母のお骨はいま我が家にあるのですけれど、せめて一周忌にはどこかへ納めたい。
父はもうすぐ91ですが、いわゆる「終活」のたぐいは一切何も考えてくれてなかったので。
室内墓所はいやだと父が言うので霊園を探しているのですけれど、場所を探して決めて、土地を買って、石を注文してから出来上がるまで...
と考えると、急いであちこち探し回らないといけない。大変です。
そして相続の問題。
何度も本籍を変えているので、母の出生までたどって芋づるをたぐるように、あちこちの役所に郵便を送って手配をするのが大変。
最終地は宮城の実家ですが、そこに行き着くまでにどれだけ手間や時間がかかるか…。
次に父の施設の問題。
施設とけんかしていて、出るの出ないのと大騒ぎしているのです。
このままでは「出て行ってやる!」になるか「もう面倒見きれません」となって追い出されるか。
いずれにせよ、かなり恵まれた環境で、母の場合は「何も不満は無い」と言っていたところに、さらにそれより良い条件で入ったのにこれでは...。
よほど高級な「上級国民さま」向けのところなら満足するのでしょうけど、そういう所はいくら費用がかかるか、そこは考えてないでしょうね。
わがまま。
しかもそういう施設では、富というよりかつての社会的地位でマウントを取り合うとか、入所者内でカーストができるとかで...
実は入ってみると、ものすごくめんどくさいらしいんですよね。
父お得意の「私は芸能界の仕事をしてましてね。その世界じゃちょっと顔の知れた人間だったんです」なんていう自慢話は...
一般の人たちからは珍しがられても、特権階級の皆さんからは、かえって見下されていやな思いをするでしょう。
だから全財産はたいてそういう所へ入っても、居心地悪くてまた「出る」ということになりそう。
彼のわがままを聞いて奔走していると果てしない苦労です。
しかも、我が身の苦境を、ものすごく大袈裟に、尾鰭を付けて兄弟親戚に、携帯電話で吹聴して回っている様子。
法事のこととかで親戚に電話するとそういう話になって、なんとなく私が親不孝者だという雰囲気になっていることが感じられて。
ああ...
母が生前に「お父さんは口がうまいから、あんたたちみんな丸め込まれてるのよ」というのを、ちゃんと聞いてあげていなかったけれど、今になるとわかる気がします。
そんなわけで、父の「次の行き先」も探したり下見したりしなきゃいけない。こちらもそんなに時間はないかも。
さらに、仔細はもちろん言えないですが、訴訟ごとにも巻き込まれそうな感じだし。
4つも「案件」を抱えて、心身ともに疲弊してます、正直言うと。
今は仕事してなくて、年金を前倒しで受け取って(といっても少しだけですけど)いますが...
こんなことでは、どっちみちフルタイムの仕事はもちろん、シフトを守らないといけないバイトも出来ないです。
占い師で「あなたは晩年親のことで苦労することになる」と言うのがいたら、それはすごい当たりだったんですけどね。
もちろんそんなこと言われたことないです。
なんかいろいろ詰んで、終わって来てしまって、疲れました。
父を見送るまでは何とかしっかりしないと、と思うのですが。
その頃には息子も、何も心配しなくてもひとりでやって行ってるでしょうから。
早く父を送って、そしたらもう私もすぐ後を追いたいですね。
疲れたし、もう十分人生楽しんだし。
何よりこの先、この国も世界も、良くなる見通しは薄いし。
もう、いいですわ。生きるのは。