマドを少しだけ開けた
するとおじさんはあわてるようすで
少し開いたマドに向かうように顔を横にして口をそこに近づけながら言った
>おじさん「頼むコレを預かってくれ」
>直樹「何だそれ?」
小さな箱を渡された たとえるならルービックキューブくらいの箱だ
>おじさん「とにかく たのむお礼はちゃんとする」
直樹はお礼という言葉に弱い
それに 小さい箱なのでイザとなれば捨ててもいいし
とにかく お礼が気になる
>直樹「ま・・・まいっか いいよ」
「それじゃ頼む」と言葉を残しおじさんは消えていった
これどうすんだよ
あのやろう 名前も教えていかねーし
オレの事もわからねーだろう
ん?まてよ って事は返さなくていいって事かな?
直樹は直帰をためらいどこか人目につかないところに車を移動させた
まるで悪いことをするかのような こっそりした態度を取ってしまった
もっと堂々としていいのだが・・・
って悪い事ジャン
もっとこそこそしようよ
しかしコレどうしよう?
誰かに後を付けられてないだろうか?
直樹は周りをよーく見渡した
だれもいないようだが しばらく様子を見ることにした
風が吹いて車が揺れてもドキっとしたり
木の陰が無性に怪しかったり
普段はミニスカートとか通るとジロジロやらしい目で見たりするが
あのスカートの中には隠しカメラがあるんじゃないかと
疑ってみるが 結局見ることに・・・
などと緊張感があるのかないのか
(だが直樹は もう足を踏み入れてるのだ)
おもむろに携帯を取り出し メールを打ってるフリをした
そうだな1時間くらい待って
帰れば車も少なく 後を付けられても大丈夫だろう
だがこういうときの時間はものすごく永く
1分しか経ってないのに何時間も経ったような気がしていた
早く見たい気持ちと
あのおじさんは誰なんだろう?
怖い人なのだろうか?と
こんなプレッシャーは何だろう?
お腹が痛くなってきた
もういいや 見ちゃえ
どうにでもなれ
やはり そぉ~っと 開けた方がいいのだろうか?
もし 爆弾だったら?さっき後ろの席に投げたのまずかったかな?
とにかく 丁寧に開けよう
!
直樹は箱を見て驚愕した
なんと箱が壊れてる
しかもボロボロの紙でできた箱だった
小学生のころテキ等に切ってセロハンテープをベッタベタに貼り付けて
作ったのを思い出す
ププっ
「コレもひどいな~」
まてよ もう箱のすき間からなにやら飛び出してるではないか
ん?なんだこれ?
腕時計のようだが・・・
デジタル時計だなだけど 表示が何列かあるのはなんだろう?
他に何があるか隅々まで見てみた
ココにもボタンが
ボタンにGOの文字のもある
上のほうにある表示のそばにpresentと書いてある
なんて意味だろう?直樹はアホだった
そして下の方はThe pastと書いてある
なんじゃこりゃ!?
さらに良く見ると
あることに気がついた
!
上側の表示は今、つまり現時刻をさしている
そして下側は・・・なんだろう全部0表示だ
これってストップウォッチかな?
それにしても
上側同様 西暦まで記されている
西暦まで計るのか?
どんなストップウォッチだ これじゃ ただの時計じゃないか
もしかして・・・・・
直樹の目が真剣になり
眉間にしわがよった
ジャジャーン(効果音を自分で言った)
その時計を手にあげ叫んだ
「タイムマシーン」
なんでやねん!って自分につっこんだ
じゃじゃぁ
GOのボタン押してみろよ
と自分に問いかける
・・・・・直樹はためらった
いや・・・もしもだよ・・もし漫画一 ジャ無く
万が一にもホントだとしたら
・・・それは無いけど
無いけどもだよ・・・
やっぱり気になる
一応10秒前にセットして
GOを押してみよう
(直樹くんその前に説明書は?)
そんな作者の声が聞こえるはずも無く
よしセット完了
ロケットの秒読みをするかのように
10からカウントダウンが開始された
10.9・・
・・・・1
って10秒前に10カウントって
カウント前にもどるのか?
まぁとりあえずもう一度10秒前にセットして
「GHOOOOOOOOO」(ボタンを押した)
つづく
★ボクもほとんど説明書読まないな~ 読めないってのも たしかに