古い写真を整理していたら20年前のスクープ写真を発見しました。
私がまだモータースポーツの記者をしていたころ、イタリアで取材していて撮れたお宝写真です。
撮影したのは2004年の早春、F1グランプリの開幕前に訪れた、フェラーリの本拠地マラネッロです。
内容は当時F1の世界で「帝王」と呼ばれていたフェラーリドライバー、ミハエル・シューマッハが…
マラネッロ滞在中に使っていた、彼のプライベートルームの中の写真。
フェラーリが自社専用のテストコースとして使っている、ピスタ・ディ・フィオラーノの…
データ収集と解析を行っていた、コントロール・ルーム内(当時)の写真もあります。
なんでそんなものが撮影できたのかという事情は、とりあえず今は秘密です。
いずれにしても当時「世の中に出さない」という約束で撮らせてもらった写真なのです。
しかし、もう20年の時が経過し、スクーデリア・フェラーリの中の人はほぼ全員入れ替わり…
当のシューマッハは、スキー中の事故による負傷で植物状態に近い容態で…
またフィオラーノのテストコースのコントロールルームも、今はもちろん、当時と全く違うはずなので…
当時の情報の秘匿に関する約束は「時効」成立であろうと判断しました。
リバーサルフィルム(ポジ写真)なので、データ化するのにもう少し時間がかかりますが…
データが出来てきたら、どうしようか思案中です。
どこかのメディアか、もしくはフォトライブラリーに売り渡そうかとも思っているのですが…
「いまさらシューマッハ」なので、どれほどの価値があるのか私自身も判断がつきません。
需要があって高く売れそうなら、なるべく海外のメディアかライブラリーに版権を売りたいです。
自分個人での使用権は残しつつ。
なぜなら、もうこれから先は、円で事業所得を得るつもりがないので。
(もし働くとしても、会社に雇われるタクシーの運転手などするつもりです)
所得の源泉が国内になると、確定申告しなければならず、インボイスだ何だとめんどくさい手続きが出て来るので…
できれば源泉が海外の所得にして、日本政府には所得税を1円も払わない形にしたいのです。
北欧並みにバカ高い所得税を取られた上に、北欧諸国なんかとは違って、福祉など国民の生活のためになるお金に還元されず…
どうせ軍事費や公共の箱モノづくり、都市開発、巨大イベントなどの事業=大企業の利権の原資に使われるのだと思うといやなので。
でも、今となっては価値がほとんどないということになって、海外のメディアやライブラリーが関心を示さなかったら…
一応、社長がかつての「ワイン友達」である、文春に打診してみようかと思っています。
それでも「いらない」と言われたなら、このブログで公開するかもしれません。
もしもそうなったら、お楽しみに。
今となっては、20年も前のF1の「帝王」のプライベートルームなんて、日本人で興味がある人は誰もいないかもしれませんけど…。
また、当時フェラーリやフェラーリドライバーの歴史についていろいろ取材して、スポーツ雑誌に書いた連載記事もまた…
書籍化できず、そのまま原稿だけ眠っている状態なので、このブログで少しずつ分けて、再掲して行くことも考えています。
面白いと思う方がどれほどいるのかは、分かりませんけれど。
でも、私もいつまで生きるか分からないし、このまま墓場まで持って行っても意味ないですからね。
実は記事で使っていた、現地で撮った写真(戦前の写真の接写を含む)にも、ものすごく貴重な資料がたくさんあったのです。
ところが、撮影したイタリア在住のカメラマンが、現物のフィルムを預けていた倉庫が、なんと火災に遭って…
ことごとく焼失してしまったのです。
版元の出版社も、デュープした資料を廃棄してしまったそうなので(信じられない)すべて永久に失われてしまいました。
無念の限りなのですが、せめてカメラマンでなく、自分で撮ったわずかの写真と…
取材した結果を記した記事原稿だけは、1910年代から2000年代まで、約90年間に渡る、アルファロメオ=アルファコルセと…
フェラーリ=スクーデリアフェラーリの歴史を語る資料として、何らかの形で、公開しておこうと思っています。